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第15回 デスクトップのカスタマイズ(4):ウィジェットの導入

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現在のデスクトップ環境では,「ウィジェット」(ウインドウ・ガジェット, デスクトップ・ガジェットなどとも呼ばれます)と呼ばれるユーティリティウインドウを常駐させて利用することがしばしば行われます。また,ワイドディスプレイが広く使われるようになったため,画面の端にこれらを表示させ(いわゆるサイドバー),幅広の画面を有効に使う,といったこともあります。今回はUbuntu上でウィジェットやサイドバーを実現するレシピを紹介します。

GNOMEパネルを画面横に配置する

標準的な環境であっても,GNOMEのパネルの設定を行い,「向き」「右」「左」などにすることで,画面の端に表示させることができます。既存のパネルで[新しいパネル]をクリックして新規にパネルを追加し,そのパネルの[プロパティ]「向き」を設定することでパネルを画面の端に配置することができます。

図1 パネルの設定

図1 パネルの設定

以下は,サイズを60ピクセルにし,いくつかのパネルアイテムを追加した例です。

図2 画面端にパネルを表示させる例

図2 画面端にパネルを表示させる例

ランチャなどを配置するのであれば,このパネルに「自動的に隠す」設定を行っておくと便利でしょう。

screenletsのインストール

GNOMEパネルによる設定は非常に簡単に行えますが,最近のOS,たとえばWindows Vistaのサイドバーガジェットや,Mac OS XのDashboardウィジェットと比較すると見劣りします。

Ubuntuにおいて,これらに相当する機能を実現したい場合,gDeskletsscreenletsといったソフトウェアを利用することになります。既存のソフトウェア資産が相当数存在しますが,gDeskletsはこの一年間ほど開発が活発ではない状態ですので,今回はscreenletsを紹介します。

screenletsはPythonベースで実装されたアプリケーション群で,デスクトップ上にウインドウを常駐させるタイプのユーティリティです。

インストールは次のように行います。screenletsは,8.04ではUniverseリポジトリに含まれていますが,8.04以前の環境ではリポジトリの設定が必要になります。以下のリポジトリ指定を/etc/apt/sources.listに追加してください。

6.10用のリポジトリ

deb http://ppa.launchpad.net/gilir/ubuntu edgy main universe

7.04用のリポジトリ

deb http://ppa.launchpad.net/gilir/ubuntu feisty main universe

7.10用のリポジトリ

deb http://ppa.launchpad.net/gilir/ubuntu gutsy main universe

さらに次の操作を行い,リポジトリの公開鍵を取り込みます。この作業も8.04では必要ありません。

$ wget http://hendrik.kaju.pri.ee/ubuntu/hendrikkaju.gpg -O- | sudo apt-key add - && sudo apt-get update

リポジトリの準備ができたら(繰り返しになりますが,Universeリポジトリが有効になっていれば8.04では必要ありません),以下のコマンド(もしくはSynaptic)でインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install screenlets

インストールが完了すると,[システム][設定][Screenlets]という項目が追加され,Screenlets Managerが起動できるようになります。

図3 Screenlets Manager

図3 Screenlets Manager

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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