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第34回 テキストエディタの活用(3):vi/vim その1

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Linux環境でテキストエディタを考える場合,viとEmacsの二大エディタは欠かせないものです。いずれも熱狂的なユーザがおり,それだけで全ての作業を完結させることすら可能なものですが,一方でどちらもキー操作に独特の点が多く,使い始めるにはそれなりの覚悟が必要になります。しかし,一度使い始めてしまえばその豊富な機能に魅了される人も多いことでしょう。

今回は二大エディタのうち,vi/vimに関するレシピをお届けします。

gvimのインストール

viにはオリジナルviの機能を忠実に生かしていているnviや,独自の機能拡張を積極的に実装しているvimなど幾つもの派生実装があり,それぞれで思想が異なります。ただし,これらの多くはターミナル上で利用するものです。

サーバ管理者などには素のviを好む人も多く存在します注1が,Ubuntuで利用する場合,GUI版のgvimも利用できるvimを中心に利用するのが良いでしょう(vimもターミナル上で利用することができますので,ターミナルで利用できるエディタが必要な場合も問題ありません)。

ただしvimには多くの独自拡張が追加されているので,素のviやnviなどとは一部の操作が異なります。

gvimのインストールには次のコマンドを用いるか,Synapticからvim-fullをインストールしてください注2)。

$ sudo apt-get install vim-full
注1)
筆者もその一人だったのですが,最近はvimにも慣れてしまいました。このために本文でも出てくる[Ctrl]+[V]といったキーシーケンスを素のviで使おうとしてしまい,機能しないので数秒間悩む,などといったことを繰り返しています。
注2)
本来gvimを利用する場合,インストールすべきパッケージはvim-gnomeですが,vim-fullをインストールすると自動的にvim-gnomeのインストールも行われます。さらにvim-fullにはドキュメント類しか含まれておらず,実体はvim-gnomeとほぼ同じものとなっていますので,ここではvim-fullをインストールしています。なお,vim-*というパッケージも存在していますが,これらは過去との互換性を取るために準備されているもので,これから利用するのであればvim-gnomeやvim-fullを利用してください。

メニューへの登録と起動

vimのインストールを終えても,デフォルト状態ではメニューに表示されません。[アプリケーション]メニューで右クリックして[メニューの編集]を選択してメニューの編集画面を表示させ,[アクセサリ]「GVim Text Editor」を有効にしてください図1)。

図1 メニューの編集

図1 メニューの編集

編集後は[アプリケーション][アクセサリ][GVim Text Editor]とたどるか,端末からgvimと入力すればgvimを利用することができます図2)。

図2 gvimの初期画面

図2 gvimの初期画面

gvimをインストールすると併せてvimもインストールされていますので,端末でvimとすることでターミナル版を起動することも可能です図3)。

図3 端末内で起動されたvim

図3 端末内で起動されたvim

日本語文字コードへの対応

vimはそのまま利用すると,日本語の文字コード周りをうまく扱うことができないことがあります。UTF-8以外の文字コードのテキストファイルを開くと文字化けに遭遇する可能性があります。

次の設定を ~/.vimrc へ加えてください。

:set fenc=utf-8
:set fencs=iso-2022-jp,euc-jp,cp932,utf-8
:set enc=utf-8

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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