やはり、PCと携帯電話で同一のタスクリストを相互に参照・編集できるのが理想的でしょう。そこで今回は、携帯電話からも利用できるタスク管理ツール「Remember The Milk」を、Ubuntuデスクトップにインストールした「tasque」で利用する方法を紹介します。
Remember The Milkとは
「Remember The Milk」は、インターネットを利用したタスク管理ツールです。通常のWebブラウザだけでなく、携帯電話からも利用できます。Googleカレンダーにタスクを表示したり、Twitterからタスクを登録できるなど、他のネットサービスとマッシュアップしている点も大きな特徴だと言えるでしょう。基本的なサービスは無料で利用することができますが、Proアカウント(年間25ドル)を取得すれば、メールによる優先サポートが受けられるほか、新機能をいち早く使うことができます。詳しくは、Remember The MilkのWebサイトを参照してください。
WebブラウザでRemember The Milkを使いつづけることもできますが、Remember The Milkにアクセスし、ログインしてタスクを追加する画面を開き…と操作しているうちに、思いついたアイデアを忘れてしまいかねません。やはり、タスクは思いついたらすぐに入力できるようにしておくべきです。そこで、「Tasque」というアプリケーションを使います。Tasqueは、Ubuntu 9.04よりUniverseレポジトリに追加されたタスク管理のためのGUIアプリケーションです。バックエンドとして、Remember The Milk、Evolution Data Server、そしてローカルファイルの3種類を選択することができます。ここではRemember The Milkを使う方法を紹介します。
インストールすると、[アプリケーション]-[オフィス]-[Tasque]が追加されます。起動しすると図2の画面が表示されます。タスク管理システムとしてRemember The Milkを選ぶと、図3の画面に変わります。ここで「Click Here to Connect」をクリックすれば、ブラウザが起動して図4のようなページが表示されます。
これは、TasqueにRemember The Milk APIを使ったアクセスを許可するかどうかの確認ページです。問題なければ、「OK, I'll allow it」をクリックしましょう。その後、Tasqueに戻って「Click After Authorizing」をクリックすれば、Remember The MilkのタスクがTasqueに読み込まれます(図5)。
「Tomboyメモ」は、Ubuntuデスクトップ標準のメモ・アプリケーションです。[アプリケーション]-[アクセサリ]-[Tomboyメモ]で起動できるほか、パネルに追加しておくこともできます。このTomboyメモの内容を、Tasqueを介してRemember The Milkに送ることが可能です。
今回紹介したように、TasqueとRemember The Milk、携帯電話を組み合わされば、効率的にタスク管理ができます。しかしながら、インターネットを介して情報をやりとりしている以上、内容が漏洩する危険は常に意識しておく必要があります。たとえば、各種のIDやパスワードはタスクやノートとして登録すべきではありません。また、個人名や取引先名などについても、頭文字使って登録しておくといった配慮が必要でしょう。