Ubuntu Weekly Recipe

第131回 ファイルマネージャを使いこなす

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PCを使って何か作業をするということは,つまるところデータの作成,編集を行っているということになります。そしてPC上でデータは「ファイル」という単位で保存されているのはご存知の通りです。データを新規作成する場合は新しいファイルが作成されますし,アプリケーションがデータを閲覧,編集する場合は既存のファイルを開きます。場合によっては,外部メディアにファイルをコピーや移動したり,あるいは不要なファイルを削除したりすることもあります。Linuxではcp, mv, rmといったコマンドでファイルの操作を行いますが,ほとんどの人は何らかのファイルマネージャを用いてファイル操作を行っているのではないでしょうか。

今週のレシピは基本に戻り,Ubuntuでファイル操作を便利に行うツールの紹介です。

Nautilus

NautilusはUbuntu(Gnome)の標準ファイルブラウザです。パネルの「場所」メニューを開くことで表示される「ファイル・ブラウザ」がNautilusになります。Windowsのエクスプローラと似た操作感を持つNautlisですが,実は様々な便利機能が搭載されていたりします。

実はNautlisはタブ型ファイラとしての機能を持っています。フォルダを開く際に中クリックするか,右クリックして「新しいタブの中に開く」を選択してみてください。すると新しいタブでそのフォルダを開くことができます。タブ部分にファイルアイコンをドロップすれば,別のタブで開いたフォルダにファイルをコピーや移動することもできます。ファイルのコピーや移動は当然,コピー元とコピー先のフォルダが存在するわけですが,たくさんのウィンドウを開くとデスクトップが散らかりがちです。このようにタブを使うことで,ウィンドウをすっきりさせることができます。

図1 フォルダをタブで開いてみた。Ctrl+tで新しいタブを開くこともできる。このあたりはFirefoxなどと同様の操作感だ

図1 フォルダをタブで開いてみた。Ctrl+tで新しいタブを開くこともできる。このあたりはFirefoxなどと同様の操作感だ

タブを使えば一つのウィンドウ内に複数のフォルダを開いて切り替えることができますが,同時に表示できるタブは一つだけです。場合によっては「二つのフォルダの内容を並べて表示」した方が効率がいいこともあるでしょう。そのような場合はF3キーを押してみましょう。Nautilusのウィンドウを左右二つのペインに分割し,それぞれのペインを独立して操作することができます。単一のペインに戻したい場合は,再度F3キーを押してください。

図2 F3キーを押して2ペイン表示にしてみた。フォルダの内容を比較しながら作業する場合などに便利だ

図2 F3キーを押して2ペイン表示にしてみた。フォルダの内容を比較しながら作業する場合などに便利だ

Gnomeの「場所」メニューには「サーバに接続」という項目があり,Windows共有フォルダのようなリモートフォルダを簡単にマウントすることが可能になっていますが,実は事前にマウント処理を行わなくてもNautilusからこれらのフォルダにアクセスするだけで,自動的にマウントが行われるようになっています。Nautilus上でCtrl+lキーを押すと,ロケーションバーの表示形式がパンくずリスト形式からテキストボックス形式に切り替わります。この状態でsmb://スキーマやsftp://スキーマを利用して,接続先のサーバ名を入力してみましょう。認証が完了すれば,gvfsによって共有フォルダがマウントされます。

図3 Ctrl+lでテキストボックスを表示して,sftpスキーマでサーバにアクセスしてみた。自動的に~/.gvfs以下にマウントが行われて,アクセスが可能になる

図3 Ctrl+lでテキストボックスを表示して,sftpスキーマでサーバにアクセスしてみた。自動的に~/.gvfs以下にマウントが行われて,アクセスが可能になる

GNOME Commander

Nautilusに2ペインのモードがあることからわかるように,古来よりファイラは二画面のほうが効率がいいと考える人は少なくないようです。GNOME Commanderも左右二つのペインをもつ,いわゆる「二画面ファイラ」です。GNOME Commanderはソフトウェアセンターからインストールすることができます。起動は「アプリケーション」->「アクセサリ」->「GNOME Commander」から行いましょう。

図4 ソフトウェアセンターからGNOME Commanderを検索してインストールしよう

図4 ソフトウェアセンターからGNOME Commanderを検索してインストールしよう

ウィンドウ下部にファンクションキーの機能が列挙されていることからわかるように,「編集」「コピー」「移動」といった機能は各ファンクションキーに割り当てられています。左右どちらかのペインでファイルを選択し,反対側のペインへ移動やコピーを行うというのが,GNOME Commander(に限らず,二画面ファイラ)の基本的なオペレーションになります。また,ペイン間を移動するにはTabキーを使用します。

図5 GNOME Commanderの基本画面。左右に分割された2ペイン方式を採用している。なお上下分割に変更することも可能

図5 GNOME Commanderの基本画面。左右に分割された2ペイン方式を採用している。なお上下分割に変更することも可能

図6 コピーや移動を実行しようとすると,コピー先を尋ねるダイアログが表示される

図6 コピーや移動を実行しようとすると,コピー先を尋ねるダイアログが表示される

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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