Ubuntu Weekly Recipe

第133回 夏休み特別企画・夢の仰向けUbuntu生活

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Ubuntu Japanese Team代表の小林です。今週はいつもの執筆陣が多忙のため,私が担当することになりました。

今回は,私が以下のように仰向けでUbuntu PCを使うようになった顛末について紹介したいと思います。

図1 仰向けでUbuntu PCを操作している様子

図1 仰向けでUbuntu PCを操作している様子

なぜ仰向けなのかと言いますと,数ヵ月前から坐骨神経痛になり,ひどい時には1分も座っていられない状態だったためです。

最初にお断りさせていただくと,今回は真面目なUbuntuの活用法ではなく,「仰向けでUbuntu PCを使うために,こんなアホなことをやっている奴がいる」という内容になります。申し訳ありませんが,「Ubuntuの使い方を知りたい」という方に今回の記事は役に立ちません。逆に「Ubuntuには興味がないけれども仰向けでPCを使いたい」という方には参考になるかもしれません。「Ubuntu Weekly Recipe」という連載なのにそれはないだろう……とも思いますが,「夏休み特別企画」ということでご容赦ください。

腰部椎間板ヘルニアの悪夢

3月下旬,尻の右側が少し痛いことに気づきました。最初は筋肉痛だろうと思っていたのですが,痛みは治まるどころか徐々に増していきました。そして1週間後には尻に力を入れると激痛が走るため自転車がこげなくなり,2週間後には安静にしていても尻から足先まで痛みとシビレを感じるようになりました。とくに座っているのがつらく,寝転ばないと食事もできなかったほどです。そしてUbuntu 10.04 LTSがリリースされた4月29日ごろには,毎朝,自分の「痛い~痛い~」といううめき声で目が覚めるほど悪化してしまいました。

病院に行ったところ,MRIで腰部を撮影することになりました。その結果,腰椎の椎間板が飛び出して神経を圧迫する「腰椎椎間板ヘルニア」が原因の坐骨神経痛である,と診断されました。確かに,画像を見ると腰椎が大きく飛び出ています。余談ですが,撮影データはCD-Rでもらえましたので,今も自宅のPCで見ることができます。

医師によると,椎間板ヘルニアは半年から1年で自然に治る場合が多いため,自宅で安静にするのが一番だとのことでした。手術は効果がないことや再発も多いため,重篤な場合や長期に渡って治らない場合でないとすすめられないようです。痛みを我慢し続けるのもつらいので,藁をもつかむ思いで鍼(はり)やカイロプラクティックなどを試してみたものの効果がみられず,諦めてしばらくは寝転んで生活することにしました。

そうすると,寝転んだまま快適にPCを使いたいという欲が出てきます。私は10年来の腰痛持ちですので,以前から寝転んでPCを使いたいと考えていました。2ちゃんねるなどを見ると,同じようなことを考えている方は多いようです。そこで,この機会に仰向けPC環境の構築に取り組み,満足いくものが実現できればどこかで公開しようと考えました。

「ゴロ寝DEスク」は?

仰向けでPCといえば,サンコーレアモノショップ「ゴロ寝DEスク」シリーズが有名です。

私は数年前のモデルを持っているのですが,座椅子などで上半身を少し起こした状態でノートPC使うには良いものだと思います。しかしながら,完全に寝転んだ状態で使うには,枕で頭を少し起こすか,ノートPCが顔の上に落ちてきそうな角度で設置しなければならないのが欠点です。長時間にわたって枕で頭だけを起こしていると首が痛くなりますし,顔の上にノートPCを急角度で設置するのは危険な上,操作もしにくくなります。

私の場合,少しでも体を起こしていると尻から足先まで痛くなる状態でしたし,デスクトップマシンを仰向けで使いたかったので「ゴロ寝DEスク」は選択外でした。

液晶モニターを吊り下げる

完全に仰向けの状態でモニターを見るには,画面を床と向かい合う形で平行に設置するのが良さそうです。ただ,コーヒーを飲む時などに一時的に体を起こすこともあります。よって,基本は床と平行で使いつつ,柔軟に画面の位置や角度を調整できるのが理想的でしょう。

これを実現するために,モニターアームをとりつけた液晶モニターを,なんらかの方法で上から吊るそうと考えました。とはいえ,天井から釣り下げるのは大げさですし,簡単に移動させることもできません。そこで,セキスイ ステンレス 室内ふとんほしに吊るすことにしました。布団を支える強度があるならば液晶モニターの重みにも耐えられそうですし,移動するのも容易だからです。そして,モニターアームはサンコー 4軸式クリップモニターアームを購入しました。通常,モニターアームは机などの板に固定しますが,このアームはメタルラックなどのパイプに固定するモデルなので,布団干しに取り付けやすいと考えたためです。

頭の上にモニターを設置するわけですから,落下してしまう可能性も考えないといけません。これまで使ってきたVISEO MDT241WGは10キロ以上の重さがあり,顔の上に落ちてくれば鼻骨を折るなどのケガをしかねません。そこで,なるべく軽く,アームを取り付けることができ,解像度1920x1080以上のモニターという条件で探して選んだのが,安価な24型LED液晶モニターBenQ V2410です。

これらを取り寄せて組み合わせたところ,思惑通りのものができあがりました。

図2 この下に仰向けになる

図2 この下に仰向けになる

図3 吊り下げ部分

図3 吊り下げ部分

図4 床と画面を平行にした場合

図4 床と画面を平行にした場合

図5 画面を傾けた場合

図5 画面を傾けた場合

注意:
ここでは,各製品のメーカーが想定していない使用法を紹介しています。同様の環境を作られる場合は,ご自身の責任と判断でお願いします。

著者プロフィール

小林準(こばやしじゅん)

Ubuntu Japanese Team リーダー。2005年より日本国内でUbuntuの普及活動を行っている。著書に,Linuxシステムの管理に必要な知識を解説した『独習Linux』がある。

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