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第137回 PulseAudioを活用する

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サウンド・レコーダー(gnome-sound-recorder)での録音

音声が再生できるのを確認したところで,録音してみましょう。pavucontrolのRecordingタブを選択してください。⁠Show」ドロップダウンメニューではApplicationsを選択します。最初の時点では何も表示されていないかと思います。

この状態でメニューから,アプリケーション→アクセサリ→サウンドレコーダとたどってgnome-sound-recorderを起動します。そして,赤丸の「録音」ボタンを押すと録音を開始します。このとき,pavucontrolのRecordingタブを確認すると,gnome-sound-recorderがpavucontrolのRecordingに表示されます図2)⁠gnome-sound-recorderが入力デバイスを「つかんでいる」状態です。この表示は再生の場合でも同様で,Playbackタブに「つかんでいる」アプリケーションが表示されます。

図2 PulseAudio Volume ControlでのRecordingタブ

図2 PulseAudio Volume ControlでのRecordingタブ

実際に録音するには,⁠Record Stream from」のドロップダウンメニューで「Monitor of Internal Analog Stereo」を指定しましょう。gnome-sound-recorderのレベルが上下するのが見えたら,録音は成功です図3)⁠

図3 録音中のgnome-sound-recorder

図3 録音中のgnome-sound-recorder

Audacityでの録音

次にAudacityも試してみます。Audacityを起動したらメニューの「編集」⁠⁠設定」で,⁠Audacityの設定」ウインドウを開きます図4)⁠ウインドウ左の項目「デバイス」において,再生デバイスを「pulse」⁠録音デバイスを「pulse」とします。次に項目「録音」「音による録音起動」にチェックを入れます。こうすることで,音声が流れ込んできたタイミングで録音がアクティブになります。

図4 Audacityの設定ウィンドウ

図4 Audacityの設定ウィンドウ

OKで設定を適用したら,ウインドウ上部の録音ボタンを押し,録音のスタンバイに入ります。そしてpavucontrolに戻ると,RecorderタブにAudacityが表示されます。先ほどと同じように,⁠Monitor of Internal Analog Stereo」を選択してください。音声が流れたらAudacityが録音を開始します。

図5 Monitor of Internal Analog Stereoを選択

図5 Monitor of Internal Analog Stereoを選択

図6 録音中のAudacity

図6 録音中のAudacity

PulseAudioは,一種の「デジタルパッチベイを兼ねたミキサ」として機能するため,⁠接続するケーブルをつなぎかえる」⁠あるサウンド入力を別の場所に流す」といったことができます。例えば,これまで録音ソフトウェアに流す音声として,⁠Monitor of Internal Analog Stereo」を選択してきましたが,これは「今このサウンドデバイスで再生されている音」⁠つまりFlashや音楽プレイヤーなどの音声,OSからの各種サウンドなど,サウンドカードに流れ込んでいる音声すべてをモニタリングしていたわけです。

ここで,Recordingタブでアプリケーションに流す音声を,デフォルトの「Internal Analog Stereo」にしてみましょう。すると,⁠サウンドデバイスに外部から入力された音」が流れます。具体的には,例えばマイク入力になるため,ラジオやレコードプレーヤーの出力ラインをつなぐと,一般的なデジタルレコーダーとして振る舞います。

図7 Internal Analog Stereoを選択

図7 Internal Analog Stereoを選択

指定したサウンドカードによっては,ライン入力やマイク入力を複数持つものもあります。この場合は,pavucontrolではなくサウンドの設定(gnome-volume-control)の入力タブを表示し,適切な入力を選択して下さい。サウンドの設定はUbuntuのシステム→サウンドで起動しまするほか,画面のパネル右のスピーカーアイコンをクリックして起動します。

図8 入力を指定

図8 入力を指定

著者プロフィール

坂本貴史(さかもとたかし)

Ubuntuのマルチメディア編集環境であるUbuntu Studioのユーザ。主にUbuntu日本コミュニティとUbuntu Studioコミュニティで活動。いつかユーザ同士で合作するのが夢。

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