Ubuntu Weekly Recipe

第143回 新インターフェースUnityを使いこなす

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Ubuntu 10.10のネットブック版では,従来のネットブックランチャーに代わってUnityという新たなインターフェースが登場しました図1)⁠

今回はこのUnityの使い方と,関連したパッケージを通常のデスクトップにも導入する方法を紹介します。

図1 新インターフェースUnity

図1 新インターフェースUnity

Unityの対応状況

Unityは3Dアクセラレーションを必要とするため,いわゆる「Compizが動かない環境」では動作しません注1)⁠対応していないマシンでネットブック版を起動すると,エラーメッセージが表示されます図2)⁠そのような場合は,⁠OK」をクリックして一旦ログアウトし,ユーザ名「ubuntu」を入力した段階で画面下部のセッション選択部分を「Ubuntu Netbook Edition」から「Ubuntu Desktop Edition」に変更します図3)⁠そして,パスワードを空欄にしたままログインすると,ネットブック版のLiveCDでも通常のデスクトップ版のインターフェースが使え,Liveセッションでの体験やインストールができます。プロプライエタリなドライバを必要とする環境では,ドライバをインストール後にUnityが使用可能になる場合もあります。

デスクトップ版を使っている場合でも,"ubuntu-netbook"パッケージをインストールすると,ログイン画面でネットブック版を選択できるようになります注2)⁠

注1
従来のネットブックランチャーには3Dアクセラレーションに対応していない環境でも使えるnetbook-launcher-eflが用意されていましたが,Unityは早い段階で3Dのみの対応と決定されていました。
注2
Ubuntu 10.04までは,taskselコマンドやSynapticの「タスクを利用してパッケージにマークする」機能からタスクの追加ができましたが,Ubuntu 10.10ではtaskselとそのバックエンドであるaptitudeがデフォルトでインストールされていません。taskselをインストールしてからタスクを選択するか,メタパッケージを直接指定してインストールしてください。

図2 対応していないマシンで起動するとエラーが出る

図2 対応していないマシンで起動するとエラーが出る

図3 GDMのセッション選択で,ネットブックとデスクトップインターフェースを選べる

図3 GDMのセッション選択で,ネットブックとデスクトップインターフェースを選べる

Unityの特徴

ランチャー

いわゆるドックと似たような概念ですが,画面左側にアプリケーションのアイコンが並びます図4)⁠起動しているアプリケーションには三角印がアイコンの左側に,フォーカスが当たっているアプリケーションには右側にも表示されます。

図4 画面左側に表示されるランチャーはUnityの特徴の一つ

図4 画面左側に表示されるランチャーはUnityの特徴の一つ

ランチャーは自分の好きなアプリケーションを常に表示させられます。アプリケーションを起動した状態で,そのアイコンを右クリックし,⁠ランチャーに常に表示」を選択します。対応しているアプリケーションでは,右クリックしたときに,アプリケーション独自のメニューが表示され,ここからもさまざまな操作ができます。

ランチャーアイコンの並び替えもでき,アイコンをドラッグ&ドロップするだけです。ただし,上下にドラッグアンドドロップしただけでは,ランチャー部分がスクロールしてしまうので注3)⁠アイコンをつかんだら一度右側の空間に引っ張り出してから操作します図5)⁠

注3
タッチパネルでの操作に配慮しているためこのような動きになっているのだと思われます。

図5 ランチャーを並び替える場合は,一度右側の空間に引っ張り出してから移動させる

図5 ランチャーを並び替える場合は,一度右側の空間に引っ張り出してから移動させる

ランチャーアイコンには上から順にショートカットキーが割り当てられています。Superキー(Windowsキー)を押すと,アイコンの右部分に数字が表示されます図6)⁠Superキーを押したまま,この数字キーを押すことで,よく使うアプリケーションをすぐに起動したり,そのアプリケーションのウィンドウに素早くフォーカスできます。

図6 ランチャーにはショートカット用の番号が割り当てられている

図6 ランチャーにはショートカット用の番号が割り当てられている

また,1つのアプリケーションを複数のウィンドウで起動している場合に,そのアプリケーションのランチャーアイコンをクリックすると,Compizのスケール(ウィンドウピッカー)のような動きをします図7)⁠画面上にアプリケーションのすべてのウィンドウが並べて表示され,縮小版を見ながら選択できるようになります。

図7 アプリケーションの複数のウィンドウを一覧できる

図7 アプリケーションの複数のウィンドウを一覧できる

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。

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