Ubuntu Weekly Recipe

第146回 音楽プレイヤーClementineを使う

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次期リリースであるUbuntu 11.04では,デフォルトの音楽プレイヤーがRhythmboxからBansheeに変更されるなどという話も出ています注1が,今週はマルチプラットフォームの音楽プレイヤーであるClementineを紹介します。

Clementineは,Amarok 1.4風のマルチプラットフォーム音楽プレイヤーです。そもそもKDEにはAmarokという優秀な音楽プレイヤーがあったのですが,バージョン2.0になって大幅に使い勝手が変わってしまいました。しかし旧バージョンである1.4の使い勝手のよさを望むユーザも多く,Clementineはそういったニーズに応えるソフトウェアでもあります。

注1
ここ数回のリリースでは,毎回この話が出ているような気もしますが。

Clementineのインストール

ClementineはUbuntuのリポジトリに存在しないため注2)⁠Clementineのページからパッケージをダウンロードしてインストールすることになります。Ubuntu向けにはLucidとMaverick用にパッケージが用意されていますので,使っているUbuntuのバージョンにあわせてdebファイルをダウンロードしてください。

Ubuntu 10.10であれば,ダウンロードしたdebファイルをダブルクリックすればソフトウェアセンターが起動し,依存するパッケージも含めてインストールできます。

注2
ただし,DebianではITPされている状態ですので,将来的にはUbuntuでもリポジトリから導入できるようになるはずです。

図1 ClementineのページにはUbuntu向けだけでなくFedora用のrpmやMac用のdmg,Windows用のexeなどが用意されている

図1 ClementineのページにはUbuntu向けだけでなくFedora用のrpmやMac用のdmg,Windows用のexeなどが用意されている

図2 Ubuntu 10.10ではdebファイルをダブルクリックするとgdebiではなくソフトウェアセンターが起動する。依存関係を自動的に解決し,必要なパッケージがある場合は同時にインストールしてくれる

図2 Ubuntu 10.10ではdebファイルをダブルクリックするとgdebiではなくソフトウェアセンターが起動する

Clementineの使い方

[アプリケーション]->[サウンドとビデオ]->[Clementine]からClementineを起動しましょう。

左側のペインの[Library]タブに自分のライブラリが表示されるようになっていますが,デフォルトでは何も楽曲が登録されていません。まず左側のペインをクリックするか,[Tools]->[Preference]->[Music Library]を開いてライブラリにファイルやフォルダを追加する必要があります。デフォルトでは[Update the library when Clementine starts]と[Monitor the library for changes]にもチェックが入っており,フォルダに変更が加わると自動的に新しい楽曲をライブラリに追加したり,あるいはファイルが削除されるとライブラリからも削除されるようになっています。

~/Musicをライブラリに追加しておけば,Rhythmboxのデフォルト設定と同様の挙動を行うようになります。

図3 Clementineの画面。左側にライブラリやデバイス,右側にプレイリストが表示されるという2ペイン方式だ。画面下部にはアナライザとコントロール用のボタン,場合によっては再生中のアルバムの情報が表示される

図3 Clementineの画面。左側にライブラリやデバイス,右側にプレイリストが表示されるという2ペイン方式だ

図4 ライブラリにはフォルダ単位で追加を行うことができる。とりあえずは~/Musicを追加しておけばいいだろう。もし~/Music以外に音楽ファイルを保存しているフォルダがあるのならば,それも追加しておくといい

図4 ライブラリにはフォルダ単位で追加を行うことができる。とりあえずは~/Musicを追加しておけばいいだろう

ライブラリに追加された楽曲は,アーティスト-アルバムという単位で階層化されて表示されます。再生したい楽曲をライブラリ上でダブルクリックすると,プレイリストに楽曲が追加され,再生が開始されます。以後は楽曲をダブルクリックする度,プレイリストの末尾に追加されていきます。もちろん曲単位だけでなく,アルバムやアーティスト名をダブルクリックすれば,アルバムの全曲,あるいはそのアーティストの全曲をまとめてプレイリストに追加することが可能です。

アーティストやアルバムの枠を越えて複数の曲を拾いたいような場合もあるかもしれません。Clementineも一般的なGUIアプリケーションと同様に,Ctrl+クリックで複数の項目を選択状態にすることができます。複数のファイルを選択した状態で右クリック->[Add to playlist]を実行すれば,任意の曲をプレイリストに追加できます。プレイリストから曲を削除する場合は,選択した状態でDELキーか,右クリックメニューの[Remove from playlist]です。

複数のプレイリストを使い分けることもできます。プレイリスト上部の[New playlist]ボタンを押すと,新しいプレイリストが作成され,タブで表示されます。またプレイリストはXSPF形式で保存することもできますので,Ubuntu Oneなどを使って複数のマシンで使いまわすというのもよいでしょう。保存したプレイリストを読み込むには[Load playlist]ボタンを押してください。プレイリストは新しいタブで読み込まれます注3)⁠

プレイリスト上部にある検索窓にキーワードを入力すると,プレイリストの中からキーワードにマッチする楽曲を検索します。というよりも,キーワードでフィルタリングするというほうが直感的でしょう。キーワードにマッチしなかった楽曲は,プレイリストに登録されていても再生されなくなります。キーワードには日本語も使えます。

注3
これらの操作は当然Playlistメニューからも行えます。

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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