Ubuntu Weekly Recipe

第155回 AndroidとUbuntuの素敵な出会い IDEOSを使う

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この冬,国内の各キャリアにAndroid搭載機が出揃いましたね。筆者も昨年後半,メインのモバイル端末をiPhone 3GSからAndroidに機種転換したところだったりします。そんな中,今話題の機種のひとつにあげられるのが,日本通信が販売しているIDEOSでしょう。○年縛りというような回線契約が不要でかつSIMロックフリー,店頭で本体だけポンと買えるという気楽さもあって,筆者も一台購入しました。

そんなわけで今回のレシピは,UbuntuユーザのためのAndroid入門,といった趣きでお届けします※1)⁠なお本稿を執筆するにあたり,media-player-infoやBansheeのIDEOS対応を行ったkazken3氏に情報の提供をしていただきました。

※1
もちろんタイトルがどこかで見たような気がするのはツッコミ無用です。

IDEOSとは?

前述のとおり日本通信が販売している,Huawei製のAndroidケータイです。特徴としては,SIMロックされおらず好きな回線を使えることと,OSにAndroid 2.2が搭載されていることがあげられます。また後述するテザリング機能が標準で搭載されているため,単独での通信機能を持たないゲーム機やPC,WiFiモデルのiPadなどをインターネットに接続させるためのモバイルルータとして運用することが可能です。

余談ですがAndroidのコードネームには,アルファベット順にお菓子の名前がつけられるようになっています。このあたりはアルファベット順に動物の名前をつけるUbuntuと似ていると言えるかもしれません。

表1 Androidのバージョンとコードネーム

バージョンコードネーム
1.5Cupcake(カップケーキ)
1.6Donut(ドーナツ)
2.0/2.1Eclair(エクレア)
2.2FrozenYogurt(Froyo/フローズンヨーグルト)
2.3Gingerbread(ジンジャーブレッド)

IDEOS(や多くのAndroid機)は,ユーザの個人的なデータをmicroSDカードに記録します(microSDカードはディレクトリツリーの /sdcard にマウントされます)⁠microSDカードがなくてもAndroidそのものは動作しますが,ファイルを書き込むタイプのアプリケーション,つまりカメラやDropboxクライアントなどを使用することができません。microSDカードはIDEOS本体のパッケージに同梱されていませんので,ユーザが別途用意する必要があります。筆者はテスト用に16GBのものを調達しました。

撮影した写真を管理する

microSDカードを挿した状態のIDEOSとUbuntu PCをmicro USBケーブルで接続すると,IDEOSに「USBマスストレージ」の画面が表示されます。ここで「USBストレージをON」にすれば,UbuntuからIDEOSのmicroSDカードをUSBマスストレージとしてマウントすることができます。

IDEOSには一般的な携帯電話と同様にカメラが内蔵されており,撮影した写真は /sdcard/DCIM 以下に保存されます。そのためUbuntuからIDEOSはデジタル写真を含むメディアとして認識され,マウント時には定番のダイアログが表示されます。ここでShotwellを起動すれば,一般的なデジカメと同様に写真をUbuntuへインポートし,アルバム管理を行うことが可能です。

注意点としては,microSDカードをUbuntuにマウントしている間は,IDEOS側からmicroSDカードが見えなくなるということです。つまりUbuntuにIDEOSをマウントした状態では,カメラなどの一部アプリケーションを利用することができません。USB接続を解除すれば,microSDカードは再びIDEOSの /sdcard にマウントされます。

図1,図2 USB接続を開始するには,IDEOS側でUSB接続をONにする必要がある。ただし,USB接続中はIDEOSからmicroSDカードが見えなくなるため注意

図1 USB接続を開始するには,IDEOS側でUSB接続をONにする必要がある 図2 ただし,USB接続中はIDEOSからmicroSDカードが見えなくなるため注意

図3 IDEOSをUbuntuに接続すると,デジタルカメラと同じように認識される

図3 IDEOSをUbuntuに接続すると,デジタルカメラと同じように認識される

図4 Shotwellから,IDEOS内に保存されている写真をインポートすることが可能

図4 Shotwellから,IDEOS内に保存されている写真をインポートすることが可能

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

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