Ubuntu Weekly Recipe

第348回 新フレーバー,Ubuntu MATE入門

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今回は初めてリリースされたUbuntu MATEの使い方を紹介します。

Ubuntu MATEとは

Ubuntu MATEとは,その名のとおりデスクトップ環境にMATE(マテ)を採用したUbuntuのフレーバーです。MATE関連パッケージはもともとMATE自身が用意していましたが,14.10の開発期間中にひととおりのパッケージをDebianのリポジトリから取得できるようになりました。それが同期されてUbuntuでも取得できるようになり,今回フレーバーのリリースとなったのです。同時に,MATE自身が用意していたリポジトリは削除されました

リリースされたとはいえ,オフィシャルフレーバーではありません。それに伴い,PPAを併用するなど他のフレーバーにはない仕様があります。とは言え,使用する分には問題となるところはない,ハズです注1)。オフィシャルフレーバーになっていないことの弊害としては,インストーラーの翻訳注2を行えるようになっていないなどもあります。

注1)
言うまでもなくPPAはUbuntuのリポジトリと比較すると権限がとてもゆるいので,誰かがちょっとした(けど重大な)ミスを犯してしまうリスクは高くなります。
注2)
正確にはインストールの最中に表示されるスライドショーの翻訳です。

ついでに,Ubuntu MATEにLibreOfficeやRhythmboxが含まれている点から考えると,いわゆる軽量Linuxディストリビューションには分類されないと思います注3)。これに分類されるXubuntuやLubuntuにはLibreOfficeはありません。

注3)
筆者が勝手に思っているだけですが。

PV

Ubuntu MATEのWebサイトにPVがあります。とても格好良いのでまずは見てみてください。

Ubuntu MATEのPV

ダウンロードとインストール

ダウンロードはダウンロードのページから行ってください。オフィシャルフレーバーではないため,ダウンロード元が限られています。インストール自体はUbuntu(フレーバー)と同じくUbiquityを採用しているので,特に困るところはないでしょう。また,ダウンロードのページにはリリースノートとも言える記述がありますので,目を通しておくと良いでしょう。初リリースらしい細かな不具合が散見されます。

ルック&フィール

Ubuntu MATEのログイン直後のデスクトップは図1のとおりです。GNOME 2から派生しただけあって,とても懐かしい感じがします。ついでにUbuntu 10.10は図2でした。Ubuntuは11.04からUnityになったので,10.10が最後にGNOMEのままリリースされたバージョンです。

図1 ログイン直後のデスクトップ

図1 ログイン直後のデスクトップ

図2 Ubuntu 10.10のデスクトップはこんなでした

図2 Ubuntu 10.10のデスクトップはこんなでした

各種起動のためのメニューやアプレットは上に,ウィンドウの切り替えなどは下に,というのがMATE(そしてGNOME 2.x)の基本的なデザインですが,これは次のコマンド実行すれば下1行にまとめることができます。ただし,パネルをカスタマイズしている場合は元に戻りますので,インストール直後に行うのがお勧めです。

$ mate-panel --reset --layout redmond

図3がこのコマンドを実行した直後のスクリーンショットです。元に戻すには

$ mate-panel --reset --layout ubuntu-mate

を実行してください。やはりこれもカスタマイズが無効になります。

図3 レイアウトを変更したデスクトップ

図3 レイアウトを変更したデスクトップ

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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