Ubuntu Weekly Recipe

第413回 UbuntuでGyazoサーバーを構築する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

Gyazoというサービスがあります。これはPC上で撮影したスクリーンショットをサーバーにアップロードし,共有するサービスです。「操作方法を質問したい」「エラーが出たので見てほしい」「おもしろいWeb広告見つけた」などなど,PCを利用していると,今の画面の状態をそのまま人に見せたいシーンには数多く遭遇しますよね。Gyazoはそんな時に活躍するツールです。デスクトップ上の選択した領域のスクリーンショットを撮影し,サーバーにアップロードしてURLを生成してくれます。

大抵のデスクトップ環境にはスクリーンショットを撮影する機能が用意されています。UbuntuであればPrtScキーを押してスクリーンショットアプリを起動し,保存した画像をDropboxあたりにアップロードすれば,Gyazoを使わなくても目的を達成することは可能です。しかし,これは非常に手間ですよね。Gyazoは「やっていることは単純だけれど,面倒なひと手間を劇的に軽減してくれる」タイプのツールです。実際筆者の職場でも,なにかを人に見せる時は画面をgyazoって※1),URLをSkypeに貼るのが定番の運用になっています。今回はUbuntuでのGyazoの使い方と,プライベートなGyazoサーバーの構築手順を紹介します。

※1
もう動詞になっています。本記事ではGyazoでスクリーンショットを撮影することをgyazoると表記します。

Gyazoクライアントをインストールする

GyazoのLinuxクライアントのソースコードはGitHubに用意されています。Gyazoクライアントは単なるRubyのスクリプトですので,ここから手動でインストール,あるいは手元でパッケージをビルドしても構いませんが,Ubuntu用のDebパッケージが用意されています。通常はDebパッケージからインストールするのがお手軽です。以下のコマンドを実行してください。

$ curl -s https://packagecloud.io/install/repositories/gyazo/gyazo-for-linux/script.deb.sh | sudo bash
$ sudo apt-get install gyazo

Gyazoの使い方

Dashから「gyazo」で検索してクライアントを起動してください。するとマウスカーソルが十字に変形しますので,この状態でgyazoりたい範囲をドラッグ&ドロップで指定してください。その領域のスクリーンショットがサーバーにアップロードされ,Firefoxで開かれます。あとはこのURLを共有したい相手に伝えるだけです。ドラッグ&ドロップでなく,ウィンドウをクリックして領域を指定することもできます。すると,そのウィンドウ全体のスクリーンショットが撮影されます。また,現在デスクトップに表示されている情報ではなく,既にファイルとして保存されている画像をgyazoりたい場合もあるでしょう。この場合はもちろん,適当な画像ビューアーでファイルを開いた上でウィンドウをgyazoってもよいのですが,もっと簡単な方法があります。コマンドラインから以下のコマンドを実行してください。

$ /usr/bin/gyazo (gyazoりたいファイル名)

gyazoは引数にファイル名を指定すると,領域を選択するモードに入ることなく,その画像ファイルを直接アップロードしてくれるのです。gyazoのソースから引用します。

imagefile = ARGV[0]

if imagefile && File.exist?(imagefile) then
  system "convert '#{imagefile}' '#{tmpfile}'"
else
  configfile = "#{ENV['HOME']}/.gyazo.config.yml"
  command = (File.exist?(configfile) && YAML.load_file(configfile)['command']) || 'import'
  system "#{command} '#{tmpfile}'"
end

このように,gyazoは内部でImageMagickのimportコマンドを呼び出して画面をキャプチャしているのですが,ARGV[0]に存在するファイルが指定された場合はimportではなく,そのファイルを直接convertしてアップロード用のpng画像に変換するという挙動をするのです。しかしいちいち端末を開いてコマンドを入力するのは,Gyazoのお手軽さから言えば本末転倒です。そこで,画像を右クリックで直接gyazoれるようにしてみましょう。

「nautilus-actions」パッケージをインストールしてください。エクステンションを有効にするため,一度ファイル(Nautilus)を再起動しておきます。

$ sudo apt-get install nautilus-actions
$ nautilus -q

Dashから「Nautilus-Actions Configuration Tool」を起動し,以下の手順で新しいアイテムを登録してください。

画像

  1. Define a new actionボタンをクリック。
  2. ActionタブのContext labelにgyazoと入力。
  3. CommandタブのPathに/usr/bin/gyazoと入力。
  4. Parametersに%fと入力。
  5. MimetypesタブのMimetype filterの「*」「image/*」に変更。
  6. 保存して終了。

画像ファイルを右クリックすると「Nautilus-Actions actions」「gyazo」というメニューが増えています。これを実行すると,ファイルを直接gyazoれます。

画像

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。株式会社インフィニットループ所属。

コメント

コメントの記入