Ubuntu Weekly Recipe

第426回 Twitterクライアントのmikutterに日本語を話してもらおう(前編)

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2.5 分

Ubuntuで利用可能なTwitterクライアントとして,mikutterがあります。前編ではこのmikutterをインストールして動かします。またmikutterのプラグインインターフェイスについて概説し,後編のプラグイン開発の準備を行います。

インストール

mikutterとは,Rubyで書かれたTwitterクライアントです。開発者は日本の方で,ウェブサイトはある種のユーモアに溢れています。ユーザー会が存在し,根強い人気に支えられたプロジェクトです。

Ubuntuのリポジトリにはmikutterのパッケージが収録されており,Ubuntuソフトウェアセンターからインストールできます。

図1 Ubuntuソフトウェアでmikutterを検索

画像

基本設定とみくったーちゃん

UnityのDashを使ってmikutterを起動すると,以下のウィンドウが開きます。

図2 インストール直後のウィンドウ

画像

「次へ」ボタンを押すと,マスコットキャラクターである「みくったーちゃん」が自己紹介してくださいます。みくったーちゃんは親切にも,Twitterのアカウント登録を促してくださいます。なお,公式ウェブページなどでみくったーちゃんのお姿を拝見できます。

図3 アカウントの登録方法

画像

提示してくださったURLをクリックすると,ウェブブラウザが起動します。Twitterサービスにログイン済みの場合,以下のページが開きます。

図4 Twitterサービスでmikutterを許可する

画像

ご厚意に感謝しつつ「連携アプリを認証」ボタンをクリックすると,ページが遷移してPINコードが表示されます。このPINコードをmikutterに登録すると,mikutter経由でTwitterのサービスを利用できます。mikutterのウィンドウにタイムラインを表示してくださいます。

実績とチュートリアル

mikutterの操作説明には「実績」というアイディアが使われています。⁠実績」とはビデオゲームで使われる手法で,あらかじめ用意された特定の条件をプレイヤーが達成したことを意味します。達成したことを「解除」と表現します。mikutterではこの「実績」システムを,使い方チュートリアルとして実装しています。

現在はTwitterアカウントの登録操作を終えたところなので,⁠register_account」という実績を解除したことになります。みくったーちゃんが祝福してくださいます。実績に関する案内を一通り読むと,今度は「tutorial」という実績が解除され,再び祝福してくださいます。

図5 実績解除に対するみくったーちゃんの祝福

画像

他にも実績が用意されているので,いろいろな操作を試してみてください。

プラグインプログラミングインターフェイス

mikutterはプラグインのためのプログラミングインターフェイスを提供しています。プラグインを利用する,あるいは書くことで,mikutterの機能を増やすことができます。前章で述べた実績システムも,Achievementプラグインとして実装されています。

プラグインの構成要素

プラグインは,ユーザーのホームディレクトリの「~/.mikutter/plugin」以下に配置する作法となっています。mikutterのコマンドライン機能を使うと,プラグインの雛形を作成できます。

試しに,⁠my_dump」というプラグインを作ってみます。端末を開いて以下のコマンドを実行してください。

$ mikutter generate my_dump
directory generated: /home/mocchi/.mikutter/plugin/my_dump
file generated: /home/mocchi/.mikutter/plugin/my_dump/my_dump.rb

出力されたファイルの内容を確認すると,以下となります。

# -*- coding: utf-8 -*-

Plugin.create(:my_dump) do

end

このブロックがプラグインのエントリーポイントとなります。基本的には,mikutterの提供するイベントに対し,ハンドラを登録する処理を書くことになります。イベントやハンドラについては後述します。

プラグインは定義ファイルを持つことを推奨されています。mikutterのコア機能は,解釈可能な定義ファイルを見つけるとプラグインのコードをパースし始めます。定義ファイルはymlフォーマットのテキストです。この定義ファイルもまた,mikutterのコマンドライン機能を使って作成できます。

$ mikutter spec ~/.mikutter/plugin/my_dump/
my_dump: name> my_dump
my_dump: description> Plulgin tutorial to dump tweet
---
slug: :my_dump
depends:
  mikutter: 3.3.6
  plugin: []
version: '1.0'
author: 
name: my_dump
description: Plugin tutorial to dump tweet

プラグインに最低限要求されるのは,これら2つのファイルです。

著者プロフィール

坂本貴史(さかもとたかし)

Ubuntuのマルチメディア編集環境であるUbuntu Studioのユーザ。主にUbuntu日本コミュニティとUbuntu Studioコミュニティで活動。いつかユーザ同士で合作するのが夢。

コメント

コメントの記入