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第440回 LibreOffice Writerの日本語レイアウト

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今回は,LibreOffice Writerを日本語ワードプロセッサとして使用する場合に,知っておきたい日本語レイアウトの設定について解説します。

LibreOfficeのサポート言語

LibreOfficeはたくさんの言語に対応していますが,大きくは3つに分類されています。英語やドイツ語といった西洋諸言語,日本語などのアジア諸言語,アラビア語などの複合文字言語(Complex Text Layout,略してCTL)です。設定は,[ツール][オプション][言語設定][言語]にあります図1)。日本語でインストールした場合は自動的にアジア諸言語の日本語になるので普段は気づきませんが,メニューが英語などのままでもアジア諸言語機能をオンにすることができますし,日本語メニューのままでも複合文字言語をオンにすることもできます。そのような設定を行いたい場合はこの項目を確認してみてください。

図1 言語の設定

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日本語レイアウト

なにはなくともLibreOfficeを使い始める前に,[ツール][オプション][言語設定][日本語レイアウト]を開き,[カーニング][半角英字と日本語の区切り記号]に,[文字間隔の調整][句読点のみを詰める]にしてください図2)。ちなみにこれはWordと同じ設定です図3)。

図2 日本語レイアウトは図のように変更する

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図3 Microsoft Word 2010の文字体裁。ちなみに禁則文字の設定を[高レベル]にするとWriter相当になる

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既定のフォント

[ツール][オプション][LibreOffice Writer][既定のフォント(西欧諸言語)][既定のフォント(アジア諸言語)]を開き,デフォルトのフォントを指定してください図4,図5)。フォント自体は何でもいいですが,特にこだわりがなければ[既定のフォント(西欧諸言語)][既定のフォント(アジア諸言語)]も等幅の同じ設定にしておくといいでしょう。

図4 西洋諸言語のフォントも日本語フォントにすると統一感が出る

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図5 指定するフォントは何でもいいが,IPAフォントにする場合は別途インストールが必要になる

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文章を執筆する

今回は文章を先に執筆してその後でレイアウトをしていきます。

文章のサンプルテキストは,筆者が執筆したものではなく,伊丹万作の『戦争責任者の問題』を用意しました。特に他意はなく,青空文庫にある文章であれば何でもサンプルテキストになりえます。ダウンロードできるテキストファイルの文字コードはShift_JIS,改行コードはCR+LFなので,geditなどで開いて文字コードをUTF-8,改行コードをLF(Unix/Linux)にして保存し,LibreOfficeで開いてください。その状態ではスタイルが[整形済みテキスト]になっていますが,Ctrl+Aなどで全文を選択して[標準スタイル]を適用し,通常のODT形式で保存してください。図6はその状態のスクリーンショットです。

図6 geditで文字コードと改行コードを変更し,Writerにインポートして書式を変更

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ぶら下げを行わない

図6を見ると気づくと思うのですが,句読点が右側にはみ出しています。レイアウト上これがまずいということではありませんが,右端は揃っていたほうが綺麗なので,ぶら下げをやめる設定を行います。サイドバーの[スタイルと書式設定]を表示し,[標準スタイル]を右クリックして[編集]をクリックします。[日本語の体裁]タブを開いて[句読点のぶら下げを行う]のチェックを外し,[OK]をクリックしてください図7)。すると,ぶら下げがなくなります※1図8)。

※1
いわゆる「追い出し処理」になっています。

図7 [句読点のぶら下げを行う]のチェックを外す

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図8 句読点のぶら下げが行われなくなった

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。

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