Ubuntu Weekly Recipe

第520回 Ubuntu 18.04 LTSの日本語入力

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

18.04 LTSでFcitxを使用したい場合

決しておすすめするわけではありませんが,GNOME ShellでもFcitxの使用は可能です。どうしても使用したい場合は次の順番どおりに操作してください。

まずは「fcitx-mozc」パッケージをインストールします。今回はすべての操作をコマンドから行ったほうがいいでしょう。次のコマンドを実行してください。

$ sudo apt install fcitx-mozc

続けてデフォルトのインプットメソッドをFcitxに変更します。次のコマンドを実行してください。

$ im-config -n fcitx

本来はこれだけでいいのですが,GNOME Shellではこれだけでは不十分です。次のコマンドを実行してください。

$ gsettings set org.gnome.desktop.interface gtk-im-module "fcitx"

再起動するとFcitxが起動しています図6)⁠

図6 GNOME ShellでFcitxを使用しているところ

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右横にキーボードインジケーターが表示されているのは変わりません。表示を消したい場合は「設定」⁠-⁠地域と言語」を開き,⁠入力ソース」を一つにするといいでしょう。消すとしたら「日本語 (Mozc)」です。

Fcitxが起動しない状況に遭遇した場合,⁠fcitx-auto-start」コマンドを実行するとFcitxが起動しますので,いざというときに覚えておくといいでしょう。

確実に自動実行させたい場合は,次のコマンドを実行してください。

$ mkdir ~/.config/autostart
$ cp /usr/share/fcitx/xdg/autostart/fcitx-autostart.desktop ~/.config/autostart

Waylandセッションで使用する方法は今回は紹介しません。

IBusに戻したい場合は次のコマンドを実行します。

$ im-config -n ibus
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface gtk-im-module "ibus"

実行後,再起動してください。

Ubuntu MATE

フレーバーにおける日本語入力の注意点を見ていきます。

Ubuntu MATEはログイン時点でFcitxが使用できるようになっていますが,注意が必要です。キーボードアイコンの横に「jp」と表示しているタイミングでキーボードアイコンをクリックすると操作不能に陥ります図7)⁠もちろんバグ報告されていますが,本稿公開時点で未修正です。

図7 この状態のときにはFcitxアイコンをクリックしない

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対処方法は「jp」と表示していないタイミングであればクリックしても問題ないため図8)⁠Mozcアイコンの時を見計らってクリックする,というのがおすすめです。

図8 この状態のときならFcitx(Mozc)アイコンをクリックしても大丈夫

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Ubuntu Budgie

Ubuntu BudgieはUbuntuフレーバーの中で唯一IBusがデフォルトのインプットメソットになっています。ただしデフォルトではステータスがわかりません。そのような場合,次のコマンドを入力してください。

$ gsettings set org.freedesktop.ibus.panel show-icon-on-systray true
$ gsettings set org.freedesktop.ibus.panel xkb-icon-rgba '#ffffff'

これでIBusのステータスが表示されるようになります図9)⁠

図9 右上に「あ」アイコンがあり,日本語が入力できるようになった

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ちなみにIBusには絵文字を簡単に入力する機能があり,Ctrl+Shift+eを押すと「絵文字の選択」というメニューが表示されます図10)⁠

図10 IBusの絵文字入力機能

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Fcitxを使用することもできますが,あまりおすすめではないのでここでは紹介しません。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。