インターネットって何だろう?

第26回 世界のインターネット人口

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調べ物をしていると,世界のインターネット人口や国別のインターネット普及率を知りたくなることがありますが,Internet World Statsというサイトを見ると,手っ取り早くそれらの情報を知ることができます。

Internet World Statsは,Nielsen Online,ITU(International Telecommunication Union)⁠GfK,その他各国の機関などから集められた情報が掲載されているサイトです。各数値のソースは,それぞれ明記されているので,確認も可能です。

世界のユーザ数,アジアのユーザ数

Internet World Statsを見ると,インターネットユーザ数を地域別の割合として表現している円グラフがあります。この円グラフを見ると,42.0%がアジアで,それに次いでヨーロッパが24.2%,北米が13.5%となっています。このように,アジアが圧倒的にインターネットユーザ数が多いという状況です。

図2 地域別分布(2010年のデータ:Internet World Statsより)

図2 地域別分布(2010年のデータ:Internet World Statsより)

さらに,アジア内でのインターネット人口を見ると,中国がダントツで多く,次いで日本,さらにインドとなっているのがわかります。

図3 アジア 国別トップ10(Internet World Statsより)

図3 アジア 国別トップ10(Internet World Statsより)

今のところインドよりも日本の方がインターネットユーザ数が多くなっていますが,既に普及率が78.2%で今後大きくユーザ数が伸びないと思われる日本とは対照的に,今のインドのユーザ数は6.9%なので,近いうちに日本はユーザ数で追い越されるものと思われます。

中国のインターネット人口が凄い

Internet World Statsのデータを見ると,中国のインターネット人口の伸びが際立っているのがわかります。2010年時点での普及率が31.6%にもかかわらず,アメリカのユーザ数の倍に届きそうな勢いです。アメリカでの2010年時点の普及率が77.3%であり,これ以上は急激には伸びないことを考えると,中国国内ユーザがアメリカのユーザ数の倍以上になりそうであることが推測できます。

図4 中国のネット人口(Internet World Statsより)

図4 中国のネット人口(Internet World Statsより)

図5 アメリカのネット人口(Internet World Statsより)

図5 アメリカのネット人口(Internet World Statsより)

今のインターネット上での各種活動は「数」が大きな意味を持ちます。このような巨大なユーザ数を見ると,おそらく今後は中国ユーザがインターネットに大きな影響を与えて行くものと思われます。

余談ですが,中国のインターネットは検閲が厳しく,国境なき記者団(Reporters Without Borders:RWB)「インターネットの敵」と名指しで指定されたりしています。

List of the 13 Internet enemies
URL:http://en.rsf.org/list-of-the-13-internet-enemies-07-11-2006,19603

注意

ただし,一点注意が必要なのが,時系列順に並んでいるデータが別ソースであることも多い点です。グラフにしても何となくそれっぽい感じにはなりますが,ソースが違う複数のデータでは調査方法も恐らく異なるので,用途によっては注意が必要であると思われます。

最後に

今回は,人口や普及率を集めているInternet World Statsを紹介しました。いろいろと見てみると,ひとくくりで語られていることが多いインターネットも,地域や国によって大きく違うことが垣間見えると思います。あと,おそらく大学などのレポートなどで結構使えるサイトと思います。

次回は,日本国内のインターネット事情をまとめてある総務省の情報通信白書を紹介したいと思います。

著者プロフィール

あきみち

「Geekなぺーじ」を運営するブロガー。

慶應義塾大学SFC研究所上席所員。全日本剣道連盟 情報小委員会委員。通信技術,プログラミング,ネットコミュニティ,熱帯魚などに興味を持っている。

近著「インターネットのカタチ - もろさが織り成す粘り強い世界」

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