■3. 環境変数を設定する

●3-1 環境変数を記述する

ただSDKをインストールしただけでは、SDKの提供する機能を簡単に使用することができません。そこで、環境変数というものを設定することで、インストールした機能を容易に使用できるようになります。

まずは端末エミュレータなどでホームディレクトリに移動し、エディタで「.bash_profile」というファイルを開きます(「bash」の前には「.」がつきます)。

% vi .bash_profile

エディタで.bash_profileを開く

「.bash_profile」を開いたら、エディタで次のように環境変数を記述します。

export JAVA_HOME=/usr/java/j2sdk1.4.2_04
export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin

.bash_profileの内容

●3-2 ロケールをEUCにする(Fedora Core1のみ)

Fedora Core1では、日本語環境のロケール(文字コード)が、従来のEUCからUTF-8に変更されています。配布ソースファイルはEUCであるため、開くと文字化けします。ロケールをEUCに設定し直すには、次の手順に従ってください。

ルートから/etc/sysconfig/i18nを開き、元の部分をコメントアウトして、次の記述を追記します(現時点での全ユーザが変更の対照となります)。

Language=ja_JP.UTF-8

# Language=ja_JP.UTF-8
Language=ja_JP.eucJP

インストール後すぐにデスクトップを開いてしまうと、デスクトップ環境がUTF-8に設定されてしまいます。そこで、ユーザのホームディレクトリにある.dmrcを、次のように書き直します。

LANG="ja_JP.UTF-8"

# LANG="ja_JP.UTF-8"
LANG="ja_JP.eucJP"

ロケールがUTF-8の場合、文字コードがEUCのままになっているmanページを開くと、文字化けしてしまいます。ルートから/etc/man.configを開き、次のように書き換えることで、正しく表示されます。

PAGER /usr/bin/less -isr

# PAGER /usr/bin/less -isr
PAGER /usr/bin/lv

●3-3 再ログインする

設定を反映させるため、端末エミュレータをすべて閉じ、ログアウトしてから、Javaを使用するユーザで再ログインしてください。

●3-4 実行の確認

再ログインしたら、次のように入力してください。

$ java -version

javaインタプリタが正常にインストールされていれば、次のように表示されます。

java version "1.4.2_04"
java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.4.2_04-b05)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.4.2_04-b05, mixed mode)

次に、環境変数が正しく設定されたか確認するために、次のように入力してみてください。

$ javac

設定が正しく行われていれば、javaコンパイラのオプション内容が表示されます。

使い方: javac  
使用可能なオプションには次のものがあります。
  -g                        すべてのデバッグ情報を生成する
  -g:none                   デバッグ情報を生成しない
                          :

ここで「command not found」などのエラーが出てしまう場合は、正しく環境変数の設定がされていません。3-1に戻って、もう一度やり直してみてください。

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