WSE BOOKS Webサイト プランニング ブック
- 村上知紀 著
- 定価
- 1,958円(本体1,780円+税10%)
- 発売日
- 2008.3.1[在庫なし]
- 判型
- A5
- 頁数
- 184ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3389-8
サポート情報
概要
Webサイトの成否を分けるのはプランニング。本書はそこに焦点をあてた初めての解説書です。アイディアを生み出すチーム作りの方法から、プランニングの進め方や考え方、さらにはその良否の検証方法まで、最新事例に基づいて解説します。
新機能いっぱいのサービスサイトの立ち上げから、コーポレートサイトのリニューアルまで、幅広いWebサイトが対象です。
こんな方にオススメ
- Webディレクター、Webデザイナー、Webマーケター
- 企業内のWeb担当者、Webマスター
目次
Prologue プランニングの前に
Prologue1 プロジェクトの任務を理解する
Prologue2 Webサイトの位置づけを明らかにする
- 2-1 鳥の視点で見てみる
- 2-2 フレームワークを使って分析する
Part1 サービスサイトのプランニング
Chapter1 サービスサイトとは何か
- 1-1 サービスサイトは装置産業
Chapter2 アプローチの全体像
Chapter3 ビジョンを醸成する
- 3-1 ブレストを通してビジョンを醸成する
Chapter4 サービスコンセプトを揉む
- 4-1 点線でサービスをイメージする
- 4-2 4つの側面から情報インプット
- ①市場・ユーザーを知る
- ②サービストレンド・成功事例を知る
- ③自社の強みや資産を知る
- ④競合サービスを知る
- 4-3 サービスコンセプトのオプションを複数捻り出す
- ①既存要素の新たな組み合わせを考える
- ②既存のアイディアやコンセプトを転用する
- ③観察や質問を通して本質の洞察をする
- ④人間の欲求から考える
- 4-4 対象ユーザーを明らかにする
- 4-5 サービスコンセプトを評価し、絞り込む
- ①インパクト
- ②ユーザーボリューム
- ③実現性
- 一番重要なのは意思
- 4-6 リターンを考える
Chapter5 サービスコンセプトを具体化する
- 5-1 サービスコンセプトを具体化する
- 5-2 3つの検討視点
- ①ユーザーの動機・目的は何か?
- ②どんな機能・フィーチャーを提供するか?
- ③ユーザーはどう流れるか? どう思うか?
- 5-3 「ケーキ」フレームワークを利用する
- 5-4 ユーザーになりきる
- 自分が一番のユーザーになる
Chapter6 サービス戦略を考える
- 6-1 具体的な選択要因とは
- どう選択要因を考えるか
- 6-2 アテンションを獲得し続ける
- 「突出力」とは何か
- 6-3 ソーシャルメディアとは何か
- 6-4 ソーシャルメディアをどう戦略に生かすか
- ①ソーシャルメディアを新たに立ち上げる
- ②既存のサイトやサービスに追加する
- ③外部のソーシャルメディアを利用する
- 6-5 サービスを連携する
Chapter7 ユーザーから洞察を得る
- 7-1 検証項目を明らかにする
- 7-2 アンケートでどんなことを聞くか
- 7-3 インタビューを実施する
Chapter8 サービスのデザインを考える
- 8-1 ユーザーエクスペリエンスを具体的に考える
- 8-2 マインド・コンテクストを捉える
- 8-3 マインド・コンテクストをどう演出するか
- 8-4 フィーチャー・機能リストを作成する
- 8-5 “設計図”を作成する
Chapter9 プロトタイプを作成する
Chapter10 開発のプランニングをする
- 10-1 実行プランを検討する
Part2 マーケティングツールとしてのWebサイトのプランニング
Chapter11 アプローチの全体像
Chapter12 サイトの使命とコンセプトを理解する
Chapter13 現状の課題を把握する
- 13-1 トラフィックの分析
- 13-2 リターン指標の分析
- 13-3 提供価値の分析(ユーザー視点)
- 13-4 提供価値の分析(専門家視点、競合視点)
- 13-5 運営の分析
Chapter14 機能やコンテンツを検討する
Chapter15 ユーザーの行動シナリオを検討する
Chapter16 ビジュアルデザインを考える
Chapter17 マーケティング施策を検討する
Chapter18 制作・開発のプランニングをする
- 18-1 客観的評価のプロセスで優先順位を付ける
- 18-2 ロードマップを作る
- 18-3 設定した指標に沿って効果を評価する
- 18-4 RFPの準備と業者選定
Chapter19 ブランドコミュニケーション
- 19-1 リターンを生み出すブランド資産とは何か
- 19-2 企業のブランド資産形成とは何か
- 19-3 ブランド資産形成の具体的なアプローチとは
- 19-4 ユーザビリティを改善し、ブランド資産の損失を防ぐ
- 19-5 ブランド資産からのリターンは何か
Chapter20 Web運営組織・プロセスを改善する
- 20-1 問題発見の3つの切り口とは
- ①役割認識の切り口で見る
- ②業務フローの切り口で見る
- ③スキルマネジメントの切り口で見る
- 20-2 問題解決の方向性は
Epilogue プロジェクト成功の10か条
- E-1 プランニングと実装を分離させないこと
- E-2 とりあえずやってみる感覚を持つこと
- E-3 考える順番を大事にすること
- E-4 未来にあたりをつけること
- E-5 型を持ったうえで着くずすこと
- E-6 専門家をうまく巻き込むこと
- E-7 リードと管理のバランスをとること
- E-8 具体物でコミュニケーションすること
- E-9 外部のパートナーと同じだけコミットすること
- E-10 つねにユーザーの存在を感じていること
プロフィール
村上知紀
1971年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。おもに企業のパートナーとしてWebのサービス戦略、企画、設計、組織改善などに関するコンサルティングに従事。 ㈱イグジスト・インタラクティブを経て、2008年2月に独立。雑誌への執筆多数。Webにおけるイノベーション、戦略、エクスペリエンスの考察やトレンドに関するブログ「Web Innovator」を持っている。
著者の一言
Webは自由でオープンでグローバルなプラットフォームです。今も世界中で新しいサービスが生み出され続けています。日本においても1人でも多くの人が、この魅力的なプラットフォームに飛び込んで遊んでほしいと願っています。本書がその一助となれば、幸いです。