SEのための 価値ある「仕事の設計」学
- 森川滋之 著
- 定価
- 2,068円(本体1,880円+税10%)
- 発売日
- 2008.3.25[在庫なし]
- 判型
- A5
- 頁数
- 280ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3416-1
サポート情報
概要
若手SEは自分たちの仕事が「サエない」と感じており、離職率の高さ、やる気のなさ、会社への不満などの弊害が出てきています。著者は、まず「ユーザー主導」の波を見逃すことなく「上流」のSEになるための指針を説き、最終的には、システムの企画から制作全般に関わる「システムグランドデザイナー」になれ、と言います。
本書は、若いSEに対する励ましとなるにとどまらず、仕事に疲れ果てて自信をなくしつつあるような30代のエンジニアの励みともなるはず。
こんな方にオススメ
- 仕事に対するやる気を失いつつある中堅SE
- SEという職業に不安を感じている新入社員や大学生
- どんな知識があれば一人前と言えるのかつかみたい技術者
目次
- はじめに
- 本書で用いる用語に関する注意
第1部 これから求められるIT人材とは?
第1章 背中が煤けていませんか?
- SEってサエないの?
- 30代のSEがやる気を失っている
- プロマネなんて、とんでもない!
- 本当は達成感がないのでは?
- あなたは強みを持っている!
- 光っているITエンジニアとは?
- 50代・60代は、こんなに元気
- 自分で仕事をプロデュースしていますか?
第2章 将来性がないなんて、とんでもない!
- 顧客満足の真相
- 悪魔のサイクル
- 本当は顧客こそ不安
- 「ユーザー主導」の波に乗れ
- 大手SIベンダーにだって、これだけの不満
- 目覚めているユーザー企業の打ち手とは?
- 「ユーザー主導」で求められるIT人材とは?
第2部 ユーザー主導時代に必須のスキルとは?
第3章 市場価値の高いスキルとは?
- 2つの柱を持て
- π型人材を目指せ!
- 何を2つの柱にするか?
- システムグランドデザイナーになるためには?
- システムグランドデザイナーのスキルセット
- ソフトウェア方式設計力とは?
- 開発言語、フレームワークなどに関する知識
- データ構造とアルゴリズムに関する知識
- 基本ソフトに関する知識
- パターン化&統合能力
- 開発規約作成能力
- インフラ設計力とは?
- ハードウェアに関する知識
- ネットワークに関する知識
- データベースに関する知識
- アーキテクチャ選定能力
- 規模見積り能力
- 業務理解力とは?
- 一般知識
- インタビューノウハウ
- 業務フロー作成能力
- ユーザー企業も同じ
- データ分析能力
- プロジェクトマネージャーになるためには?
- プロジェクトマネージャーのスキルセット
- プロジェクト管理に関する知識とは?
- PMBOK
- 品質特性と品質指標
- 開発プロセスと品質保証
- リスク管理
- 組織成熟度
- ビジネススキルとは?
- 計画と実行
- 問題解決
- 交渉力
- プレゼンテーション
- ファシリテーション
- 部下の育成
- 人間力とは?
- リーダーシップ
- 自立心
- プロジェクトマネージャーのスキルセット
- スキルセットのまとめ
第3部 突破口はどこにあるのか?
第4章 ぼくはどうして突破できたのか?
- わが社会人人生を振り返れば……
- 道を決める
- 時代の波に乗る
- 平成不況の前では……
- 技術者としての絶頂
- どん底からの復活、またも挫折
- 転職と独立
- ようやく……
第5章 これが最短距離だ !
- 自己実現までの14階段
- 将来の不安をなくす
- 自己スキルの棚卸し
- つながるには?
- 会社と客先を最良の学校にする
- 自己投資をする
- 顧客と会社に認められる
- 提案、提案、また提案
- 顧客のパートナーになる
- 社内の権威になる
- 社外で認められる
- 業界団体などに参加する
- 自己のミッションを持つ
- 人脈を広げる
- ビジネス・パートナーを見つける
- 自己のミッションを実現する
- ライフプランを立てる
- 他人に頼らない人間になる
- 他人を支えられる人間になる
- 自分のミッションを実現する
第6章 これからSEが目指すべき道は?
- これからのSEに大切なこと
- もっと上を目指すには?
- 人財となり、人財を作ろう
プロフィール
森川滋之
ITブレークスルー代表。ITコンサルタント。
1963年、金沢生まれ。本籍地は大阪。千葉で育ち、大阪と東京で仕事を学ぶ。京都大学文学部を卒業後、1987年に株式会社 東洋情報システム(現TIS株式会社)に入社。16年にわたりSE、SEマネージャーとして大小20以上に及ぶプロジェクトのリーダー、マネージャーを歴任。営業企画部を最後に転職。プロジェクトマネージメントツールの会社のコンサル営業を経て、2005年にはITコンサルタントとして独立する。
独立当初は、プロジェクトマネジメントの支援を主な業務としていたが、失敗するプロジェクトは提案依頼の段階ですでに失敗していることを身をもって知り、IT戦略策定やIT調達で失敗しないための支援に軸足を移す。現在は、著作やセミナーを通じて、自己のミッションである「誇りとゆとりを持った人で満ち溢れている精神的に豊かな社会の実現に貢献する」ことを実現しようと奔走している。
ITブレークスルー・ホームページ:http://itbt.biz/
ブログ「突破口の挑戦」:http://sigmor.cocolog-nifty.com/toppako/
メールマガジン『歴史上の人物に学ぶプロジェクトマネジメント』:http://archive.mag2.com/0000215134/index.html