Trac入門
――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド

[表紙]Trac入門――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド

B5変形判/272ページ

定価(本体2,880円+税)

ISBN 978-4-7741-3615-8

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書籍の概要

この本の概要

『ソフトウェア開発における必須のプロジェクト管理ツール・Trac』Tracは,もはやソフトウェア開発に欠かすことができないプロジェクト管理ツールです。基本的には,情報を蓄積し管理するwikiとバージョン管理ツールのSubversionから構成されたものが「Trac」です。Webアプリとして動作します。本書は,既存のソフトウェア開発の中で起こるさまざまな問題が「Trac」により,どのように改善されるのか,どのようなうれしい効果があるのか,これらをわかりやすくイラストで解説しました。Tracの導入によって,プロジェクトが見える化して開発が楽になるというメリットを享受してください。

こんな方におすすめ

  • 開発プロジェクトで問題管理の効率を上げたいと考えている開発者,リーダー,プロジェクトマネージャー
  • 開発プロジェクトに限らず,問題管理やタスク管理のいいツールを探している人
  • Tracの名前は聞いたことあるけど自分の仕事には関係ないと思っているあなた
  • 問題管理やタスク管理ツールをインストールしてみたものの,期待した効果を出せなかったあなた

本書のサンプル

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目次

第1章 Tracの概要

  • 1.1 Tracとは
    • 1.1.1 プロジェクト成功の秘訣はチケットの運用にあり
    • 1.1.2 シンプルなチケット管理
    • 1.1.3 Webアプリケーションということ
    • 1.1.4 Subversionと連携する
    • 1.1.5 Wikiを持っている
  • 1.2 他にもいろいろTracの機能
  • 1.3 ケーススタディ(あるチームの日常)
    • 1.3.1 Trac導入前は……
    • 1.3.2 Trac導入後
  • 1.4 まとめ

第2章 問題管理を始める前に――Tracプロジェクトを作る

  • 2.1 Tracでのプロジェクト情報の管理
  • 2.2 Tracのプロジェクトを作成しよう
    • 2.2.1 プロジェクトの作成
    • 2.2.2 マイルストーンの登録
    • 2.2.3 コンポーネントの登録
    • 2.2.4 バージョンの追加

第3章 問題をTracする――Tracによる問題管理の実際

  • 3.1 問題管理について少し考えてみる
    • 3.1.1 問題の発生から解消に至るまでの一般的なフロー
    • 3.1.2 問題の解決に至るまでに介在する人(役割)
  • 3.2 Tracによる問題管理の実際
    • 3.2.1 開発チームの紹介
    • 3.2.2 問題発生からチケットの登録まで(報告者)
    • 3.2.3 問題切り分けと担当者アサイン(問題管理者)
    • 3.2.4 対応(対応者)
    • 3.2.5 確認(確認者)
  • 3.3 チケットの種類(type)
  • 3.4 チケットの属性
  • 3.5 チケットの状態
  • 3.6 まとめ

第4章 プロジェクトをTracする――開発プロジェクトへの導入

  • 4.1 Tracのサポートする領域
    • 4.1.1 一般的な開発プロジェクト
    • 4.1.2 コミュニケーション管理
    • 4.1.3 進捗管理
    • 4.1.4 問題管理
    • 4.1.5 構成管理
    • 4.1.6 変更管理
    • 4.1.7 リスク管理
    • 4.1.8 品質管理
    • 4.1.9 設備・環境管理
    • 4.1.10 Tracがサポートするプロジェクト管理の領域
  • 4.2 Tracのチケット管理プロセス
    • 4.2.1 チケット管理に関わるユーザの役割
    • 4.2.2 チケット管理フロー
  • 4.3 まとめ

第5章 Subversionとの連携

  • 5.1 Subversionとは
  • 5.2 Subversionを使うと何がうれしいのか?
  • 5.3 Subversionを使ってみる
    • 5.3.1 リポジトリを作成する
    • 5.3.2 クライアントの準備
    • 5.3.3 ファイル・ディレクトリのインポート
    • 5.3.4 チェックアウト
    • 5.3.5 コミット
    • 5.3.6 元に戻す
    • 5.3.7 ロックをかける
    • 5.3.8 属性をつける
  • 5.4 Subversion がTracと連携すると何が変わる?
  • 5.5 連携させてみよう
    • 5.5.1 Trac→Subversion連携
    • 5.5.2 Subversion→Tracの連携
    • 5.5.3 Trac→Subversion連携について注意するポイント
    • 5.5.4 TracとSubversionの認証を統合する
  • 5.6 まとめ

第6章 逆引きTrac

  • 6.1 <運用>チケットの一覧をカスタマイズしたい
    • 6.1.1 カスタムレポート
    • 6.1.2 カスタムクエリ
  • 6.2 <運用>チケットの種類や属性を追加したい
    • 6.2.1 標準の属性の変更
    • 6.2.2 カスタムフィールドの追加
  • 6.3 <便利>担当者を一覧から選びたい
  • 6.4 <運用>チケットのワークフローをカスタマイズしたい
    • 6.4.1 基本的なワークフローのカスタマイズ方法
    • 6.4.2 ワークフローのサンプル
  • 6.5 <運用><管理>チケットを削除したい
  • 6.6 <管理>ユーザの権限を管理したい
    • 6.6.1 付与できる権限
    • 6.6.2 権限の付与(WebAdminの使い方)
    • 6.6.3 権限の付与(trac-adminの使い方)
    • 6.6.4 Windowsドメインユーザの権限
    • 6.6.5 権限グループ
    • 6.6.6 権限を削除する
    • 6.6.7 デフォルトの権限
  • 6.7 チケット登録後でもチケットの説明を編集できるようにしたい
  • 6.8 <管理>WindowsドメインユーザでTrac(&Subversion)を利用したい
    • 6.8.1 ApacheがWindowsドメイン認証を行うために必要なモジュールをダウンロード
    • 6.8.2 ダウンロードしたモジュールをロードするように,Apacheの設定を変更
    • 6.8.3 Apacheの認証方法を設定(Windowsドメイン認証にする)
  • 6.9 <管理>Tracを簡単にインストールしたい
  • 6.10 <便利>チケット更新などのイベントを通知したい
    • 6.10.1 RSSのフィード
    • 6.10.2 メール
  • 6.11 <便利>チケットの収束状況を見える化したい
  • 6.12 <便利>Wikiのページを簡単に編集したい(WYSIWYG)
    • 6.12.1 TracWysiwygを導入する
  • 6.13 <便利>ポータル画面(Wiki)にショートカットメニューをつけたい
    • 6.13.1 TracNavを導入する
    • 6.13.2 Wikiにメニューを作成する
  • 6.14 <運用><管理>ビルドを自動化したい
  • 6.15 <運用><管理>継続的インテグレーションと統合したい
  • 6.16 <便利>EclipseからTracを操作したい
    • 6.16.1 Mylyn Tracコネクタのインストール
    • 6.16.2 Suversion連携プラグインとMylynコネクタのインストール
    • 6.16.3 Trac側を連携できるよう準備する
    • 6.16.4 EclipseからTracに接続する
    • 6.16.5 Eclipseからチケットを参照
    • 6.16.6 Eclipseからチケットの追加
    • 6.16.7 EclipseのSubversionコミットログをTracと連携
    • 6.16.8 チケットにソースファイルを関連づける
  • 6.17 <運用>タスクの進捗状況をガントチャートで見える化したい
    • 6.17.1 GanttCalendarを導入する
    • 6.17.2 タスクをガントチャートで見える化する
  • 6.18 <管理>WebUIで管理したい(コマンドラインで設定するのは面倒)
    • 6.18.1 IniAdminを導入する
    • 6.18.2 Trac 0.10にWebAdminを導入する
  • 6.19 <管理>WebUIでアカウント管理をしたい(Basic認証/Digest認証)
    • 6.19.1 TracAccountManagerを導入する
  • 6.20 <管理>不要なプラグインをアンインストールしたい
  • 6.21 <管理>Trac障害調査のためのログを出力したい
  • 6.22 <管理>Tracプロジェクトのバックアップを取りたい
  • 6.23 <管理><便利>別プロジェクトのwikiページを再利用したい
  • 6.24 <管理>Tracをバージョンアップしたい
  • 6.25 <便利>リポジトリブラウザで日本語を文字化けせずに表示したい
  • 6.26 <管理><便利>複数のプロジェクトを楽に管理したい

第7章 Tracを使う上での心得(プラクティス)

  • 7.1 Tracの14のプラクティス
    • 7.1.1 プロジェクトメンバーが従うべきTrac使用の指針をWikiに書いておこう
    • 7.1.2 カスタムレポートへのリンクをWikiに貼り付けよう
    • 7.1.3 サンドボックス(砂場)を用意しよう
    • 7.1.4 問題管理ミーティングを開催しよう
    • 7.1.5 チケットの状態をモニタリングしよう
    • 7.1.6 コミットコメントには,チケット番号を埋め込もう
    • 7.1.7 Subversionリポジトリへのコミットはチケットの単位で
    • 7.1.8 作業開始前は手元のチェックアウトファイルを更新しよう
    • 7.1.9 タイムラインを見るようにしよう
    • 7.1.10 Tracには,問題だけでなくタスクも登録する
    • 7.1.11 問題はかならずチケットに登録する
    • 7.1.12 チケットの優先度などの属性を変更したときはコメントも付けよう
    • 7.1.13 Wikiをプロジェクト情報のポータルにする
    • 7.1.14 マイルストーンごとにチケットの棚卸しをしよう

第8章 Tracリファレンス

  • 8.1 Tracのシステム構成
  • 8.2 セットアップ
    • 8.2.1 Linuxへのインストール
    • 8.2.2 Windowsへのインストール
  • 8.3 コマンドリファレンス(trac-admin)
  • 8.4 Tracリンク表記(TracLinks)リファレンス
  • 8.5 Trac設定ファイル(trac.ini)
    • 8.5.1 設定オプション

著者プロフィール

菅野裕(すがのゆたか)

1976年生まれ,愛知県出身。株式会社豆蔵所属:コンサルタント。

独立系SIベンダーにてSEとしての勤務を経た後,オブジェクト指向技術に光明を見いだし,2004年から現職。システム開発の現場でアーキテクチャー構築や新技術導入の支援,ツール開発などに従事している。ソフトウェアの品質はエンジニア個人およびチームが日々実践するプラクティスによって作り込まれるものだと実感している。身も心もプロセスもクルマもライトウェイトが好み。技術雑誌記事の執筆や技術書の翻訳でも活動中。


今田忠博(いまだただひろ)

1976年生まれ,茨城県出身。株式会社豆蔵所属:コンサルタント。

SIerの現場でシステムエンジニア,プロジェクトマネージャーなどを経験。システム開発現場で悲惨な体験をし,開発現場を効率的にしたいと2004年に豆蔵に移籍。システム構築プロジェクトのアーキテクトやフレームワークの設計・実装,プロジェクトマネージャー支援,要件定義コンサルタントなどの業務を経て,そもそも要求が間違っているとそのあといくらがんばっても幸せになれないと理解する。現在,要求から設計,実装をつなぐ方法を模索中。プライベートは自他共に認める愛妻家で,奥さんを子供に取られて悔しい思いをしている。趣味はフットサル。本書の他に,株式会社豆蔵 社長山岸と共著でITアーキテクトに記事「上流工程を極める」を執筆(IDGジャパン社)。


近藤正裕(こんどうまさひろ)

1968年生まれ,京都府出身。株式会社豆蔵所属:シニアコンサルタント。

個人認証システム,P2Pシステムなどの研究開発を経て,データウェアハウス・OLAP・データマイニングなどの情報系システムを手がける。現在は,システム開発の現場で,開発標準化やアーキテクチャー構築を支援する日々。現場でもTrac/Subversionを愛用。データ可視化やデータマイニング/テキストマイニングの分野をもっと仕事でやっていきたいと考えている。

アイデアプロセッサiEditを開発し,フリーソフトウェアとして公開中


杉本琢磨(すぎもとたくま)

1977年生まれ,愛知県出身。株式会社イージフ所属:ITアーキテクト。

大手印刷会社で顧客管理システムなどを手がけた後,株式会社豆蔵にてアーキテクトとしていくつかのプロジェクトに参画。期間の長いプロジェクトに関わる中で,プロジェクト管理の大切さを痛感する。2008年4月より現職。オープンソースの企業向け文書管理基盤Alfrescoの導入支援・拡張機能の開発に携わっている。

家では,妻ともに幼い双子たちの育児に追われる日々を過ごす。好きなテレビ番組は「クインテット」(NHK教育)。本書の他に「開発の現場 Vol.012」(翔泳社)にJava開発の現場向けのRuby解説記事を執筆。また,創作文芸分野での執筆活動を行っており,「超短編の世界」(創英社)「てのひら怪談2」(ポプラ社)異形コレクションシリーズ(光文社)などに,怪奇短編や掌編,怪談を寄稿。