知りたい!サイエンスシリーズアリの生態 ふしぎの見聞録
--60年の研究が解き明かすアリの素顔

[表紙]アリの生態 ふしぎの見聞録--60年の研究が解き明かすアリの素顔

四六判/240ページ

定価(本体1,580円+税)

ISBN 978-4-7741-3639-4

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書籍の概要

この本の概要

アリの祖先はどこから来たの? アリにはいったいどのくらいの種類がいるの? アリといえば働きものの代名詞のような存在だけど,必要なとき以外は働かないって本当? アリの生活は単なる「群れ」ではなく,「社会」としてよく機能しているため,研究の対象としても優秀。社会生物学のブームとあいまって,多くの論文も発表されてきたが,理解するにはなかなか骨がおれるものが多い。

本書は,そういった難解な面からではなく,アリの魅力にとりつかれ,国内はもちろん,海外へも調査の足をのばしてきた筆者が,いわば雑談でもするかのように,アリの世界の不思議を語ったサイエンス・エッセイです。

こんな方におすすめ

  • アリの好きな人
  • 昆虫,生物の生態に興味のある人
  • サイエンス全般に興味のある人

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『アリの生態 ふしぎの見聞録―60年の研究が解き明かすアリの素顔」アリとともに60年
アリと言えば,『イソップ物語』の「アリとキリギリス」の話を思い出す方も多いでしょう。この話の中で,草の実をせっせと集めていたのは,クロナガアリだそうです。

目次

口絵……アリの写真館

第1章 アリの観察とルーツを捜して60年

  • 1 「イソップ物語」のアリが集めていたもの
  • 2 クロナガアリが私のアリ研究60年の始め
  • 3 考古学者がアリに騙されたこともある
  • 4 地価高騰でアリの研究もできなくなった
  • 5 アリを誘惑して種子をまいてもらう植物
  • 6 化石に封じ込められたアリの祖先を捜す
  • 7 自然がつくってくれた顕微鏡用標本
  • 8 溶かされてしまった日本の〝古代アリ〟
  • 9 生きている〝化石〟アリが発見された!
  • 10 現在のアリのルーツ捜しにこんな障害が

第2章 アリも人間の働き者にはかなわない

  • 1 アリは必要な時以外には働かない
  • 2 仕事が終わって〝一服する〟アリ
  • 3 暑い日にはアリも出歩かない
  • 4 アリの引っ越しは,じつは〝奴隷狩り〟
  • 5 ほかのアリの巣を堂々と乗っ取る女王アリ
  • 6 ベトナムから〝密航〟してきたアリ
  • 7 アリの背中に乗るアリやカイガラムシ
  • 8 アリに〝だっこにおんぶ〟の甲虫

第3章 「ジャングル」の常識は通用しない

  • 1 日本のアリは北と南の〝場末〟の重なり
  • 2 熱帯雨林(ジャングル)に棲息するアリ
  • 3 〝ガラスの森〟にいる恐るべき生物とアリ
  • 4 インドネシアにウォーレスの跡を訪ねて
  • 5 珍種のアリがいる場所ほどゾッとする
  • 6 凶悪アリが日本を狙う
  • 7 人間にからみついたり刺す植物

第4章 怖いアリ,愉快なアリ,痛いアリ

  • 1 人間や家畜を骨だけにする〝陸のピラニア〟
  • 2 はさみ撃ちや投網式に餌をハンティング
  • 3 巨大な巣の〝農場〟でキノコを栽培する
  • 4 ジャンプするアリは専守防衛の知恵から
  • 5 すごんで見せたり爆発するアリ
  • 6 巣の穴を石頭で栓をして防衛するアリ
  • 7 長男が弟を次々に殺し雌を独占するアリ
  • 8 糸を紡いで巣をつくるアリたち
  • 9 アリも〝麻薬〟に溺れると怠けるようになる
  • 10 アリはなぜ方向音痴にならないのか
  • 11 アリの目は大きくてもひどい〝近眼〟
  • 12 雄の目が大きいのは交尾のつごうから
  • 13 アリも虫のいどころが悪いと刺す?
  • 14 刺されると命の保証ができないアリ
  • 15 アリをセックス・チェックすると

第5章 アリの這い入る隙間もない

  • 1 〝ウサギ小屋〟がシロアリを増やしている
  • 2 シロアリはゴキブリ,アリはハチの親戚
  • 3 シロアリよりやっかいなイエヒメアリ
  • 4 アリのためにマンションを放棄した例も
  • 5 日本を窺う凶悪アリ
  • 6 電話機の中にアリの大好きな餌があった
  • 7 アリが畑や森の害虫駆除に役立つことも
  • 8 女性器の改造や外科手術にアリを使う
  • 9 アリをご馳走として食べる人びと
  • 10 アリの体から生えるキノコ「アリタケ」
  • 11 アリジゴクから回虫まで天敵さまざま
  • 12 アリの最大の天敵はニンゲンである

第6章 アリをペットとして飼育する

  • 1 女王アリを捕まえてコロニーをつくる
  • 2 「孤独な女王」の子育てと家づくり
  • 3 アリを飼うのに土はないほうがいい
  • 4 ガラスを通して見るアリの世界のさまざま

著者プロフィール

久保田政雄(くぼたまさお)

1921年生まれ。東京農業大学で学び,1942年には東部ゴビ砂漠探検隊に参加。アリの調査・研究のため,韓国,台湾,中国,東南アジア諸国,オーストラリアを歴訪。各国のアリ研究者との交流が深い。各種図鑑でアリの項目を執筆。WEB サイト「日本産アリ類カラー画像データベース」の作成にも尽力。

日本産アリ類カラー画像データベース:http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/J/