ITコンサルタントのための要件開発入門
- 工藤浩志,株式会社豆蔵 著
 - 定価
 - 2,398円(本体2,180円+税10%)
 - 発売日
 - 2008.12.2[在庫なし]
 - 判型
 - A5
 - 頁数
 - 192ページ
 - ISBN
 - 978-4-7741-3688-2
 
サポート情報
概要
「要件開発とは、顧客の真意を読み取る力と技術!」世の中には多くのIT化されたシステムがありますが、発注側・顧客の意図が必ずしも実現されているとは限りません。そのため不自由さを運用でカバーしながら、無理やり使い続けているのが現実ではないでしょうか。それはシステム発注者(顧客)が本当に欲している「要件」を汲み取ることがうまくできていないからです。本書は、顧客が本当に望んでいることを汲み取り、システム化する場合にもスムーズで実現しやすくなる――ITコンサルタントの仕事の真髄「要件開発」を紹介します。
「要求」と「要件」とは、「問い」と「答え」の関係
――IT・システム構築をするときに、コンサルタントたちは何を考え、要求定義・要件定義をしているのか……。とらえる、ふかめる、まとめる――思考のネタとは何か? 要件開発者の3つの役割は何か? 抽象化・概念化・論理的思考、知のフレームワークとは何か? 超・上流工程におけるコンサルタントの「要求を見える化する」技術の核心部分をやさしく解説!
こんな方にオススメ
- システム開発者
 - SE
 - コンサルタント
 - ファシリテーター
 
目次
第一部 要求工学の位置づけと課題
- 1章 要求工学への期待の高まり
 - 2章 なぜ、要件がうまく開発できないのか?
 
第二部 要件開発を極めるための3つの秘訣
- 3章 「心」――要件開発の「心構え」「心得」
 - 4章 「体」――要件開発の「思考のネタ」
 - 5章 「技」――要件開発の基本技術
 
第三部 ポイントとコツさえ押さえれば、要件を開発することはむずしくない
- 6章 もともと要求は、ほんの一部しか見えていないのです
 - 7章 要求を効率かつ、効果的に形成するための3つのアプローチ
 - 8章 要件開発アーキテクチャ
 - 9章 モデリングに不可欠な3つの「着眼点」
 - 10章 要件開発「思考法」の進め方
 
第四部 実践! 要件開発「思考法」
- 11章 要件開発の目的と達成目標、基本となる仕組み
 - 12章 メタ・モデリングのポイントとコツ
 - 13章 実践! ビジネス・モデリングのポイントとコツ
 
プロフィール
工藤浩志
1960年山形県さくらんぼ「佐藤錦」の発祥地、東根市生まれ、ITコンサルタント。
1982年東海大学「経営工学科」を卒業。マーケティング会社およびシステム・インテグレーション会社を経て、2000年にIBMビジネスコンサルティングサービス(株)に移り、情報技術や情報通信技術を活用したITコンサルティング案件を多数てがける。同時に、とかく難しくとらえられがちな情報技術の原理や原則をわかりやすく紐解くことに注力を注いできた。
2007年、(株)豆蔵に移り、エンタープライズ領域の業務やSOA業務のコンサルテーションに従事。超・上流局面の「コンサルテーション」や「教育」、「標準化」などの支援サービスをリード。かたわら主任研究員として、「要件開発」の原理・原則、「思考のネタ」を同社Webサイト、「ソフト工学ラボ」にて記事を連載中。
趣味は料理。自称、クッキング・アーキテクト。趣味が高じて2005年7月、新しいジネスモデルを創りだすために、自ら実験・実証店舗(健食産房「えにし」)を起業。コンサルティングの「知見」や「知識」、「思考のネタ」を生かした効率かつ効果的な経営および業務オペレーションを目指し、地域密着型の飲食サービス・モデルを展開。開店1年を待たずして、地元メディアや口コミ・ランキング・サイトで独自ブランド「ゆず塩ラーメン」が人気を博した(現在、休眠中)。