これで完璧! Wordで作る縦書き文書
【2007/2003/2002対応】
【2007/
2009年8月26日紙版発売
西上原裕明 著
B5変形判/264ページ
定価2,178円(本体1,980円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3954-8
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書籍の概要
この本の概要
「Wordで縦書き文書を作りたいけど,参考書は見あたらないし,Wordはわけわかんないし……」。Wordの縦書き文書で困っている方に強い味方が登場!縦書き文書を作るための設定のこと,縦書きならではの文書の体裁の決め方,段落の設定,わかりにくい表組みの整え方,罫線や図,写真の扱いをじっくり解説しています。また,縦書きで英字や数字をどう表記すればよいのか迷う場面も多いと思います。本書はその標準ルールも詳しく指南。Wordを知りつくした著者が徹底的に解説したこの1冊で,縦書き文書作成でもう迷うことはありません!
こんな方におすすめ
- 縦書きにしてみたけれど,なんとなく紙面が読みにくい,かっこわるいと悩んだ方
- 横書きでは慣れていた操作が,縦書きではうまくいかずに困った方
- 表や図のレイアウトが思い通りにならないと悩んだ方
目次
Part0 縦書き文書で 最初に知っておきたいこと
0-1 意外に難しい? 縦書き文書の扱い方
- 縦書きは英数記号の扱いに注意
- Wordは縦書きが苦手?
0-2 Wordで縦書き文書を作るための準備
- ページの高さを画面に合わせて表示する
- 役に立たないルーラーを隠して画面を広く使う
- リボンのタブを隠す(Word2007)
- 【コラム】ツールバーを横に置く(Word2002/2003)
- 【コラム】上下の余白を隠せば表示文字数を増やせる
- 全画面閲覧表示モードを使う(Word2007)
- 全画面表示にする
- 見開き表示には「印刷プレビュー」が便利
- 「編集記号」を表示させておこう
- 【コラム】Wordの使用単位を変える
Part1 こうすれば迷わない ~縦書き文書のページ書式
1-1 ページ書式の設定手順
- ページ設定のおすすめ手順
- 設定できる用紙サイズはプリンタによって決まる
- 1ページの基本行数は[標準]スタイルのフォントサイズとの関係で決まる
- 【コラム】[ページ設定]の[フォントの設定]ボタンは要注意
1-2 ページ書式は専用ダイアログボックスで設定
- [ページ設定]ダイアログボックスを呼び出す
- まず最初に「縦書き」オプションを選択する
- 用紙の大きさは印刷形式との関係で決める
- 用紙の綴じ方に合わせて印刷形式を選択する
- 用紙の向きを選択し,余白の大きさを設定する
- 【コラム】プリンタの「フチ」の大きさを確かめる
- 「とじしろ」を使うのは[標準]形式で両面印刷の場合だけ
- 縦書きの多段組みでは「とじしろ」に注意
- 文字数と行数のオプションは[行数だけを指定する]がおすすめ
- 行数と行送り,文字数と字送りの関係に注意
- Wordの「行送り」は「行幅」の意味
1-3 ページ番号と柱はヘッダー・フッターに置く
- ページ番号と柱の置き場所は「小口寄り」が基本
- ヘッダー・フッター画面を呼び出す
- ページ番号を入れるには専用の機能を使う
- ページ番号の正体は「ページ番号」フィールド
- ページ番号のフォントや文字種を変える
- 【コラム】ページ番号を入れる簡単?な方法(Word2002/2003)
1-4 知っておきたいヘッダー・フッターの活用技
- ヘッダー・フッターの縦位置はオプションで決める
- ヘッダー・フッターの横位置はインデントと段落配置で決める
- ページ番号を左右に振り分けるにはオプションを使う
- 【コラム】ヘッダー・フッターのタブ位置には要注意
- 【コラム】「整列タブ」の使いみち(Word2007)
- 目次と本文でページ番号を使い分けるには「セクション区切り」を使う
- 表紙や章の先頭ページだけページ番号を省く
- 【コラム】セクション区切りの種類変更は[ページ設定]ダイアログボックスで
- ヘッダー・フッターの書式統一には「スタイル」が便利
- ページ番号には専用の文字スタイルを利用できる
- [ページ番号]スタイルはフォントの使い分けがポイント
- 【コラム】[ページ番号]スタイルは書式の引き継ぎに注意
- ページ番号がわかれば柱は簡単
- 柱に管理情報を入れるには定型句が便利(Word2002/2003)
- 柱に管理情報を入れるにはクイックパーツが便利(Word2007)
- 章見出しの柱はスタイルとフィールドの連携が便利
- ヘッダー・フッターの文書パーツは扱いに注意(Word2007)
Part2 こうすれば迷わない ~縦書き文書の段落書式
2-1 知っておきたい段落書式の基礎知識
- Wordを使いこなす決め手は段落書式
- 書式設定のポイントは範囲選択
- 書式の引き継ぎはショートカットキーで解除
2-2 行幅と字送りを自在に決める
- 行幅はページ設定と段落書式で決まる
- 【コラム】「メイリオ」フォントは要注意(Windows Vista)
- ページ設定で決まるのは字送りではなく基本文字間隔
- 文字数を指定した場合には行端処理のオプションに注意
- 基本文字間隔を指定した場合には文字書式のオプションに注意
- 文字間隔は個々に調整できる
- 知っておきたい固定ピッチと変動ピッチ
- 【コラム】本文には明朝系の固定ピッチフォントが向いている
- 句読点やカッコ間の空きはオプションで解決
- 【コラム】ルビを使う場合には行揃えと行幅のオプションに注意
2-3 知っておきたい行端処理
- 禁則処理は調整方法のオプションに注意
- ぶら下げ組みは使わなくてもかまわない
- 行頭のカッコはインデントとオプションで処理
2-4 原稿用紙に合わせる場合のポイント
- 専用機能で原稿用紙形式にする
- 文字を原稿用紙に合わせるにはオプションを使う
- ルビ行の付いた原稿用紙に合わせるには余白で調整
- 【コラム】行を便箋に合わせて印刷するには
2-5 インデントとタブでメリハリを付ける
- 段落の上端と下端はインデントで決める
- 縦書きのインデント設定はボタンとショートカットキーが簡単
- インデントを寸法で決めるにはダイアログボックスを使う
- 本文先頭の字下げ:全角スペースと字下げインデントは一長一短
- 適当に字下げするなら「タブ」が簡単
- いろいろなタブを活用するにはダイアログボックスを使う
- 【コラム】[Tab]キーやスペースキーを押したらインデントされた!?
- 参考:横書きまたは横向きにすればルーラーが使える
- 【コラム】「グリッド」でインデントマーカーの位置を強制する
2-6 インデントとタブをまとめて設定する技
- 直前に行った書式設定を繰り返す
- インデントやタブ位置を別の段落にコピーする
- インデントやタブ位置を「書式の履歴」機能で設定する
- インデントの位置をまとめて変更・解除する
2-7 箇条書きのポイントはインデントとタブ
- 専用機能で箇条書きにする(Word2007)
- 専用機能で箇条書きにする(Word2002/2003)
- 箇条書きを階層形式にする
- 箇条書き内での強制改行には「任意指定の行区切り」が便利
- 「リスト段落スタイル」は扱いに注意(Word2007)
- 【コラム】箇条書きから本文への戻り方
2-8 見出しや本文の書式統一は「段落スタイル」が決め手
- スタイルを使えば複雑な書式も瞬時に設定
- 「リンクスタイル」は使わない
- 既存の段落スタイルを活用する
- 既存の段落スタイルの書式内容を変える
- 【コラム】本文にインデントを設定する場合には要注意
- 新しい段落スタイルを作ってみる
- 見出しスタイルは番号書式との関係付けがポイント
- Word2002/2003では[箇条書き]スタイルが使える
- Word2007では箇条書き用のスタイルを新しく作った方がよい
- 【コラム】スタイルの異なる段落間を自動的に空ける
- リストスタイルは使わない
- 【コラム】「本文のフォント」「見出しのフォント」とは?(Word2007)
Part3 こうすれば迷わない ~縦書き文書で英数記号を扱う
3-1 知っておきたい文字の向きとフォントの使い分け
- 文字の向きは基本的には全角・半角で決まる
- 和文と英数字のフォントは段落スタイルで使い分ける
- 【コラム】英数字のフォントはオプションに注意
3-2 縦書きでの英字の扱い方
- 縦書き中の英単語は右向きが基本。略号などは上向きにしてもよい
- 全角の英字並びは行分かれに注意
- 縦書きではピリオド,カンマは使わない
- センテンス間の「!」「?」には全角スペースを補う
3-3 縦書きでの数字の扱い方
- 縦書きの数字表記は漢数字が基本
- 漢数字は表記方法をきちんと決めておく
- アラビア数字は「横並び」の扱いを決めるのがポイント
- アラビア数字と漢数字を使い分ける場合もある
- 位取り読点は字間を詰めたほうがよい
- 小数点には「ナカグロ」を使う
- 数量単位はカタカナ表記が基本
- 添え字付きの文字は右向きが基本
3-4 知っておきたい縦書き文書の文字処理の技
- 半角英大文字だけの語句を全角に変える
- 全角の英字並びの行分かれを防ぐ
- 縦書き中の文字を横並びにする(縦中横)
- 数字と英字を個別に縦中横文字にする
- 縦中横文字の文字幅を調整する
- 【コラム】目次のページ番号を縦中横文字にする
- 1桁と3桁以上の数字だけ全角に変える
- アラビア数字を漢数字に変える
- 小数点のピリオドやナカグロを半角のナカグロに置換する
- 位取りカンマを読点に置換する
- 位取り読点の字間をまとめて詰める
- 【コラム】知っておきたいワイルドカード
Part4 こうすれば迷わない ~縦書き文書で罫線を扱う
4-1 知っておきたいWordの罫線
- Wordには9つの罫線機能がある
- 「罫線を引く」では罫線は引けない
- 見出しや本文の罫飾りには「段落罫線」を使う
4-2 本文飾りに便利な囲み線,段落罫線,網かけ
- 手軽に使える[囲み線]ボタン,書式に凝るならダイアログボックス
- 【コラム】空欄に囲み線を付けたい
- 段落罫線は選択範囲に注意
- 段落間に罫線を付けるには「横罫線(内側)」を使う
- 段落罫線の線種や色を変えるにはダイアログボックスを使う
- 段落罫線の幅は段落の行幅設定で決まる
- 段落罫線の高さは上下のインデントで決まる
- 【コラム】行の中に罫線を引くには?
- 文字の網かけには専用のボタンが便利
- 段落の網かけにはダイアログボックスを使う
- 同じ書式の罫線を設定するには「書式の履歴」が便利
- 【コラム】罫線ボタンの書式は要注意
- 囲み線,段落罫線,網かけを解除するにはショートカットキーが便利
- けっこう便利な「縦棒タブ」
- 【コラム】縦書きではあまり役に立たない「水平線」
Part5 こうすれば迷わない ~縦書き文書で表を作る
5-1 縦書き文書の表の問題点
- 縦書き文書でも,表の仕様は横書き用のまま
- 縦書き文書中の表は段落間には配置できない
- 表の幅は本文の高さで調整される
- 表の高さは本文幅に制限される(Word2002/2003)
5-2 縦書き文書で表を扱うポイント
- 最初に表の幅を決め,適当な場所に移動する
- 表の大きさを決める場合は行高の寸法とオプションに注意
- 表の位置決めは「直前の行」がポイント
- 表の位置を正確に決める
- 「直前の行」を変えるには表を切り取って貼り付ける
- 【コラム】表が消えた!?
5-3 表の中身を縦書きにする
- 表の中の文字方向を変える
- 縦書きの表の列幅を自動調整するには工夫が必要
- 縦書きの表の行高は自動調整されない
5-4 縦書き文書で表を扱うテクニック
- 本文幅より高い表を作るにはテキストボックスを使う(Word2002/2003)
- 表の上下から本文を追い出すには空きオプションを使う
- 表を段落間に置くにはテキストボックスを使う
- 表のタイトルを表の上に置くにはセルを「結合」する
- 複数ページにわたる表を作るには段落罫線とタブを使う
Part6 こうすれば迷わない ~縦書き文書で図を配置する
6-1 図のレイアウトは「配置形式」がポイント
- 写真や図の置き方には「行内配置」と「浮動配置」がある
- 配置形式はあとから変えることもできる
6-2 行内配置の位置決めは段落書式がポイント
- 行内配置の上下位置はインデントで決める
- 行内の左右の位置は「文字配置」オプションで決める
- 【コラム】行内配置の段落は行送りオプションに注意
- 図表にタイトルを付ける場合は分離を防ぐオプションが便利
6-3 浮動配置は配置面と重ね順に注意
- 浮動配置には6つの形式がある
- 図を重ねる場合は配置面と重ね順に注意
- 【コラム】写真を入れた直後の配置形式はオプションで選択できる
- 図の折り返し点を変える
- 【コラム】写真や図を本文の背面に置いたら選択できなくなった!?
- 【コラム】写真と図をまとめて選択できない!?(Word2007)
6-4 浮動配置のレイアウトは「アンカー」がポイント
- 浮動配置の写真や図は本文に連結されている
- 写真や図の思わぬ動きを避けるにはアンカーを固定する
- 【コラム】位置オプションを使うとレイアウトがくずれる!?(Word2007)
- 浮動配置の写真や図は基準の選択が大切
- 縦書き文書の浮動配置は不審な挙動に注意
- 【コラム】アンカーを「行」や「文字」に連結させる
- 【コラム】浮動配置の写真や図の位置を基準からの比率で決める(Word2007)
- 「文字列と一緒に移動する」オプションは無視してよい
- オーバーラップとセル内配置のオプションはオンのままでよい
- 【コラム】縦書きの描画キャンバスは本文高に合わせて作成される
- 【コラム】写真は描画キャンバスの内外で扱いが異なる(Word2007)
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