ThinkMap 食の冒険地図 交じりあう味、生きのびるための舌
- 森枝卓士 著
- 定価
- 1,628円(本体1,480円+税10%)
- 発売日
- 2009.10.17[在庫なし]
- 判型
- A5
- 頁数
- 160ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3988-3
サポート情報
概要
君にとって「食べる」はどんなこと?
──おなかを満たすこと?
──それとも、なにより至福の時間?
ただ、なんとなく口にするものになっていない?
本書は、世界の食文化を見て歩く著者とカレーのひみつから遊牧民の食卓、ゲテモノの謎など食事の原点を手がかりに現代の「食べる」を見つめなおします。
さあ、明日を生きのびるための地図を開こう!
だって、君とは君が食べたものなんだから。
イラストは食漫画の先駆け・ビッグ錠氏(『庖丁人味平』)による描き下ろし。
こんな方にオススメ
- 世界の食事、食文化に興味がある人
- 食にまつわるさまざまな問題を考えたい人
- 人間が何を食べてきたのか、気になる人
目次
- はじめに 「食べる」を考えよう
1章 「食べる」のかたち
- コアラの食とヒトの食
- 雑食というヒトの戦略
- (火を使って)調理をすることと共食すること
- ヒトはそれぞれの環境でナニを食べている?
2章 食を見て歩く
- モンゴルの遊牧民の赤と白
- ヒマラヤのチーズ作り
- イランのナン
- 嗜好の違いはどこから?
- ヒトは保存をする動物
- パプアニューギニアのサゴヤシ
- ラオスでゲテモノ
- 食べてはいけない?
- 食べているのは生き物だ。命だ
- 東南アジアのスシとシオカラ
- 水田で魚取り?
- 「カレー」のあるところ
- 唐辛子の刺激
- ココナツミルクの和らぎ
- 生野菜を食べる
- 環境と味
3章 食は生まれて交じりあう
- 何して食べている?
- ヒトは何を食べているのかの世界地図
- コロンブスの交換--主食の分布
- ミルクを作るところ--食用、乳用家畜の分布
- カレーとタービル--調味料、香辛料の分布
4章 どう変わる? なぜ変わる?
- 料理を分ける、味を感じる
- 明日もきっと食べられるように
- 料理って何だ?
- 料理することの意味
- 調理の発見
- 味覚という名のシグナル
5章 いま、ちゃんとしたものを食べるということ
- 生きのびるための舌
- 自分は何を食べている?
- 君とは君が食べたもの
- おわりに
プロフィール
森枝卓士
1955年熊本県水俣市生まれ。国際基督教大学在学中より海外や地方を調査などの目的で歩いては写真を撮る。卒業後、フリーの写真家、ジャーナリストとして世界各地を駆けめぐる。おもに食文化などの視点からの写真、レポートを新聞、雑誌に発表。食文化論の延長線上で、調理にも足を踏み入れ、レシピ集なども執筆。札幌大学などでアジア論、食文化論を講じる。著書に、『図説 世界100の市場を歩く』(河出書房新社)、『食べてはいけない!』(白水社)、『食べもの記』(福音館書店)、『世界の食事おもしろ図鑑』(PHP研究所)などがある。
また、「カレー大王」の異名をとり、カレーに関する著作も多数。漫画『華麗なる食卓』(ふなつ一輝、集英社)の監修を務める。