知りたい!サイエンス
痛みと鎮痛の基礎知識[下]臨床編
―さまざまな痛みと治療法
- 小山なつ 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2010.2.5[在庫なし]
- 判型
- 四六
- 頁数
- 256ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4158-9
サポート情報
概要
痛みにはいろいろな分類がありますが、原因別には、侵害受容性疼痛、神経因性疼痛、心因性疼痛に分けられます。ほとんどの痛みは、組織損傷や発痛物質などが侵害受容器を活性化することによって起こる侵害受容性疼痛ですが、多くの要因が複合し治りにくくなっている痛みもあります。本書(下巻)では、さまざまな痛みについてみていくとともに、痛みを取り除くための麻酔薬や鎮痛薬についても詳しく解説していきます。また現代の痛み治療としてペインクリニックについても触れ、さまざま治療法についても解説します。
こんな方にオススメ
- 痛み、鎮痛のメカニズムを知りたい方
- 痛みの研究やその歴史、治療に関心のある方
- 生理学に関心のある方
目次
第4章 さまざまな痛み
- 4-1 いわゆる心因性疼痛
- 4-2 頭痛
- 4-3 筋肉痛
- 4-4 口腔顔面痛
- 4-5 首や肩の痛み
- 4-6 腰下肢痛
- 4-7 関節リウマチ
- 4-8 内臓の痛み、内臓に原因がある痛み
- 4-9 血流障害による痛み
- 4-10 神経因性疼痛
- 4-11 複合性局所疼痛症候群
- 4-12 がんによる痛み
第5章 麻酔薬と鎮痛薬
- 5-1 麻酔薬
- 5-2 鎮痛薬
- 5-3 チャネルが関連する薬
- 5-4 受容体が関連する薬物
- 5-5 頭痛薬
- 5-6 プラセボ
第6章 現代の痛みの治療
- 6-1 ペインクリニック
- 6-2 神経ブロック療法
- 6-3 刺激鎮痛法
- 6-4 手術療法
- 6-5 鍼灸治療
- 6-6 運動療法
- 6-7 心理療法
- 6-8 がんの痛みの緩和
上巻目次
- 第1章 痛みは警告信号?
- 第2章 痛みのメカニズム
- 第3章 痛みに関連する物質と受容体
プロフィール
小山なつ
奈良女子大学から奈良女子大学大学院(修士課程)時代、動物生態学、とくにトビケラ(水生昆虫)の生態、分類および行動について学ぶ。その後、滋賀医科大学生理学講座の故・横田敏勝教授の下で、痛みと鎮痛の生理学について学び、現在に至る。本書はウェブページ「痛みと鎮痛の基礎知識」を土台にして執筆したものである。