知りたい!サイエンス
動物たちの奇行には理由がある Part2
―イグ・ノーベル賞受賞者の生物ふしぎエッセイ
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ビクター・ベノ・マイヤーロホ (Prof. Dr. Victor Benno Meyer-Rochow) 著
江口英輔 訳 - 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2010.3.12
- 判型
- 四六
- 頁数
- 208ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4201-2
サポート情報
概要
イグ・ノーベル賞研究者V. B. マイヤーロホ先生が贈る、大人気動物ふしぎエッセイ第2弾。
「あの動物はなんであんな行動とってるの?」「なんであんなわけのわからない動物がいるの?」
人間からはさっぱり理解できない動物たちの不思議を、独自の視点で一刀両断。わかることはわかるし、わからないことは……やっぱりわからないかも。イグ・ノーベル賞受賞者だからこそ見て取れる、不思議な動物たちの世界。そんな世界を、マイヤーロホ先生と一緒にちょっと垣間見てみよう。
こんな方にオススメ
- 動物好きな方
- 動物の行動や外見の不思議に興味のある方
- イグ・ノーベル賞受賞者の思考に関心のある方
目次
Chapter1 あの生死には理由がある
- 1-1 処女懐妊による出産
- 1-2 死のプログラム
- 1-3 繁殖力
- 1-4 精子レースの世界
- 1-5 母親の半分もある子どもの誕生
- 1-6 女性はなぜ長生きなのか?
- 1-7 消えていく動物たち
- 1-8 寿命の相対性
- 1-9 宇宙でやらねばならないこと、やったらいけないこと
Chapter2 あの生態には理由がある
- 2-1 雪の中の生命体
- 2-2 温泉好きな小動物
- 2-3 砂の中の生命圏
- 2-4 発光生物
- 2-5 ドードーを待つ樹木
- 2-6 穴の空いた生物学
- 2-7 毒ヘビと無毒ヘビの狭間
- 2-8 バイオフォトンは存在する。では何のために?
Chapter3 あの身体には理由がある
- 3-1 体色変化
- 3-2 赤と白の影響
- 3-3 キロネックス・フレッケリ(Chironex fleckeri)――世界一の猛毒クラゲ
- 3-4 丸いものは美しく防衛的
- 3-5 雌雄モザイクの不思議
- 3-6 失った足が再生するイモリ 失ってもほとんど再生しない人間
- 3-7 水棲ザルは私たちのご先祖か?
- 3-8 ゾウの鼻と人間のシュノーケリングの違い
- 3-9 左右対称は本当に美しいか?
- 3-10 人間は生物の小島である
- 3-11 心臓はポンプだけの器官ではない
Chapter4 あの行動には理由がある
- 4-1 あくびと睡眠
- 4-2 土を食べるという満足感
- 4-3 衣装と装飾、他人の目
- 4-4 親の愛と小さな子ども
- 4-5 遺伝子が全てではない
- 4-6 笑いは笑い事ではない
- 4-7 空中を泳ぐ昆虫
- 4-8 宇宙から観察できるバッタ
Chapter5 あの感覚には理由がある
- 5-1 重力と光
- 5-2 背は腹に代えられる
- 5-3 円運動から考える昆虫の知能
- 5-4 歌、ダンス、フィンランド
- 5-5 謎めいた体温
- 5-6 夢の起源
- 5-7 星を見つめる動物
- 5-8 人間の鼻と警察犬と嗅覚
- 5-9 ナメクジとカタツムリの家路
- 5-10 青に支配される世界
Chapter6 その他のことにも理由がある
- 6-1 お茶目な獣医さん
- 6-2 動物学のある講義――剥製の作り方
- 6-3 体の中の石
- 6-4 美味しい昆虫
- 6-5 胎児の魂、百まで
- 6-6 つばの働き
- 6-7 環境を決して低く評価してはいけない
- 6-8 生物の学名
プロフィール
ビクター・ベノ・マイヤーロホ (Prof. Dr. Victor Benno Meyer-Rochow)
現在はドイツのブレーメンにあるヤコブ大学で生物学を、また、フィンランドのオウル大学で生理学の講義を行っている。オーストラリアのキャンベラにあるオーストラリア国立大学にて二つの博士号(神経生理学・神経行動学)を取得。エリザベス女王のフェローで、女王陛下に対して彼が行った南極での研究を直接御進講した経験もある。2005年には、アメリカのハーバード大学よりイグ・ノーベル賞を授与された。