現場の即戦力 よくわかるレーザ加工
- 瀬渡直樹 著
- 定価
- 2,618円(本体2,380円+税10%)
- 発売日
- 2012.10.2
- 判型
- A5
- 頁数
- 184ページ
- ISBN
- 978-4-7741-5302-5
サポート情報
概要
本書はこれからレーザ溶接やレーザ切断などのレーザ加工を検討中の方にとって参考となる情報を収集した実用書で、特にレーザを使って材料を切断したり、溶接したり、熱処理を施すという加工に焦点を当ててまとめました。レーザ加工を始める際に必要であろうと考えられるレーザの歴史、レーザ発振器の情報、レーザ加工機の構成、レーザ切断に関する情報、レーザ溶接に関する情報、レーザを使った表面改質に関する情報、レーザの安全確保を考える際に参考になる情報などを収集しています。本書をきっかけとしてレーザのより専門的な部分を追求したいと思われた方は、本書よりもさらに詳しく記載されたレーザの専門書が多数出版されているので、これらとの併読で知見を深めてください。
こんな方にオススメ
- レーザ加工の技術者、製造業者
- レーザ加工を学んでいる学生
目次
1章 レーザの第一歩
- 1.1 レーザって何だろう
- 1.2 光についての予備知識
- 1.3 レーザ光と太陽光の違い
- 1.4 レーザだからできることって何だろう
2章 レーザ光を取り出すには
- 2.1 レーザ発振の仕掛け
- 2.2 レーザ発振器から照射されるまでの部分の仕掛け
- 2.3 レーザ光を取り出す装置
3章 レーザ加工をするためには
- 3.1 レーザが材料に当たると何が起きるか?
- 3.2 レーザ加工機を構成する機器のいろいろ
4章 レーザ切断をしてみよう
- 4.1 レーザ切断の特徴
- 4.2 レーザ切断時の基本的セッティング
- 4.3 まずは穴を開けてみる(ピアッシング)
- 4.4 次に線を切ってみる
- 4.5 そして形状を切ってみよう
- 4.6 レーザ切断の実例
- 4.7 レーザ切断のデータベース
- 4.8 ちょっと進んだ穴あけや切断
5章 レーザ溶接をしてみよう
- 5.1 レーザ溶接の特徴
- 5.2 レーザ溶接時の基本的セッティング
- 5.3 まずは材料にレーザを照射してみる
- 5.4 次にビードを置いてみよう
- 5.5 そしていろんな継手を溶接してみよう
- 5.7 レーザ溶接のデータベース
6章 レーザで表面改質をしてみよう
- 6.1 レーザ表面改質の特徴
- 6.2 レーザ表面改質時の基本的セッティング
- 6.3 材料にレーザを照射してみる
- 6.4 レーザ焼入れしてみよう
- 6.5 レーザクラッディングをしてみよう
7章 他にもあるレーザ加工
- 7.1 レーザマーキング
- 7.2 レーザ微細加工
- 7.3 レーザ曲げ
- 7.4 レーザアブレーション
- 7.5 レーザを使った医療
- 7.6 レーザによる工芸
- 7.7 レーザと他の加工とのハイブリット
- 7.8 レーザがアシストする加工
8章 レーザ加工時の安全確保
- 8.1 レーザの安全確保に係わるJIS など
- 8.2 レーザの危険性とクラス分けによる管理
- 8.3 レーザから身を守る方法
プロフィール
瀬渡直樹
博士(工学)。1973年大阪市生まれ。2001年大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻博士後期過程修了。2001年独立行政法人産業技術総合研究所に入所ものづくり先端技術研究センターに配属、レーザ溶接/レーザ切断/アーク溶接の加工技術データベース開発に従事。2009年より独立行政法人産業技術総合研究所先進製造プロセス研究部門に配属。コーティング技術/レーザ加工/アーク溶接に関する研究に従事し、今日に至る。
著者の一言
レーザ加工は、鋳造のように古くからある加工に比べると、まだまだ「生まれたて」加工です。そのため、多くの人が様々な研究をしており、レーザ加工の技術はまさに日進月歩です。なので、読者の皆様の中にもレーザを使ってみたら新しい発見をする方が現れるかもしれません。また、筆者の誤解を本書の中から発見される方もいるかもしれません。差し仕えなければ、それらを教えていただけると嬉しいです。筆者もまだまだレーザ加工を勉強中の技術者です。そういう情報共有をしながら、読者の皆様と一緒に成長できれば身に余る幸せです。