知りたい!サイエンスシリーズ間違いだらけの食事健康法
--現代人が「慢性病」を抱えた理由--

書籍の概要

この本の概要

いま世間では,健康を保ち,病気に対処する方法として,糖質制限や断食(ファスティング),マクロビオティック,酵素ダイエットなどの食事健康法が注目されています。民間のみならず医療現場で導入されるケースも珍しくなくなっていますが,その内容は様々。互いに逆のことを主張していたり,科学的な裏づけ(エビデンス)があるか疑わしかったり,いったい何が正しいのか困惑している人も多いでしょう。本書は,こうした食事健康法を総検証するとともに,現代人はなぜ慢性病に悩まされるようになったのか,どうしたら健康が回復できるのか,人類の起源や生活史をたどりながら最新科学の視点で解説。こうした検証の結果見えてきた理想の食事健康法=「狩猟採集型ダイエット」の実践ノウハウもわかりやすく紹介しています。

こんな方におすすめ

  • ダイエットや健康法に関心のある方

目次

第1章 人類の起源から食事の意味を考察する

  • 1-1 人類の食の起源を探る~ヒトは肉食を始めることで進化した?
  • 1-2 人類の大脳が発達した理由~進化をもたらした「脳-腸トレードオフ
  • 1-3 現代人の遺伝子は狩猟採集時代に「最適化」された
  • 1-4 栄養豊富で健康的だった狩猟採集時代のライフスタイル

第2章 現代によみがえる「狩猟採集時代の食事法」

  • 2-1 「狩猟採集時代の食事」を現代人の食事に当てはめると
  • 2-2 タンパク質を増やすことでどんな健康効果が得られるか?
  • 2-3 高血糖・メタボを引き起こす「グリセミック負荷」が高いと食事とは?
  • 2-4 「摂りすぎ」より「摂り方」が問題 現代食の「悪い脂」が病気を増やす!
  • 2-5 ナトリウムよりカリウム? 塩分を控えたほうがいい本当の理由
  • 2-6 農耕社会への変化が慢性的なビタミン欠乏を引き起こした
  • 2-7 穀物・豆類・乳製品が慢性的な「ミネラル不足」の隠れた原因

第3章 何が問題か? これまでの食事法を総検証

  • 3-1 「狩猟採集時代の食事」と「糖質制限食」(ローカーボ食)の違い
  • 3-2 「アトキンス・ダイエット」(極端なローカーボ食)はなぜ問題か?
  • 3-3 「糖質制限食」のもう一つのリスク 長期的には死亡リスクが増大?
  • 3-4 ミルク・乳製品の問題点①~重要な「カルシウムーマグネシウム」比
  • 3-5 ミルク・乳製品の問題点②~摂りすぎは糖尿病・メタボの原因に
  • 3-6 ベジタリアンでは健康になれない?①~菜食はビタミン欠乏につながる
  • 3-7 ベジタリアンでは健康になれない?②~怖い「高濃度ホモシステイン」の影響
  • 3-8 ベジタリアンでは健康になれない?③~ミネラル欠乏を引き起こす要因
  • 3-9 ベジタリアンでは健康になれない?④~オメガ3脂肪酸・アミノ酸の慢性欠乏
  • 3-10 「マクロビオティック」「玄米菜食」が起こす深刻な問題とは?

第4章 「空腹が健康をつくる」はどこまで本当か?

  • 4-1 「ファスティング(断食)すると健康寿命が延びる」のはなぜか?
  • 4-2 カギはミトコンドリア? 断食(1日1食)が健康につながる理由
  • 4-3 「酵素健康法」の酵素を裏付ける? タンパク質分解酵素の不思議な働き
  • 4-4 「長寿遺伝子」研究と食事健康法①~IRT1遺伝子とレスベラトロール
  • 4-5 「長寿遺伝子」研究と食事健康法②~細胞の成長をうながすTOR遺伝子
  • 4-6 「やせ型」より「ちょいデブ」が長生き 過度のダイエットはなぜ危険か?

第5章 食事の改善で病気が治る本当の理由

  • 5-1 病気の原因はどこにあるのか?①~「慢性炎症」が現代病を引き起こした
  • 5-2 病気の原因はどこにあるのか?②~フリーラジカルとミトコンドリア
  • 5-3 病気の原因はどこにあるのか?③~慢性炎症は「カクテル効果」が決め手
  • 5-4 慢性炎症を起こさない秘訣 個人差を決める「しきい値」とは?
  • 5-5 感染や化学毒性に強い人は放射線にも強い?
  • 5-6 慢性炎症を防ぐ食事の基本①~「リーキーガット」がなぜ問題になるか?
  • 5-7 慢性炎症を防ぐ食事の基本②~カギを握る「分子擬態」と「交差反応」
  • 5-8 慢性炎症を防ぐ食事の基本③~「リーキーガット」を起こす原因は?
  • 5-9 現代病の根源にある「3つのライフスタイル革命」とは?

第6章 最新の科学が教えてくれる「理想の食事健康法」

  • 6-1 「狩猟採集型ダイエット」の基本ルール①~3つのレベルと肉・魚の摂り方
  • 6-2 「狩猟採集型ダイエット」の基本ルール②~野菜・果物・発酵食品の摂り方
  • 6-3 食材はどんな基準で選ぶか? 「自然の食べ物」と「工業食品」の違い
  • 6-4 「狩猟採集型ダイエット」の実践①~パンをご飯に代え,魚貝類・肉類を増やす
  • 6-5 「狩猟採集型ダイエット」の実践②~一日の食事の組み立てはこう考えよう
  • 6-6 「狩猟採集型ダイエット」の実践③~高温加熱調理がなぜ問題になるのか?
  • 6-7 「狩猟採集型ダイエット」の実践④~注意したい「液糖」と「植物油の種類」
  • 6-8 食事とともに心がけたい「狩猟採集型ライフスタイル」とは?

著者プロフィール

崎谷博征(さきたにひろゆき)

1968年,奈良県生まれ。奈良県立医科大学・大学院卒業。脳神経外科専門医,ガンの研究で医学博士取得。総合内科医。臨床心理士。国立大坂南病院,医真会八尾病院を経て,私立病院の副院長をつとめる。現在,みどりの杜クリニックを開業し,ガン,難病患者さんの在宅診療中心に従事している。また崎谷研究所を設立,全国の述べ5000人におよぶ難病患者の根本治療指導に従事。米国の最先端医学・栄養学である「精神神経免疫学」「パレオダイエット」を研究し難病治療に専念するかたわら,生活習慣改善による自然治療および土壌からの健康改善活動の普及に尽力。また,無肥料・無農薬の自然栽培・草食放牧家畜運動を展開し「食と健康」の啓蒙運動を全国各地で行っている。このほか,米国南サンフランシスコ大学心理学教授D.Matsumoto のHumintell社と「表情分析(microexpression)」で提携し,臨床心理士として共感コミュニケーションスキル(http://microexpression.jp/)も提供。著書に『患者見殺し医療改革のペテン』(光文社)『グズな大脳思考デキる内臓思考』(アスカエフプロダクツ)『医療ビジネスの闇』(学研),共著に『悪魔の用語辞典』『日本のタブー(悪魔の用語辞典2)』(ともにKKベストセラーズ)がある。