生物ミステリー(生物ミステリーPRO) 古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 上巻

「古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 上巻」のカバー画像
著者
土屋健つちやけん 著
群馬県立自然史博物館ぐんまけんりつしぜんしはくぶつかん 監修
定価
2,948円(本体2,680円+税10%)
発売日
2016.7.23
判型
A5
頁数
184ページ
ISBN
978-4-7741-8252-0

概要

今回は、新生代を構成する三つの地質時代「古第三紀」「新第三紀」「第四紀」を2冊に分けて綴ります。
古第三紀を第1部、新第三紀を第2部、第四紀を第3部とし、三つの地質時代すべてにまたがる物語として第零部を設けてあります。
上巻では第零部と第1部を収録しています。

古生物シリーズ第九弾は、『古第三紀、新第三紀、第四紀の生物 上巻』。
長きにわたり世界に君臨した恐竜、海棲哺乳類がついに地球の表舞台から消え去り、舞台は哺乳類と鳥類への世界へ移ります。
恐竜の傍らで虎視眈々と変化を遂げた哺乳類と鳥類は、白亜紀末の激動をどう乗り越えたのか?
恐竜亡き後の世界に君臨できた理由は?
現代につながる新生代を舞台に、陸上、海中で繰り広げられる生物たちの姿に迫ります。

本書のここを見てほしい

  • 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
  • 世界各地の研究者・組織に協力を頂き、珍しい写真を豊富に掲載。
  • ネコ ネコ イヌ、そして巨獣。
  • 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでもワクワクできます

こんな方にオススメ

  • 古生物ファン
  • 巨獣に震えたい方
  • ネコ ネコ イヌ。古代のクマもいます。これらが好きな方もオススメ

目次

新生代 第零部

1.「人類最良の友」たち

  • 新たな時代
  • “人類最良の友”の始まり
  • イヌとネコの分岐点
  • “剣歯虎”の登場!
  • 「真の剣歯虎」たち
  • そして、スミロドン
  • こちらも“人類最良の友”
  • そして、ダイアウルフ
  • 友との出会い
  • クマへの道
  • ネコ類 VS イヌ類

2.もっと速く、もっと大きく

  • 教科書的な存在
  • 始まりは「4本指」
  • 「1本指」へ
  • 巨獣の始まり
  • そして、鼻はのびた
  • 愉快な(?)長鼻類たち
  • 第1部 古第三紀

    1.大量絶滅事件の生き残り

    • 第一紀、第二紀、第三紀
    • 古第三紀という時代
    • 大量絶滅事件を乗り越えた謎の爬虫類
    • 「口蓋の歯」の使い方
    • 史上最大のヘビ
    • 台頭した「飛べない鳥」
    • 魚たちの新時代

    2.鳥類、“水中”へ進撃す

    • ペンギン、登場す
    • ペンギン、躍進す
    • ペンギン、大型化す
    • ペンギンモドキ、遅れて登場す
    • ペンギン様鳥類、敗北す

    3.緑の川、白の川

    • 魚類化石といえば、グリーンリバー
    • 空飛ぶ哺乳類と、さまざまな動物たち
    • 哺乳類化石のホワイトリバー

    4.またもやドイツに“窓”は開く

    • 廃棄物処理場?
    • 細部まで残された化石
    • 鳥媒、始まる
    • ヒトの祖先といわれた「イーダ」

    5.バルトの琥珀

    • 樹脂に閉じ込められた世界
    • ブルー・アース
    • 琥珀林の生き物たち

    6.哺乳類!哺乳類!哺乳類!

    • 哺乳類、“大攻勢”に出る!
    • “大攻勢”、再び
    • 史上最大の陸上哺乳類の“名前”は三つ?
    • “短命”な奇蹄類
    • 不思議な重量級

    7.哺乳類、海へ

    • 故郷はインド、パキスタン
    • そして、海へ
    • “王”の登場
    • 歯のあるヒゲクジラ
  • プロフィール

    土屋健つちやけん

    オフィス ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記事編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。フリーランスとして、日本地質学会の一般向け広報誌『ジオルジュ』のデスク兼ライターを務めるほか、雑誌などの寄稿も多い。twitter(https://twitter.com/paleont_kt)では、古生物学や地質学に関連した和文ニュースの紹介を中心に平日毎朝ツイートしている。第9巻執筆時から新たにシェルティを家族に迎えた。愛犬たちとの散歩と昼寝が日課。近著に『白亜紀の生物 上巻』『白亜紀の生物 下巻』(ともに技術評論社)、『「もしも?」の図鑑 古生物の飼い方』(実業之日本社)、『ザ・パーフェクト』(誠文堂新光社)など。監修書に『ときめく化石図鑑』(著:土屋香、山と渓谷社)。
    http://www.geo-palaeont.com/

    群馬県立自然史博物館ぐんまけんりつしぜんしはくぶつかん

    世界遺産「富岡製糸場」で知られる群馬県富岡市にあり、地球と生命の歴史、群馬県の豊かな自然を紹介している。1996年開館の「見て・触れて・発見できる」博物館。常設展示「地球の時代」には、全長15mのカマラサウルスの実物骨格やブラキオサウルスの全身骨格、ティランノサウルス実物大ロボット、トリケラトプスの産状復元と全身骨格などの恐竜をはじめ、三葉虫の進化系統樹やウミサソリ、皮膚の印象が残ったヒゲクジラ類化石やヤベオオツノジカの全身骨格などが展示されている。そのほかにも、群馬県の豊かな自然を再現したいくつものジオラマ、ダーウィン直筆の手紙、アウストラロピテクスなど化石人類のジオラマなどが並んでいる。企画展もも年に3回開催。
    http://www.gmnh.pref.gunma.jp/