生物ミステリー(生物ミステリーPRO)
古第三紀・新第三紀・第四紀の生物 下巻
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土屋健 著
群馬県立自然史博物館 監修 - 定価
- 2,948円(本体2,680円+税10%)
- 発売日
- 2016.7.23
- 判型
- A5
- 頁数
- 176ページ
- ISBN
- 978-4-7741-8253-7
サポート情報
概要
今回は、新生代を構成する三つの地質時代「古第三紀」「新第三紀」「第四紀」を2冊に分けて綴ります。
古第三紀を第1部、新第三紀を第2部、第四紀を第3部とし、三つの地質時代すべてにまたがる物語として第零部を設けてあります。
下巻では第2部と第3部を収録しています。
古生物シリーズ第九弾は、『古第三紀、新第三紀、第四紀の生物 下巻』。
時代も新第三紀、第四紀ともなれば、誰もが“見知っている動物”がたくさん登場。
しかし、よくよく見るとどこか違う。
そんな古生物が多いのもこれらの時代の特徴です。
現代に直接つながるもっとも新しい時代。
この時代を懸命に生きた生物たちの営みを、最新の研究成果をもとに、貴重な化石写真と美しいイラストで彩られる本書。
「古生物シリーズ」のグランドフィナーレを飾るにふさわしい1冊です。
本書のここを見てほしい
- 直近の研究成果も余すこと無く。マニアな方々も納得の情報量。
- 世界各地の研究者・組織に協力を頂き、珍しい写真を豊富に掲載。
- 日本産の束柱類やゾウ類等もばっちり。大昔の日本の様子も楽しめます。
- ほかではあまり見かけない古代の有袋類も。コアラがでかい。
- 最新の見地による復元イラストが満載。見ているだけでもワクワクできます。
こんな方にオススメ
- 古生物ファン
- 化石や骨格標本好きな方
- 巨獣に震えたい方
- ※古代の有袋類も掲載。コアラがでかい。ウォンバットもでかい
目次
第2部 新第三紀
1.“ほぼ完成”した大陸配置
- 新第三紀という時代
- 地中海、干上がる!
- 南アメリカの恐鳥類
- 海鳥たち
- カエルの歯が消えた? そして、生えた?
- 巨大ザメの代名詞
- どれほど「巨大」だったのか?
- 月のおさがりと、泳げないホタテ
2.哺乳類!!哺乳類!!哺乳類!!
- ツノをもつものたち
- キリンの首は2段階で長くなる
- 「かぎづめ」をもつ奇蹄類
- 南アメリカの似て非なるものたち
- パナマ地峡の誕生
- ザ・巨大ネズミ
- “のり巻きを束ねた歯”をもつものたち
- デスモスチルスは、泳ぎ上手?
- 鰭脚類、水圏に本格進出する
3.孤高の大陸の哺乳類
- 有袋類の大陸
- “緑の大聖堂”の心臓部
- コウモリたちのペントハウス
第3部 第四紀
1.そして「氷の時代」へ
- 第四紀という時代
- 消滅? 復活! そして、長くなった
- 繰り返される氷期・間氷期
- 大阪にいたワニ
- ちょっと(だけ)、変わった二枚貝
2.“タール”に封じられた動物たち
- 大都市の中の化石産地
- 捕獲された捕食者たち
- 事故か、事件か、それとも儀式か
- 北アメリカ最大の哺乳類
3.最後の巨獣たち
- 高耐寒使用のマンモス
- 日本橋にゾウ類
- ケナガマンモスとナウマンゾウのせめぎあい
- ケナガマンモスとナウマンゾウは共存していたのか
- オオツノジカ
- 「ホラアナ」の名をもつものたち
- 木登りできないナマケモノと、巨大甲羅をもつ哺乳類
- 環境変化か、過剰殺戮か
4.続・孤高の大陸の哺乳類
- 1936年まで生存
- 巨大ウォンバットと、大陸最大級哺乳類
- “ジャンプ”ができないカンガルー
- 衰退する有袋類
エピローグ
- 人類へ
- 始まりの人類
- ルーシー。そして、ホモ属へ