2012年2月第2週号 1位は、ファーストビュー神話はもう終わりにしよう、気になるネタは、PinterestがユーザーのPinに無断でアフィリエイトコードを追加

ネットで見かけたWebテク（Webテクニック・Webテクノロジー）記事から、Webデザイナーの目で厳選したネタを週刊で紹介するこのコーナー。今回は、2012年2月6日～2012年2月12日の間に見つけた記事のベスト5です。

1. The Fold is a Lie! well… kind of… | Wood Street News & Bloghttp://www.woodst.com/blog/wood-street-journal/web-site-design/the-fold-is-a-lie-well-kind-of/comment-page-1/

ファーストビュー神話はもう終わりにしようという記事です。「⁠Fold」というのは折り目のことで、新聞の折り目より上という意味から、英語でファーストビューは「Above the fold」と呼ばれています。

ファーストビューの考え方はもういいだろうという理由として、以下の2つが上げられています。

以前に比べ画面解像度の幅が広がった（800×600から2560×1440ピクセル）
（スクロールホイールの登場で）スクロールすることが容易になった

2については、指でスルスルと楽にスクロールできるスマートフォンやタブレットでも同様ですね。

ファーストビューを気にしないことにより、以下のようなことが可能となります。

垂直方向（あるいは水平方向）により多くのホワイトスペースを取る
タイポグラフィやビジュアル表現により多くの場所を取る
より柔軟なデザイン
文字をより大きく

とはいえ、ブランドイメージを確立する要素やSEOに効果のある重要なキーワードなどは、上の方に入れておくことが重要とのことでした。

2. Fireworksの画像からタップ操作対応のプロトタイプを作成できる「TAP」 | デベロッパーセンターhttp://www.adobe.com/jp/devnet/fireworks/articles/fireworks_tap.html

タッチ端末向けのプロトタイプをFireworksの画像から作れる「TAP（Touch Application Prototypes⁠）⁠」というツールを紹介した記事です。

Fireworksだけでもクリックしてページ遷移するプロトタイプを作れますが、TAPを使うと画面遷移時のトランジション（アニメーション）や、タッチジェスチャーによる遷移などもコーディングなしで追加することができます。

Fireworks上で遷移先／遷移アニメーション／ジェスチャーなどの設定をしたあと、Dreamweaverライブラリ（.lib）形式で書き出します。そして、作成したファイルとTAP関連ファイルとをサーバーにアップし、サーバー上でビルド処理を行うことで、プロトタイプが作成できるという手順を紹介しています。サーバー上の処理のため、PHPが使えるサーバーが必要とのことです。