成長するCMSで攻めのマーケティング―Webサイトの成功を約束する「柔軟」なCMSの条件とは?

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

なぜCMSが必要なのか?

マーケティング実践のためのCMS

企業サイトなりECサイトなり,商業的なWebサイトにはそれぞれ必ずビジネスゴールがあるはずですが,そのKPI(Key Performance Indicator:重要業績達成指標)は何でしょうか?企業サイトであれば,資料請求数,もしくは採用情報の応募数でしょう。ECサイトの場合はわかりやすく商品の注文数になります。つまり最終的なコンバージョン数がそれぞれのWebサイトのKPIと言えるでしょう。

コンバージョン数を高めるためには,有効な「ページビュー」PV(Page View)を増し,かつコンバージョン「率」を高める必要があります。どんなにコンバージョン率が高くてもPVそのものが少なくてはコンバージョンの絶対数は増えません。これらは下記の式で表されます。

総ページビュー
=1人当たりのPV×訪問者数(人)
注文数
=総ページビュー×コンバージョン率(%)

この式を見れば,総PVを増やすためには,「1人当たりのPV」「訪問者数」の両方を高める必要があることがわかります。訪問者数を増やすためには, SEOやリスティング広告をはじめ,さまざまなプロモーションが不可欠です。一方,「1人当たりのPV」はコンテンツ数を増やすことやナビゲーションの工夫で増加が期待できます。そこで活躍するのがコンテンツ管理システム(CMS)です。

CMSは従来,更新作業の「省力化」ツールとしてとらえられていましたが,コンバージョンを得るためのマーケティングの実践ツールとして重要度を増して来ているのです。

つまり,単なる省力化が目的であれば他の手法(たとえば,より安い労働力に切り替える)による対策も考えられますが,マーケティングツールとしてとらえた場合には,CMSを導入しないという選択肢はありえません。

PDCAを回すにはCMSが必須

Webサイト制作運営の現場において,「PDCAを回す」という言葉をよく耳にするようになりました。ここではその解説は省略させていただきますが, Webサイトの開発から運用のフェーズにおいて,目標を設定し,その達成度を確認し,次のプランを立てる,という循環サイクルがWebの成功にも不可欠になってきています。

PDCAサイクルにより,コンバージョンを高めるために導き出された施策(アクションプラン)を実施するためには,HTMLの修正やサイト構造の変更が必要になります。CMSが導入されていないWebサイトの場合,その作業そのものが負担になることが多く,対応にコストや時間が掛かってしまい効果も期待できません。言い換えれば,PDCAサイクルを適用するためにはCMSは必須と言えるのです。

CMSによるLPO施策

コンバージョンを高めるための施策として代表的なものはLPO(Landing Page Optimization)です。リスティング広告を行わない場合でも,検索エンジンの発達とその普及により,ユーザは必ずしもサイトのトップページから入ってきてはくれません。多くの場合,検索結果一覧から該当ページにダイレクトにジャンプします。そのため,着地したページからそのまま離脱されることなく,目的のページに誘導したり,サイト内の回遊を促進するにはLPOが不可欠です。

SEO同様,LPOについてもまず仮説を立て,アクセス解析で結果を評価します。この試行錯誤を繰り返し実施することでその効果を高めていくわけです。

バラエティ・ジャパン

2007年10月に公開されたエンターテイメント総合サイト「バラエティ・ジャパン」はCMSとしてWebRelease 2を採用して開発されました。「関連記事」「関連写真」へのリンクを自動掲載することですべてのニュース記事にLPOを施しています。

バラエティ・ジャパン

著者プロフィール

渡辺泰(わたなべたい)

メディアプローブ株式会社 代表取締役。

コメント

コメントの記入