2007年のWeb

コーポレートサイトとWeb制作者のポジションニング

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2007年のWebということで,いろいろとテーマを考えてみたのですが,Web制作者の方が,今までも,そしてこれからも多く携わる思われるコーポレートサイトの今後とWeb制作者の対応について今回は触れてみたいと思います。

2007年のコーポレートサイト

1.フォロワー層へのWeb標準本格導入

2006年でイノベータ企業におけるコーポレートサイトの少なくとも上位階層はWeb標準導入が完了したのではないかと思います。2007年には普及のフェーズに移り,フォローアップ企業での導入が始まる年になるでしょう。Web制作者の方々は,すでにWeb標準プロジェクトに携わった方も多いと思いますが,今年はその流れが上記のようにフォロワーまでいくことを考えると,今後需要は拡大すると思います。

2.CSRとしての活用の本格化

1.のWeb標準導入とも関係するのですが,イノベータ企業がWeb標準を導入した理由はさまざまだと思います。誤解を恐れずにいうと,現時点までのWeb標準導入に対する費用対効果は決して良いものではありません。それでも導入するのがイノベータたるゆえんだったりするわけですが。

それがフォロワーにまで普及する理由としての1つの答えが,私はCSRにあると思っています。

CSRというと,以前はコンプライアンスが中心的な捉えられ方,ここ最近では,環境をメインとしてその活動状況を出している企業が多いと思います。時代が大量生産,大量消費を終え,これからは生活者の信頼を得ることが必須になってきた今,そのためにWebサイトを本格活用するフェーズがこれからだと思います。

Webサイトは企業を写す鏡である,ということは昔から言われていることですが,いまだその活用において企業を写す鏡になっているコーポレートサイトは少ないです。

これもイノベータ企業からCSRとしてコーポレートサイトを活用していく事例が増えていくと思います。

2007年のWeb制作者は上記流れにどう対応すべきか

ポジションの再認識

ポジションを再認識というのは,Webを制作することが本来の目的ではないことの再認識でもあります。上記コーポレートサイトの流れだけによるものではないですが,たとえば,CSRとしてWebサイトを活用していくサポートをする場合,企業と生活者の対話をどれだけスムーズにできるかの手段の提供のみならず,その企業の姿を捉え,あるべき姿で表現するWebを通してのコミュニティケーション戦略が必要となります。

Web制作者がそこまで入り込むか否かは企業判断にもよりますが,Webをソリューションとして本気に考えるフェーズがやっとマーケットとしても暖まってきたという状況です。そういった企業が本来売るべき物はドリルではなく穴なのです。

とんがりを作る

制作者からよく聞く声の1つに,Webは覚えなければならないことが多くて大変だというのがあります。それはそのとおりで,Webはツール,メディア,広告,技術,インフラと多くの形を取ることができるものだから確かに大変です。これからはますます,個人,企業共にとんがり(強み,コアコンピタンス)を明確化していく必要があります。

とんがりは,技術だけに限らず,ワンストップで受けられるプロデュース能力,業界特化などいろいろな方面で考えることができるものです。Webはツールであると捉えたときに,意外な企業と競合するかもしれません。

あなたのとんがりはどこですか?

著者プロフィール

和田嘉弘(わだよしひろ)

インテリジェントネット株式会社COO/WebSig24/7代表。

大手企業のコミュニケーションデザイン,コンサルティング,制作に多数携わる。2004年に業界団体WebSig24/7を立ち上げ,WebSig1日学校など参加型の勉強会を主催。

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