インターネット黎明期に,稀にあったWebデザイン系イベントでも設計図としての「サイトマップ」の重要性をよく耳にしました。当時のWebサイトの規模は現在と比較すると少ないほうだと思いますが,サイトマップを作ることで全体を把握して進めていくプロセスは,今もそれほど変わりません。
今回は,その「サイトマップ」のツールについて紹介します。
前回同様,呼び名もいろいろあり,サイトの構造をそのまま「サイトストラクチャ」と表現したり,図面のデザインとして「ダイヤグラム」と表現することもあります。また,一連の動作や遷移を示し「フローチャート」として表現することもあります。
サイトマップについて
サイトマップとは,情報アーキテクチャでいう「(情報の)組織化」が当てはまります。もちろんページタイトルを整理することも含まれますが,ここでいう情報とはページよりも抽象度の高い単位として扱う場合を指します。
情報を構築するまでの流れには,情報の収集からはじまり情報を整理し分類する作業が含まれます。
- 情報の組織化
- 情報の収集
- 情報の理解
- 情報の整理
- 情報の分類
ただし,現在のWebサイト設計では,ゼロから情報を構築していくケースは稀かもしれません。それは,すでにあるWebサイトのリニューアルが多いことと,URLに紐付けられた物理的な制約の中ですることが多いからです。だとすると,「情報の収集」には,既存のWebサイトの調査も含まれます。
Webサイトの情報収集に役立つツール
Webサイトの調査をするときに役立つツールはさまざまあります。
- 更新頻度がわかるダウンローダー「Website Explorer」
主に,物理的な把握をするものが多いと思いますが,Webサイトを丸ごとダウンロードするツールに「Website Explorer」があります。このツールの注目する点は,特定のファイルにおけるメンテナンス頻度(更新頻度)を視覚化してくれるところです。
- サムネール表示をしてくれる「PowerMapper」
物理的な把握をするツールが多い中で,画面キャプチャを自動で取得し並べてくれる「PowerMapper」は,他のツールとは少し違います。「Dreamweaver」のサイトマップ機能に画面キャプチャまで付けてくれるものを想像するとイメージが沸きやすいと思います。
情報の再整理に役立つアウトラインプロセッサの可能性
Webサイトの情報の再整理や構造化には,アイデアプロセッサやアウトラインプロセッサ(アウトライナー)がオススメです。アイデアプロセッサとはマインドマップツールがそれにあたりますが,情報の収集から再整理という流れで便利に利用できるツールとしては,アウトラインプロセッサのほうが扱いやすいと思います。
- アイデアプロセッサ:ブレインストーミングがメイン
- アウトラインプロセッサ:アウトライン編集がメイン
その中でも,アウトラインとダイヤグラム(チャート)が一体化したツール「インスピレーション」や「Omni Outliner」は,把握しながら再整理をする作業には非常に向いています。

