さて,第9回 月刊インタラ塾。今回もがっつり「広告」です。須田トリオ,だんご3兄弟じゃないです。ウェブと広告を融合させて,いろいろある昨今ですが,業界の人は,いったいどう考えてるんでしょうか。
須田和博さん
博報堂。紙のデザイナーからCMの世界,そしてインタラクティブに来たという経歴の須田和博さん(以下勝手ながら,和さん)。
最近携わったお仕事の中から,特に今回のテーマに関わる,ユーザーが主体のものを紹介。
ポカリスエットの「ブカツの天使」
全国の各地のローカルテレビ局とネットをつなげたコンテンツ。
テレビ局側が運動部のマネージャーを取り上げた番組を毎週1本ずつ制作,放送された翌週それがサイトにアップされる。マネージャーさんが自分のページで日記書いたり,読んでる人は応援メッセージが送れたりする。
ニコニコメッセのCM 動画「初音ミクのニコニコメッセの歌」
ニコニコメッセのPRとして。ニコニコメッセの使い方を説明する歌。
本当に,マニュアルの使い方説明をそのまま「初音ミクに歌わせてください」と歌にしたという。ハンディカムで撮ったMS内の映像と初音ミクが共演しているのも話題に。ニコニコメッセの最初のきっかけとして「これ,なんだ?」みたいに思わせたかったそう。
須田伸さん
博報堂 CMプランナー/コピーライターから,Yahoo!Japanを経て,株式会社サイバーエージェントに。学生の頃からクリエイティブが好きで,いまの広告を取り巻く厳しい状況を憂う,江口洋介似の笑顔がさわやかな須田伸さん(以下,伸さん)。
広告産業はものをつくる,クリエイティビティのパトロンのようなものだから,広告産業が危機的状況になれば当然コンテンツ産業にも影響する。クリエイティブが根絶やしになるようなことは避けたいという思いが強いという。
たとえば,ブログを通してクリエイターが直接ユーザーや発注主とコミュニケートできるようなプラットフォームを提供していきたいという。
須田将啓さん
2人の須田さんがクリエイティブの立ち場なのに対し,自分はマーケティングという須田将啓さん(以下,将啓さん)。
博報堂を経て,現在は株式会社エニグモを設立し独立。主にインターネットサービスをやっている。いまは4つのサービスを。広告型,マーケティング型に分けられるが,その特長は
- 真似をしない(オリジナルにこだわる)
- CGM型のサービス(ユーザーを巻き込んで新しい市場を作っていく)
- グローバルを意識している
という点だという。
BuyMa(バイマ)
誰でも憧れのバイヤーに!
自分が売れると思う商品をサイトで紹介。その段階では仕入れなくても,値付けして紹介してしまう。注文が入ってから,買い付けなので必ず利益が出るというサービス。
いわゆるマッチングサービスなので,最初はなかなか難しかったという。広告も効かない。
まず,人が集まらないと。どうすればいいんだろうかと,アクセス解析を見ていて思いついたのが「ブログに書いてもらうこと」。それで,次のサービス「プレスブログ」が生まれた。
プレスブログ
クライアントから宣伝したい商材を受注→プレスリリースを作成→ブロガーさんに一斉配信。気に入ったらブログに取り上げてもらい,報告に応じて謝礼を払う。
たとえば,2000人がブログに書いたとする。エニグモさんでネットワークしているブログは平均1ヶ月500人くらいが読むという。すると,一月で100万アクセス。その100万人が学校や会社で話したり,と広まっていく。「ネット上に口コミの種を仕込む」サービス。
プレスブログが売れるサービスになり,BuyMaをじっくり育てるという方向に。そこで,次のサービスを。
当時YouTubeが来てた。ここを口コミの発展場にできないか。それが,「filmo(フィルモ)」。



