モバゲーオープンプラットフォームに挑戦!――面白法人カヤック流モバゲーオープンプラットフォーム企画と開発のイロハ

第4回 ソーシャルゲームで古き良きTTRPGをやろう!

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

今回は2月13日にモバゲーオープンプラットフォームにてリリースした「英雄になりたい!」について,ゲームコンセプトとゲーム内容を簡単ですが紹介いたします。以下,タイトル名は「英雄!」で省略します。

英雄になりたい!

「RPG」カテゴリー
URLhttp://pf.mbga.jp/12000037

画像

TTRPGってなに?

まずは英雄!で実現したかったことですが,ひと言で表現すると「Table Talk Roll Playing Game」⁠略してTTRPGです。これは一人のゲームマスター(ゲームをコントロールする人。以下,GM)と複数のプレイヤーで遊ぶボードゲームのようなものです。プレイヤーはパーティになって冒険をするのですが,GMの判断でイベントを発生させ,プレイヤーは協力して問題をクリアしていきます。クリアできない場合,GMは別のイベントを展開して,ストーリーを進行させます。そのためストーリーは常に変化し,毎回違った冒険が楽しめるいうわけです。

モバゲーオープンプラットフォームにアプリを提供するにあたって,せっかくプレイヤー(ユーザ)が集まって遊ぶのだから,イベントやストーリーが一方通行のゲームではなく,プレイヤー全員のプレイによってストーリーがどんどん変わっていくというのが,英雄!の基本コンセプトになります。

ですので,このゲームの中で決まっている⁠設定⁠は,

  • 世界観
  • 歴史
  • 登場する固定キャラ(NPC)

になります。後は,プレイヤー全員の活躍次第で,ストーリーは変化していきます。運営側は基本的なシステムとイベントを提供するのみで,結末や展開すらも一切決まっていません。

図1 地図

図1 地図

図2 キャラクタの一部

図2 キャラクタの一部

紹介したように,やりたかったことはTTRPG,すなわち⁠話しながら遊ぶ⁠です。ゲーム内では,モバゲーのサークル機能でプレイヤーが情報交換・コミュニケーションしたくなるような要素を散りばめています。

ゲームの内容

肝心のゲームの内容について紹介します。英雄!の世界観は,いまどきのRPGと同じで,ファンタジーです。ですので,剣や魔法,モンスターといった類が登場します。システム的には,三国志や戦国時代を世界観にしてもゲームは作れましたが,ファンタジーにしたのは,趣味です。

英雄!の世界には,3つの国(アザルト連邦軍,魔導帝国ネクロス,ルスラン王国)が存在しており,それぞれがそれぞれの理由で世界制覇を狙っています。各国には,一人の王と三人の将軍が存在しています。これらはNPC,すなわち固定キャラで,ストーリーを展開する際に会話をしたり,英雄!の世界観をプレイヤーに伝えるために,ショートストーリーなどで登場します。

プレイヤーは自分の気に入った国を選択し,好きな国王もしくは将軍の軍隊に所属します。そして,この将軍および国のために戦場に行き敵兵を倒してくることで戦場に変化が起き,国家のバランスが変化し,ゲーム世界のストーリーが進行していくことになります。

プレイヤーの基本作業

プレイヤーの作業はきわめてシンプルにしました。それは「戦場に行って戦ってくる(以下,出撃)⁠これだけです。3つの国が戦争しているので,戦場は複数発生しています。プレイヤーは自分の力に見合った戦場に行き,功績をあげてくることになります。HP(体力)が存在するので,連続で戦っているとHPがなくなり,しばらくお休みになります。そうなった場合は,サークルに移動し,体力回復の依頼をするなり,盛り上がっている掲示板にいって会話に参加することになります。

基本的にはキャラクタが死んでGAME OVERということはないので,プレイヤーは出撃をし続けているだけで,レベルアップしたり,アイテムを拾ったりすることができます。

基本作業を覚えたら,あとは自主性に任せる

英雄!では,この基本作業で得られた経験値やアイテムをベースに,次の遊び方に派生していきます。

  • ジョブチェンジ
  • 所属する軍隊を変える
  • 魔法で強くなる
  • アイテムを献上する

といった機能です。これらは強制されるのものではないので,やらなくてもゲームに参加できます。ただ短期間で強くなりたいとか,他のプレイヤーと自分を差別化したいときに活用することができます。一般的なソーシャルゲームでは,序盤でも強力なアイテムを購入すれば,先行してるプレイヤーに追いつけるといったことを売りにアイテムを購入してもらいます。しかし,英雄!の場合は,プレイヤー同士が競争しているような見せ方はしていないので,そこまで強力なものは販売していません。

飽きさせないFlashゲーム

ミニゲームは,それがルーチンになってしまうと急に苦痛に感じされます。しかし,なければないで,基本作業そのものが退屈なものになってしまいます。英雄!でも出撃の際にミニゲームがありますが,これも複雑なものではなく,タイミングを見て1度クリックすればいいだけのものになっています。

最近のモバゲーでは,こういったFlashゲームがないものもありますが,英雄!では演出の一つとして入れています。ただし,簡単なもので,5秒で終わって,かつ何度見ても飽きないものになるように注意して開発しました。

図3 出撃シーン

図3 出撃シーン

ゲームを盛り上げるのはソーシャル感

英雄!は,会話しながら遊ぶゲームです。ですので,ゲーム内で友達をつくると自分や所属する国が強くなるような仕掛けをしています。特徴的な機能を2つご紹介します。

コンボ

1つ目は「コンボ」という機能です。コンボとは,自分の戦友と出撃した際に,その順番で発生する特別な攻撃のことです。これはキャラクタのジョブ(剣士や弓兵といったもの)の順番で決まります。自分一人で出撃していると単純攻撃しか発生しないのに対して,友達と連続して出撃することで,強力な攻撃が発生します。これは自分のレベルが低くても,攻撃力を何倍にもするような効果があります。

手紙

2つ目は「手紙」という機能です。これは,他のプレイヤーに手紙を送ると,相手のHPが少し回復するといった効果と,相手のプレイヤーのステータス(強さ・知性・器用のいずれか)が上昇するというものです。上昇したステータスはそのプレイヤーが次に出撃するときに有効になります。ですので100通手紙をもらってから出撃すれば,+100された状態になるので非常に強力な攻撃ができるというわけです。また,手紙をもらうとHPが回復するので,自分が傷ついたらサークルにいって,手紙を募集する投稿をする流れをつくっています。これがプレイヤー同士がコミュニケーションを行うきっかけになっています。結果,自然とサークルが活性化します。たとえばこんなスレッドがあります。

アザルト連邦軍 HP回復所&手紙募集所☆

魔導帝国ネクロス~回復場所~

ルスラン王国 仲間&手紙募集

今後の展開は……?

ご紹介したのは,英雄!の楽しみ方の一部です。後は実際に遊んでみてください。プレイヤーが集まって生み出すストーリーに是非参加してみてください!

著者プロフィール

貝畑政徳(かいはたまさのり)

面白法人カヤック代表取締役CTO。1998年に同社設立して以来,開発責任者としてさまざまなWebサービスの開発を担当。2007年には新規事業部「BM11」,2008年には携帯事業部「カヤックモバイル$」を立ち上げる。現在はソーシャルアプリの企画開発を主として担当する。

URL:http://www.kayac.com/member/kaichi/

コメント

  • Re:

    QR繋がりません。

    Commented : #1  あああ (2010/03/10, 15:07)

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