MetaGatewayに見る次世代Webサービス
第2回 最近のWebアプリケーションの傾向を考える─Webエコシステムの実現に向けて
ユーザ利便性の裏で
最近私が強く感じていることがあります。
1. ユーザの利便性だけでなく,サービスサイトとの関係にきちんと気を配るべきだということ
2. PULLに偏るのではなく,可能なものはできる限りPUSHのサービスとして構築するべきだということ
私自身,ちょっと前まではFeedアラートを多用していました。Feedアラートというのは指定のキーワードによる検索結果のFeedをRSSリーダーに登録しておくことで,興味のある内容が検索にヒットした場合,それを速やかに知ることができます。
その対極をなすもの,それがGoogleアラートです。Googleアラートはメールプッシュによってアラートをリアルタイムに通知してくれます。それはクローリングの必要がないので,Webから見れば非常にエコなシステムになります。
TwitterFeedというのをご存じでしょうか? TwitterFeedは自分のブログが更新されたことを検知して,Twitterにブログが更新されたというのを通知してくれます。「しょこたん ぶろぐ」などはこれを利用しているようです。
このサービスはほとんど更新されないかもしれないブログを延々と1ユーザのためにクローリングし続け,その結果単に更新情報をTwitterに投稿するだけです。更新通知をTwitterに投稿したいというのは理解できます。でも,そんなことのためにこの機能って重すぎると思いませんか?
TwitterFeedと対極をなす発想のものがあります。TwitBackerです。
私はTwitBackerとても優れた発想のサービスであると思っています。UpdatePingやTrackbackPingというものの性質をうまく捉え,PUSHにおけるイベントのトリガーとしてリアルタイム処理しています。もちろんクローリングなど不要です(※)。
- ※ なお,MetaGatewayでもこの機能を入れる予定です。TwitBackerの場合は,TwitterとWassrしか処理できませんが,MetaGatewayであれば,すべてのサービスへ更新通知が容易にできるようになります。発信をすべて制するという意味で,ブログの投稿管理画面までスコープを広げることが可能になります。
最後に挙げる例がFriendFeedです。最近では最もホットなスタートアップと言われ,500万ドルの資金を調達したそうです。昨年の11/11に正式公開されたSonyのLife-Xもまさに和製FriendFeedとよばれるもので,いろいろなメディアにも取り上げられ,この分野(Feedアグリゲーションサービス)は昨年非常な盛り上がりを見せました。
まとめサイト型サービスの問題点
ここで挙げたサービスは簡単にいうと,ソーシャルサービスのまとめサイトのようなものです。発信側のメリットでいえば,TwitterやFlickrといったたくさんのサービスを利用しているユーザが,その情報を1ヵ所にまとめて自分のストリーミングとして見ることができます。また,それらの要素にコメントすることが可能なので,自分に対するコメントを集約することもできます。読み側のメリットでいえば,発信者の利用しているサービスを知らなくても探して読めるようにしてくれるし,いろんなサイトへ飛ばなくてもその人の発信を読めるようになる,というものです。
一見するととても便利そうなサービスですよね? でも実は問題がたくさんあると思います。
まず読みを中心に置いているので,サービスサイトとのバリューが完全にバッティングしています。FriendFeedが全文Feedをはいていない理由も明白です。サービスサイトに拒否されてしまうからです。
Power.comは,ユーザが多数のSNSサイト(Facebook,Orkut,Hi5,MySpaceその他)上での情報を一括して受け取れるようにするアグリゲーションサービスです。年明け早々のニュースですが,Facebookがナワバリ荒らしとしてPower.comを訴えました。これも,ある意味当然の結果なのかもしれません。
コメント機能に関しても,実際はそれほど集約できていません。そのため,書き手は読み手のためにFeedを登録しているのです。結局のところ,書き手にしてみれば,見なければいけないサイトが1つ増えただけともいえます。また最近は,Ping.fmやBlogITなどのマルチポストツールなども増えているので,重複の問題もでてきています。もちろんそれらの記事を集めるために,大量のクローリングを裏で行っています。
元サービスやトラフィックに配慮したWebアプリケーションサービスとは?
これらの対極にあるサービスはなんでしょう? そうMetaGatewayです。MetaGatewayはあらゆる投稿基盤を押さえようとしています。つまり,クローリングせずともすべての情報が蓄積されるのです。複合ポストによってグルーピングしているので,記事の重複の問題とも無縁です。また,完全に書き手のメリットによってアカウントを登録してもらうことができます。書きに特化しているので,読みに関しては完全にサービスサイトの通知として扱うことができ,完全なWin-Winの関係を築くことができます。
もし,MetaGatewayにReFeedの機能がつけば,FriendFeedと完全に同じ土俵にあがるのです。ただしそのためにはMetaGatewayが非常に魅力的で,常に発信におけるゲートウェイにならなくてはなりません。これは非常に難しい問題かもしれません。ただこれができたときに本当のエコシステムになるのではないかと私は思っています。
MetaGatewayはそんな側面をもったサービスでもあるのです。
MetaGatewayに見る次世代Webサービス
- 第5回 Microformats,TrimPathで簡単機能拡張
- 第4回 プラグイン実装でわかるMetaGatewayのコンセプト
- 第3回 開発環境としてのGoogle App Engine
- 第2回 最近のWebアプリケーションの傾向を考える─Webエコシステムの実現に向けて
- 第1回 MetaGatewayのサービス
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Twitterとブログ連携は、TwitterFeed?FriendFeed?Twitbacker?それともMetaGateway?
Twitterにブログの更新のお知らせを投稿している方は結構いらっしゃいますよね
Tracked : #1 平凡でもフルーツでもなく、、、 (2009/06/15, 23:10)



