2010年版SEO体得講座

第4回 検索アルゴリズムを分析してみよう! (2) 1月26日のYahoo!検索アップデート

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こんにちは。ディーボの藤沢です。前回の検索アルゴリズムのお話のときは昨年暮れの12月7日のYahoo!検索アップデートについてお話をしましたが,その記事を書いた直後の1月26日にまたYahoo!検索アップデートがあり,順位が大幅に変動しました。その後,この記事を書いている現在3月9日までには大きな変動は起こっていません。今回はこの1月26日のYahoo!検索アップデートについて何が変わったのかを見ていきましょう。

順位変動幅は平均17.8位

まず1月26日の順位変動はどの程度あったのかを見てみましょう。

図1 1月26日の順位変動

図1 1月26日の順位変動

このグラフは2009年12月1日から2010年1月27日までのYahoo!検索の平均順位変動幅を示したものです。平均順位変動幅とはdevo50という主要キーワード50個の検索上位100位までを調べて平均何位動いたかを計算したものです。これによると1月26日のYahoo!検索アップデートでは平均17.8位の順位変動がありました。キーワード個別に見てみると,順位変動の大きかったキーワードには次のようなものがありました。

順位変動幅の大きかったキーワード例

インプラント34位
英会話27位
リフォーム24位

1日で順位が30位も動くと激震ですよね。順位が大きく下がって緊急対応をされた方も多かったと思われます。

SEO要因の変化

では今回のYahoo!検索アップデートでどんな傾向の変化が見られたでしょうか。結論としてまとめたものが図2になります。

図2 アップデートでの変化の傾向

図2 アップデートでの変化の傾向

この相関度という数値は,devo50の50個のキーワードについて,SEO要因の値と検索順位の相関度を計算したもので10点満点です。値が高いほど,順位とそのSEO要因の値に相関がみられます。

この図2からわかることをまとめると次のようになります。

  • 外部要因がさらに強まった。
  • とくに,キーワードに関連した外部リンクの効果が強まった。
  • 逆に内部リンク系の評価は下がった。

今回,相関度が最も強まったSEO要因「キーワード関連被リンクドメイン数」がちょっとわかりにくいので説明します。これは,外部サイトから張られているリンクのうちキーワードに関連するもので,かつ同じドメインのものは1つとして数えたときの数になります。具体的には,Yahoo!検索のボックスに「link:http://devo.jp/ -site:devo.jp SEO対策」のように入れて検索した結果のドメイン重複を取り除いた数になります。つまり意味としては,たくさんのドメインからキーワードに関連したリンクが多ければ多いほど,検索順位向上の可能性が高まるということです。

32種類のSEO要因候補

検索結果の順位を決める要因,つまりSEO要因にはどのくらいの種類があるのでしょうか。検索エンジンのアルゴリズムは公開されていませんので,詳細はわかりませんが,かなりたくさんの要因で順位が決まっています。そのうち,現実的に計測できる値をできるだけ調査して検索エンジンの傾向を少しでも知ろうとするのが検索アルゴリズムの分析です。

このSEO要因の調査をする作業は手作業で行うと膨大な時間がかかります。そこでツールを使います。弊社で提供している検索アルゴリズム分析ツール「ALGO BUSTER(アルゴバスター)⁠というツールでは32種類のSEO要因候補を毎日調べて順位相関度の変化を観察することができます。図3は1月27日時点での調査で,32種類の要因を順位相関度の高い順に並べたものです。この相関度はdevo50という50種類のキーワードに関する調査の平均値でYahoo!検索アルゴリズムの傾向全体を表しています。

図3 1月27日時点での調査結果

図3 1月27日時点での調査結果

この要因別の順位相関度をビッグキーワードとスモールキーワードで比較したり,キーワード個別の相関度を観察すると個別のキーワード(群)における競合状態が観察できます。たとえば,ビッグキーワードとスモールキーワードでは,順位相関度の高いSEO要因がかなり違うことがわかります。アルゴバスターの最新バージョンでは,このビッグとスモールの違いも毎日画面で確認できます。

また当然ながらYahoo!とGoogleではSEO要因の順位相関度はかなり異なります。このあたりの,検索エンジンやキーワード群におけるSEO要因の違いについては次回以降お話したいと思います。

(参考ツール)
検索アルゴリズム分析ツール
「ALGO BUSTER(アルゴバスター)」
URLhttp://algobuster.jp/

著者プロフィール

藤沢竜志(ふじさわたつし)

株式会社ディーボ 代表取締役社長

1964年大阪府出身。大阪大学基礎工学部情報工学科中退。大学在学中からソフトウェアベンチャーで仕事をはじめ、パッケージソフト製品の開発、マーケティングに従事。東京の食品流通業経営企画室で戦略情報システムを構築、米大手ソフトハウスのデータベース製品マーケティングマネージャー、ITソリューション営業を経て札幌へ移住。

1999年株式会社ソフトフロント開発担当取締役としてネットビジネスの共同開発を多数手がける。2001年営業担当取締役としてVolP、SIP技術ソリューション営業を担当、ヘラクレス市場への上場を経験。

2003年株式会社データクラフトの写真販売サイト(現イメージナビ)の事業責任者として画像検索エンジンの設計を行い、この頃からSEO対策に取り組み始める。

2005年株式会社ディーボ設立。SEO対策を技術面、運用面から研究。SEO対策は自社で行うべきという持論を持ち、現在はSEO対策のためのツールやサービスを開発し提供している。

著書に『即実践! SEO対策』がある。

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