いま,見ておきたいウェブサイト

第11回 UNIQLO CALENDAR,ANDREAS LUTZ,QuakeQuizSF

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

伝えたい情報を広める場所

『QuakeQuizSF』

アメリカ・カリフォルニア州にある,サンフランシスコ市の緊急事態管理局による地震知識のテストサイト,⁠QuakeQuizSF』です。

図7 日常のさまざまな状況が例として用意されている

図6 日常のさまざまな状況が例として用意されている

Credit: "I shot him because I loved him, damn him.", Asketic SF

自宅やオフィスなどの6つの状況下で地震が起こったときの最初の行動について,簡単な3択の問題を出してくれます。

図8 地震に関する3択の問題が出される

図8 地震に関する3択の問題が出される

問題に正解すると,その後の対処が説明されるだけでなく,地震に対して日頃どのような備えをしておけば良いかも紹介してくれます。

図9 地震に対する日頃の備えも紹介されている

図9 地震に対する日頃の備えも紹介されている

イラストを大胆に使用することで,地震に対する知識を楽しみながら学べるウェブサイトになっています。

情報を知ってもらうために

このウェブサイトのクライアントであるサンフランシスコ市は,過去に2度の大地震(1906年のサンフランシスコ地震,1989年のロマ・プリータ地震)を経験しています。そのため,ウェブサイトをただ制作するだけでなく,バナーなどを用意して,広く地震への知識を知らせていこうとする姿勢が見てとれます。

日本も地震の多い国ですが,調べたところ市町村レベルの危機管理課では,防災ハンドブックやチェックシートの作成,ブログなどのテキスト中心のコンテンツを用意しているだけのところが多いようです。

地震に対する情報が「調べれば出てくる」のは当然として,⁠調べなくても自然に目に入ってくる」方法や,そのための場所を提供していくことも,市民に情報を伝えるためには必要でしょう。

広く一般に知らせなければならない重要な情報が,まだまだ世の中には数多くあると思います。その情報をどう工夫して知ってもらうのか。このウェブサイトを見ていると,まだまだいろいろな可能性があると感じます。

というわけで,今回も最後まで読んでいただき,ありがとうございました。それでは次回をおたのしみに。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。