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第36回 DotWar,An Encounter With Greatness,CREATIVE IS ENDLESS BATTLE

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いよいよ佳境に入ったサッカーのワールドカップに,蒸し暑さも忘れ,連日連夜熱狂している今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

戦うのは,自分のアイコン

DotWar

自分のTwitterのアイコンが,最大4608体の兵士となって戦うTwitterゲーム『DotWar』です。

図1 Twitterのアイコンを利用した対戦ゲーム

図1 Twitterのアイコンを利用した対戦ゲーム

credit:sipo.jp

自分と相手のTwitter IDを入力すると,Twitterのアイコンが小さな兵士に変化して戦闘が始まります。特にアイコンが兵士へと変化して戦闘する様子は,見ているだけでも面白く,ついつい時間を忘れて対戦を続けてしまいます。勝利条件は⁠相手の陣地にある3つのクリスタルを破壊すること⁠で,勝敗の結果をTwitterですぐつぶやくこともできます。

図2 アイコンが兵士へと変化した後に始まる戦闘シーン

図2 アイコンが兵士へと変化した後に始まる戦闘シーン

兵士の性格も色によって8種類,ゲームモードも3種類(用意されたステージをクリアしていく「Single」⁠オートで対戦が可能な「VS」⁠マウスによる操作が可能な「Manual」⁠が用意されており,手軽に楽しむことも,じっくりと取り組むこともできる,奥深さを持っています。

図3 DotWarで勝つために,アイコンをカスタマイズすることも可能

図3 DotWarで勝つために,アイコンをカスタマイズすることも可能

また「Edit Icon(自分のアイコンを編集できるモード)⁠も用意されており,勝利のために⁠Twitterのアイコンを次々と変えている⁠ユーザーも出現するなど,中毒性の高いゲームとなっています。

参加への“壁”を取り除く

最近,話題となるウェブサイトやウェブサービスで多く用いられているのが,Twitter IDを利用してユーザーの参加を促す仕組みです。

これまでユーザーは,各種ウェブサービスごとに「サインイン」⁠ログイン」といった手続きを行わなければなりませんでした。Twitter IDを利用したウェブサイトやウェブサービスでは,この手間が省けるため,ユーザーはTwitterのアカウントさえ持っていれば,簡単かつ気軽に参加できるという大きなメリットがあります。

また制作側にとっては,ユーザーが気軽に参加してくれる点はもちろん,Twitterのつぶやきを利用して,コンテンツを素早く拡散できるという点が非常に使いやすく,コンテンツに取り入れやすいところだと思います。

今後もTwitter IDを利用するコンテンツが,次々と登場してくるでしょう。とはいえ,まずは⁠ユーザーの心を動かすこと⁠が大事です。ただ単にTwitter IDを利用するだけでなく,その仕組みを活かした,新しい体験を提供してくれるコンテンツに期待したいと思います。

伝説的名選手たちの共演

Louis Vuitton - An Encounter With Greatness

サッカー界の伝説的プレイヤー3人をフィーチャーした,ルイ・ヴィトンのキャンペーンサイト『An Encounter With Greatness(偉大な巡り合わせ)⁠です。

図4 2010年のワールドカップ開催を記念したルイ・ヴィトンのキャンペーンサイト

図4 2010年のワールドカップ開催を記念したルイ・ヴィトンのキャンペーンサイト

“旅⁠をテーマにルイ・ヴィトンが続けている「コア・ヴァリュー」広告キャンペーンのウェブサイトですが,今回は2010年のワールドカップ開催を記念して,元ブラジル代表のペレ,元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ,元フランス代表のジネディーヌ・ジダンをフィーチャーしています。

図5 ⁠The Three Greats」では伝説的プレイヤーにインタビューできる

図5 「The Three Greats」では伝説的プレイヤーにインタビューできる

ウェブサイトでは,ペレとジダンがテーブルフットボールで対戦するという動画「An Epic Game(叙事詩的なゲーム)⁠ユーザーが3人にインタビューできる「The Three Greats(3人のサッカーの神様)⁠Facebookのプロフィール写真にペレかマラドーナのサインがもらえる「Get an Autograph(サインをもらう)⁠の3つのコンテンツを中心に構成されています。

世界的イベントとウェブサイトの関係

2010年6月11日に始まった世界的なスポーツイベントであるサッカーのワールドカップに合わせて始まった,大会の公式スポンサー(adidas, Coca-Cola, Emirates, Hyundai, Sony, Visa, Budweiser, Castrol, Continental Airlines, McDonald's, MTN, Satyam)によるプロモーション活動を目にする機会が最近増えてきました。

しかし,⁠この機会を逃すものか!」と言わんばかりの非公式スポンサーのプロモーション活動や,キャンペーンサイトも負けていません。今回紹介したルイ・ヴィトンも,2010年のワールドカップ公式スポンサーではありません。また,契約しているスター選手が多数登場する動画WRITE THE FUTUREが話題となったNikeのように,公式スポンサーと同等以上の大規模なキャンペーンを展開している企業もあります。

4年に一度開催されるワールドカップという世界的な⁠お祭り⁠は,企業にとっても非常に重要なイベントとなっているようです。そんな企業のさまざまな活動を,サッカーに興味のある人もない人も,一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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