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第95回 手書き風毛筆ツール,2012 アメリカ大統領選挙,instagram on Instagram

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次第に厳しくなる寒さに耐えながら,今年の紅葉はどうかと気になり始めた今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

年賀状に,手書きのやさしさを

手書き風毛筆ツール|郵便年賀.jp

年賀状作成ツール「はがきデザインキット2013」の素材が制作できる,郵便年賀.jpの『手書き風毛筆ツール』です。

図1 郵便年賀.jpの『手書き風毛筆ツール』

図1 郵便年賀.jpの『手書き風毛筆ツール』

『手書き風毛筆ツール』では,3種類の筆と13の色を使い分けながら,マウスを使ってブラウザ上に毛筆風の文字や絵が書けます。筆の動かすスピードによって,和紙の上に描くように「かすれ」「にじみ」が発生するなど,多彩な表現が可能です。

図2 ⁠かすれ」「にじみ」といった表現も可能

図2 「かすれ」や「にじみ」といった表現も可能

『手書き風毛筆ツール』で作成した素材はダウンロードが可能で,年賀状の素材として利用できるだけでなく,TwitterやFacebookで共有もできます。

さらに進む"意味ある"SNSとの連携

「墨色のみ」といった制限がないことや,筆の移動スピードを使った豊かな表現が可能なことから,⁠手書き風毛筆ツール』は,イラストを描くためのツールとしても利用され始めています。

図3 描いた作品をSNSに投稿するユーザーも多い(画像は,漫画家の井上和郎さんによる作品)

特に,直前の筆跡を取り消す機能がなく,⁠書き直す」を選択した場合には「描いていたものすべてが消去される」という制限は,作品の制作にも良い緊張感を与えているようで,すでにFacebookやTwitterに多くの個性的な作品が投稿されています。

「年賀状の素材を作るツール」という本来の目的だけを考えれば,SNSの使用は必要ないはずですが,ユーザー側の楽しみ方を広げるための利用が見事なため,SNSを通じて話題が広がったのは当然とも言えます。今後はウェブサイトでも,こうした"意味のある"SNSの連携が必須となっていくでしょう。⁠2013年1月31日まで」というコンテンツの利用期間が残念ですが,⁠年賀状の素材を作る」という考えを飛び越えた使い方を,ぜひ楽しんでもらいたいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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