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第107回 Square,The new Google Maps,Welcome to Flickr

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パッとしない天気と湿度の高い日が続き,どうせジメジメするなら,夏の暑さのほうがマシかも…と感じている今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

日本に上陸した,決済サービス

Square - あなたのビジネスがうまくいく,いちばんスマートな方法です

モバイル端末にリーダーを取り付けるだけで,クレジットカードによる決済が開始できるという,アメリカ生まれのサービス「Square」のウェブサイトです。

図1 モバイル端末を利用したクレジット決済サービス「Square」

図1 モバイル端末を利用したクレジット決済サービス「Square」

「Square」は,創業者の友人が「作品を売る時に,その場でクレジット決済ができなかったため,販売の機会を逃した」という出来事から生まれた企業です。このため,アプリの使いやすさは当然として,コストの面からも,クレジット決済が簡単に導入できることに注力しており,サービスを利用するのに必要なリーダー,アプリは無料で提供されています。

図2 サービスに必要なリーダーやアプリは,無料で提供される

図2 サービスに必要なリーダーやアプリは,無料で提供される

アメリカでは,すでに決済処理の年間総額が110億USドルを上回っており,今回の日本進出は,カナダについで2カ国目,アジアでは最初のサービス開始国となります。中小企業だけでなく,スターバックスのような大企業もこの決済サービスを導入するなど,今後も拡大が見込まれているサービスです。

クレジット決済サービスは,日本でも広がるか

“カード一枚あれば買い物ができるという便利さを考えると,日本でも多くの企業がクレジット決済の導入を考えていることでしょう。しかし,必要な費用(CATと呼ばれる信用情報照会端末機や決済手数料など)を考えると,簡単には導入・運用できないという現実がありました。

「Square」では,安価なリーダーとすでに所持しているモバイル端末を利用します。導入するコストが少なくて済むことから,9割が中小企業である日本でも,金銭的な面での負担が解消されれば,爆発的にサービスが広がる可能性も否定できません。

「Square」のサービスを説明する動画

ただ日本では,アメリカほどクレジットカードの利用が一般的とは言えませんし,少額の支払いであれば,「Suica」などの電子マネーや携帯で利用できる「おサイフケータイ」などのサービスも普及していることから,サービスの拡大は決して簡単な道のりではないでしょう。

図3 すでに日本でも,さまざまな決済サービスが始まっている(画像はそのひとつ,「Coiney」)

図3 すでに日本でも,さまざまな決済サービスが始まっている(画像はそのひとつ,「Coiney」)

「Square」以外にも,楽天スマートペイPaypal here」,Coineyなど,すでにいくつかのサービスが始まっています。知名度や普及という意味では,まだ今ひとつの段階ですが,今後,こうしたサービスがどのように利用され,拡大していくのか。日本独自の状況もふまえながら,今後のクレジット決済サービスの動向に注目したいと思います。

ユーザーのために,より使いやすく

The new Google Maps - On Browser - Hello World - Google Maps

Googleの開発者向けイベント「Google I/O 2013」で披露された,新しいGoogle Mapsを紹介した『The new Google Maps』です。

図4 新しいGoogle Mapsを紹介している『The new Google Maps』

図4 新しいGoogle Mapsを紹介している『The new Google Maps』

ウェブサイトでは,今年の夏,一般のユーザーに公開される予定の「The new Google Maps」の機能を紹介しています。現在,ウェブサイトでは,ブラウザ用のプレビュー版を招待制で提供しています。

図5 招待制で提供されている,ブラウザ用のプレビュー版

図5 招待制で提供されている,ブラウザ用のプレビュー版

このプレビュー版では,大きなデザインの変更が行われており,さまざまな情報を表示していたサイドバーが無くなり,ズームスライダーなどのツールを最小化することで,地図の表示領域を画面全体へと広げています。また,画面左上部には検索ボックスが用意され,この下に検索結果などの情報がカード状に表示されます。

新しいGoogle Mapsを紹介した動画

地味で堅実だが,大きなアップデート

今回の新しいGoogle Mapsのコンセプトは,「Built for You(使い続けることで,ユーザーに最適化される)」,「Immersive Imagery(宇宙から屋内までを,1つにまとめて提供))」,「The Map is the UI(インタラクティブなマップ自体がユーザーインターフェース)」の3つとなっています。

実際には,ストリートビューでの操作の簡略化や,ルート検索での目的地までの複数のルート表示・比較,地図上の各ポイントに対する詳細な情報の表示など,より使いやすい地図へと進化している印象です。

図6 ひと目で複数のルートが比較できる,プレビュー版の経路検索画面

図6 ひと目で複数のルートが比較できる,プレビュー版の経路検索画面

筆者も提供されているプレビュー版を実際に利用してみましたが,マップ上で行った動作に対して,その結果を理解しやすいようにする細かな工夫(色の変更や情報の表示方法など)がされているなという感想を持ちました。特に,リニューアル前と比較して,格段に操作・処理のスピードが向上している点は,どんな機能追加にも勝る,最高の追加機能といえるでしょう。

使わない日がないといっても過言ではないGoogle Mapsですが,だからこそ,地味ながら,使い勝手や細部にこだわったこのリニューアルは,ユーザーにとって非常に意味のあるものとなるでしょう。「Google Grass」など,最近では新たな分野への取り組みが目立っていますが,こうしたGoogleの基盤ともいえるウェブサービスの向上についても,さらなる期待をしたいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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