いま,見ておきたいウェブサイト

第153回 ZOZOSUIT,Teachable Machine,フォリオ

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寒さも仕事の忙しさも厳しい中で,楽しいお正月までもうひと頑張りするぞと気持ちを奮い立たせている今日このごろ,皆様いかがお過ごしでしょうか。今回も個人的に感じた,素晴らしいサイトの特徴をいくつかお話したいと思います。

体にピッタリの服,ご提供します

【ZOZOSUIT】服が人に合わせる時代へ - ZOZOTOWN

株式会社スタートトゥデイが発表した,採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)⁠を説明するウェブサイト,ZOZOSUIT】服が人に合わせる時代へ』です。

図1 株式会社スタートトゥデイの採寸用ボディースーツ,⁠ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)⁠を説明するウェブサイト

図1 株式会社スタートトゥデイの採寸用ボディースーツ,「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を説明するウェブサイト

「ZOZOSUIT」は,ニュージーランドのStretchSense Limited.と共同開発した,伸縮センサー内蔵の採寸用ボディースーツです。生地の伸び具合をセンサーが検出し,トップスとボトムスの上下を着用後にスマートフォンをかざすことで,体の寸法が瞬時に計測できるという仕組みです。

誰も手に入れられない,独自データの価値とは

インターネットを使い,さまざまなモノが購入できるようになった現在,筆者もECサイトから商品を購入しています。ただし,服と靴だけは,実際の店舗に行って購入しています。その最大の理由は,⁠実際に着用しないと,自分にぴったり合ったサイズの商品が見つけられないから」です。

もちろん,実際の店舗へ足を運ばず,インターネット経由で複数の商品を選んで自宅でフィッティングを行えるサービスもあります。ただし,購入しない商品を送り返すなどの面倒な手続きが必要なため,積極的に利用するには至らないのが現実です。⁠ZOZOSUIT」では,このような⁠実際に着なければ,服は買えない⁠という,ネットで服を購入しない最大の理由が解消されます。

「ZOZOSUIT」の概要を説明する動画

また,インターネットサービスの検索やSNS,会員登録からでは絶対に得られない,ユーザーの詳細なデータを入手できることも注目点のひとつです。⁠ZOZOSUIT」から手に入れた独自データを利用して,自社のショッピングサイトである「ZOZOTOWN」や付随するサービスをどのように充実・拡大させるかにも非常に興味をそそられます。

株式会社スタートトゥデイの代表取締役である前澤友作さんは,すでに靴でも同様のサービスを始めることをツイートしています。⁠ZOZOSUIT」は日本を含む160カ国で配布が開始されます。仮に世界中の人々のデータを速やかに獲得・独占することができれば,Amazon.comなどの影響で厳しい経営環境に晒されているアパレル業界に大きな変化をもたらすかもしれません。アパレル製品の⁠基本サイズを新たに定義し直す試み⁠でもある,⁠ZOZOSUIT」の展開に,これからも注目していきたいと思います。

著者プロフィール

Lançamento(ランサメント)

国内外のウェブサイトを日々紹介する Blog『Lançamento』を運営する,自称“フリーランスという名の無職”。目指すは“エクスペリエンスデザイナー”(O'REILLY『Web情報アーキテクチャ』11ページ参照)。2008年の“ジェフの奇跡的な残留”を目の前で見たサッカー好き。

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