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スタンフォード大学、iPhoneアプリ開発講座をiTunes Uで無料公開

米スタンフォード大学でのiPhoneアプリケーションのプログラミング講義を収めた動画と資料がiTunes Storeにて無料で公開されています図1⁠。これは、⁠iTunes U」と呼ばれる米国著名大学の講義内容を無料で配信する取り組みの一環です。本講座は2009年4月4日よりスタートし、昨今のiPhone人気やAppleのエンジニアが直々に講義を行っていたりすることから、非常に高い人気を得ています。講義は1回につき1時間程度で全18回を予定しており、最終講義は2009年6月の予定です。

図1 講義の模様
図1 講義の模様

内容はかなり実践的で難易度も高いです。前提知識としてC言語の知識があれば問題ないとしていますが、実際に講義のペースに合わせて進めていくのであれば、予習や復習に加え課題にも取り組んでいかないと、途端について行けなくなってしまうでしょう。

第1回から第3回まではCocoa TouchやObjective-Cの概要を説明したりXcodeなどの開発ツールの使い方を解説しています。第4回以降から実際にアプリケーションの作り方の詳細に入っていきます。第10回ではパフォーマンスや並行処理をテーマとし、オープンソースのコード解析ツール「Clang Static Analyzer」を利用して怪しい部分を特定していく過程を見せるなど、実際の開発に根ざした内容で充実しています。講義の最終目標としてTwitterクライアントの作成を掲げており、ぐっと興味を惹き付けられる人も多いのではないでしょうか。

講義自体はもちろん英語で行われ、しゃべる速度も比較的速いため、ヒアリングに慣れていない人は聴き取りに困難することもありますが、大学のサイトにて授業で使われたスライドやアプリケーションのプロジェクトファイルが公開されているので、資料を見ながら動画を何度も見返すことでカバーできるでしょう。

URLhttp://itunes.stanford.edu

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