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やる気に関する驚きの科学

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講演会を主催しているグループTEDで公開されているスピーチ動画を翻訳し,テキスト化したものです。

講演者であるDaniel Pink氏は,まず「ロウソクの問題」と呼ばれる実験を紹介しています。ロウソクと箱に入った画鋲,マッチを用意して,⁠テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付ける」方法を答える問題です。多くの人は,図1のように用意された場合,すぐに答えを見つけることができませんでした。

図1 ロウソクの問題

図1 ロウソクの問題

この問題を用いた別の実験で,答えを早く見つけた人に報酬を支払うようにしたところ,報酬を提示しなかった場合に比べ,平均で3分半余計に時間がかかったそうです。

このような「これをしたら,これがもらえる」という成功報酬を与える外的動機付けを「If Then式」と呼びます。そしてIf Then式は,右脳を働かせるような作業においてはうまく機能しません(機械的な単純作業では機能します)⁠報酬により視野を狭めてしまうためいろいろな見方ができなくなってしまい,クリエイティビティを求められる作業においてはむしろ害になってしまうことがさまざまな実験により明らかになっています。

Pink氏は,クリエイティビティが求められるタスクで高いパフォーマンスを出すための「内的動機付けに基づくアプローチ」についても解説しています。このアプローチでは,重要だからやる,好きだからやる,おもしろいからやるといった自主性が必要な要素となります。事例としてAtlassianの「FedExの日」⁠Googleの「20%ルール」⁠Wikipediaの運営モデルなどを紹介しています。

紹介したページには埋め込み動画があり,実際のスピーチの様子を観ることができます。動画には,このページの文章と同じ内容の日本語字幕機能も用意してあります(再生ボタン横の「View subtitles」をクリックすると,字幕を選択するセレクトボックスが表示されます)⁠

URLhttp://www.aoky.net/articles/daniel_pink/dan_pink_on_motivation.htm

著者プロフィール

角田直行(かくだなおゆき)

普段はお仕事でPHPやJavaを使ってWeb開発をしています。一部でセレブエンジニアとか言われてますが,全然セレブじゃありません。

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