JavaによるGoogle App Engineクラウドプログラム開発

この記事を読むのに必要な時間:およそ 5 分

Google App EngineでJavaが使用可能に

米Googleは2009年4月7日(米国時間),PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)型クラウドコンピューティング環境のGoogle App Engine(以下GAE)で,これまでのPythonに加えてJavaに対応(以下GAE for Java)したことを明らかにしました。開発者や利用実績が多いJavaに対応することで,GAEのユーザ数が一気に増えることも考えられます。

図1 Google App EngineサイトでのJava対応アナウンス

図1 Google App EngineサイトでのJava対応アナウンス

Java対応GAEの機能の概要

GAEのクラウド環境はJava 6で稼働しますが,プログラム作成はJava 5およびJava 6のどちらでも可能とされています。プログラムはJava Servletでの作成が基本ですが,他にJSPやServletから呼び出されるJavaBeansを使用することもできます。

またやや余談ですがGAE for JavaのJVMはJavaバイトコードを実行するので,Java以外でもバイトコードを生成するコンパイラさえあれば,どんな言語でも実行できるようになるわけで,たとえばJRuby,GroovyやScalaなども動作可能なはずです。

Javaのプログラム作成はコマンドラインから行うことも可能ですが,Eclipseのプラグイン(Google Plugin for Eclipse)がEclipse 3.3およびEclipse 3.4用に用意されており,プラグインの利用で,プログラムの作成・デバッグからクラウド環境へのデプロイまでを,すべてEclipse環境内で行うことができます。

また,GAEのJava対応版では以下のような機能がサポートされています。

  • JDO(Java Data Object)標準インターフェースによる,APP Engineデータストアに対するアクセス
  • Googleアカウントによる,APP Engineアプリケーション使用時のユーザ認証
  • Memcache,URL Fetch,Mail,ImagesなどPyhton版と同等の機能

この他,UNIXなどでおなじみの日時指定スケジュールジョブ実行ツールcronのサポート,データベースインポートツール,GAEからファイアウォール内データにセキュアアクセスを可能にするSecure Data Connectorのサポートなど,情報システム部門向けのツールも追加されています。

Java用アカウントの所得

それではさっそくGAEでのJavaプログラム作成とデプロイ手順を見ていきますが,今回のアナウンスは「Early Look at」になっており,ユーザは先着10,000人に限定され,最初にGAEのホームページからキーを所得する必要があります。

図2 キー取得のためのサインアップ

図2 キー取得のためのサインアップ

筆者の場合はサインアプからキーリクエストを行ってから1日半くらいたって図3のようなメールが届き,Java版の利用が可能になっています。

図3 Java版使用許諾メッセージ

図3 Java版使用許諾メッセージ

著者プロフィール

清野克行(せいのかつゆき)

慶應義塾大学工学部電子物理専攻卒。日本IBM,日本HPなどにおいて,業務系/基幹業務系システムのSE/マーケティングおよび,分散アプリケーション&イントラネットによる社内業務システム開発などに携わる。現在は,Ajax/クラウド/Web 2.0関連の書籍執筆/セミナー講師/ソフトウェア開発/コンサルティングなどを行っている。
情報処理学会会員。

バックナンバー

java

コメント

コメントの記入