「エンジニアが次の自分のステージをどう選択するか」パソナテック15周年企画のカンファレンス開催!

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2013年10月5日(土)⁠パソナグループ本社においてセミナーイベント「PASONA TECH CONFERENCE~エンジニアのボーダーレス時代を知る~」が開催されました。本イベントは,多くのワークスタイルが生まれた現在,エンジニアはどんなステージを選択できるのか,気づきと発見の機会を提供するものです。Evernote日本法人会長とパソナテック社長による特別セッションをはじめ,4種類のカテゴリで11のセッションが行われました。ここでは技術系のセッションを中心にレポートします。

Evernote日本法人会長 外村仁氏(左)⁠パソナテック代表取締役社長 吉永隆一氏(右)

Evernote日本法人会長 外村仁氏(左),パソナテック代表取締役社長 吉永隆一氏(右)

これからのエンジニアに求められるものとは――トークセッション

最初のプログラムとして,Evernote日本法人会長である外村仁氏と,パソナテックの代表取締役社長である吉永隆一氏による特別セッション「ITが創るこれからの業界とはたらきかた」が行われました。パソナテックの粟生万琴氏がモデレータを務め,テーマに沿ってセッションが進められました。大学の工学部を卒業後,コンサルティング会社の起業を経てAppleに入社した経歴を持つ外村氏は,シリコンバレーでは技術はもちろんですが「人と人とのネットワーク」が重要であると言います。とくに「誰に信用されているか」は重要なポイントで,新しい会社やサービスが始まるときに知り合いを経由して声がかかることが多いと言います。 実際に外村氏とEvernoteとの出会いも同様だったのです。外村氏はEvernoteについて「オンラインストレージサービスと思われていますが,実際は違います。Evernoteは,情報を蓄積していくことで必要なときに必要な情報を見つけ出し,新しい発想を生み出すための『第二の脳』です」と語りました。

特別セッション中の外村仁氏(左)と吉永隆一氏(右)

特別セッション中の外村仁氏(左)と吉永隆一氏(右)

「エンジニアとはたらくステージの関係」というテーマでは,⁠求められるポジションやステージが変わってきた」と吉永氏は言います。これまでは「就社」であったのが文字通りの「就職」になり,より専門的な知識・スキルが求められています。これからは専門性がないと生き残ることができず,またモノ作りとITの融合が唱えられて久しく,フラットな中で新しいことを生み出す企画力も求められています。会社とエンジニアの関係も自由なものになってきており,⁠これは会社が人に歩み寄ってきているとも言える」と吉永氏は語ります。外村氏も「10年前の常識は今の非常識」と言われますが,シリコンバレーのオフィスは10年前の日本のようになっています。以前は社員ごとにパーティションで区切られていましたが,現在はデスクをキュービックに並べるようになっています。

モデレータはパソナテックの粟生万琴氏(左)

モデレータはパソナテックの粟生万琴氏(左)

また,Googleでは社員に無料で食事が出ますし,Evernoteでは社員の自宅を掃除するサービスも行っていると外村氏は言います。⁠クリーニングや床屋さん,歯医者さんもやってくる。これはとにかく働くことを第一とした昔の日本みたいだと感じます」⁠外食や床屋,歯医者に往復する時間を省略することで,1行でも多くコードを書こうということだと述べました。

「エンジニアが活躍できるステージ」というテーマでは,⁠ITが進化し,さまざまなワークスタイルが可能になりました」と吉永氏は指摘します。インフラ整備が進んだため,地方にいても仕事をすることが可能になっています。外村氏も,クラウドやモバイルによって場所を選ばず仕事ができ,またAppStoreにより最初から世界へ向けてアプリやサービスを売れるようになりました。⁠エンジニアであることを活かせる時代になった」と言います。

「新しい働き方のヒント」というテーマでは,外村氏は「人のネットワーク」⁠夢中になれることを見つけて,それを夢中にやる」⁠デザインの発想」の3つを挙げました。とくに,人のネットワークは大事で,同業者やSNSのフォロワーではなく「自分を信用してくれる人」を増やして欲しいとしました。そのためにはギブ&テイクの精神が重要。いい情報を提供すると,いい情報が帰ってくるものであるとしました。吉永氏もこの3点に同意するとともに「もっともっと視野を広げて,さまざまな視点を持って欲しい」としました。

Webマーケティングの観点でUI・UXを改善するポイントとは

セミナーイベント「PASONA TECH CONFERENCE」のセッションは,「働き方を感じよう(Aトラック)⁠パソナテックブログへ)「技術の知識を発見(Bトラック)⁠「体験して繋がる(Cトラック)⁠パソナテックブログへ)「趣味の幅を広げる(Dトラック)⁠の4つのテーマで行われました。

このうち「技術の知識を発見」では3つのセッションを開催。その先陣を切ったのは,アルコのコンサルタントである黒須敏行氏による「~愛されるクリエイターになろう!『100人中99人が出来ていない,成果を出すためのUI・UX改善方法』とは?」でした。

黒須氏はまず,ビジネスで結果を出すゴールとして「反響数(コンバージョン)をアップできる」⁠売上が伸びる」⁠仲間やクライアントから愛される」の3つを挙げました。そして,このセッションの対象者として「どうすれば結果を出せるか悩んでいる方」および「ボタンの色や形を変えてABテストをしているが,大きな改善につながらず悩んでいる方」を挙げました。

アルコのコンサルタントである黒須敏行氏

アルコのコンサルタントである黒須敏行氏

さらに第一部として,ビジネスで結果を出すためのルールでは「機能改善とコミュニケーション改善を分けて考える」⁠コミュニケーションで改善すべき点は3つだけ」⁠改善すべき点をユーザ観察によって特定する」を挙げ,それぞれについて解説しました。⁠機能改善とコミュニケーション改善を分けて考える」では,機能改善とは表面的な使いやすさを改善することで,これには「フォームを使いやすくする」⁠サイトを軽くする」⁠文字を見やすくする」⁠リンクを押しやすくする」などがあります。一方,コミュニケーション改善とはユーザの不安を解消し,関心に応えることで,これには「ユーザが知りたいことを用意し関心に応える」⁠強みをきちんと伝えることでユーザに訴求をする」⁠ユーザの不安を解消する情報を用意する」の3つの要素があるとしました。

内容を三部に分け,詳細に説明

内容を三部に分け,詳細に説明

3つ目の「改善すべき点をユーザ観察によって特定する」では,データ解析はもちろん,実際にユーザの使用状態を観察することも重要であるとしました。これによって,見過ごされていたことに気づくことができると言います。黒須氏は第一部のポイントを「ビジネスで結果を出す改善に最もインパクトがある方法は,ユーザとのコミュニケーションを改善すること」⁠また「改善を機能面とコミュニケーション面に整理し,重要なコミュニケーションの改善を優先することでビジネスにおいて劇的な結果が得られる」としました。コミュニケーションの改善の例として,黒須氏は「気になるあの人をデートに誘うための言葉」を考えてみることを提案。ポイントは趣味嗜好や不安なことを把握し,その人に即したコミュニケーションを組み立てることだとしました。これはWebマーケティングとまったく同じことだと黒須氏は言います。さらに第二部,第三部では,改善のポイントをさらに深く具体的に紹介,コンバージョン率が24件から90件に増加した例なども紹介されました。

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