速報!2007 JavaOne Conference

JavaOneテクニカルジェネラルセッション レポート -JavaSE 6,JRubyそしてJavaFXのエッセンス

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JavaOneのテクニカルジェネラルセッションといえば,Graham Hamilton氏とTim Lindholm氏,そしてBill Shannon氏といった面々が思い出されます。しかし,今年はSun ソフトウェア部門のCTOを務めるRobert Brewin氏がホスト役となり,トピックごとにゲストを呼ぶという形式で行われました。

デスクトップへの回帰

まずはじめに,Brewin氏はサーバとクライアントでの処理量のトレンドを時代ごとに示しました。クライアント/サーバの時代はクライアントでの処理量が多かったのに対し,Webアプリケーションの時代はサーバでの処理が多くなります。そして,リッチクライアントの時代になって,再びクライアントでの処理が増えていることを示しました。これが布石になっていたのか,今年のテクニカルジェネラルセッションではJava EEはほとんど取りあげられなかったのです。

過去のテクニカルジェネラルセッションではJava SE,Java EEのパートに分け,それぞれを説明するという形式でしたが,今年はトピックを取りあげるような形式になっています。トピックの中でJava EEに関連していたのはjMakiとPhobosのみでした。Java EE はJava EE 5とJava EE 6の端境期にあるので,発表できることが少ないことはわかります。しかし,今年はちょっと異常ともいえるのではないでしょうか。

その分,時間をとって説明されたのがJava SE,とくにデスクトップに関するトピックだったのです。

テクニカルジェネラルセッションのホスト Robert Brewin氏

Robert Brewin氏

Java SEの現状と未来

Brewin氏に紹介されて登場したのがJava SE 7のスペックリードであるDanny Coward氏です。Coward氏は昨年の12月にリリースされたJava SE 6の現状を説明しました。

Java SE 6がリリースされてから現在まで,すでにJDK 6のダウンロード数は200万に達しており,JREのダウンロード数も順調に伸びていることが紹介されました。

Java SE 6ではスクリプトのサポートや,Webサービス,ソフトウェア管理の強化などが図られました。また,パフォーマンスも向上しています。また,初日のジェネラルセッションで発表されたOpenJDKにも触れました。

Danny Coward氏

Danny Coward氏

Java SE 7の新機能として氏が説明したのは,モジュラリティとスクリプト言語のサポートです。

モジュラリティは実装時とデプロイメント時で分けて考える必要があります。実装時にはパッケージのスコープを設定するためにSuperpackageが導入されます。一方のデプロイメントではJARファイルの弱点をカバーするために,Java Application Moduleが導入される予定です。

スクリプト言語のサポートはJava SE 6ではじまり,JavaScriptが標準で使用可能になりました。Java SE 7はこの流れを引き継ぎBeanshell,JRuby,Jython,Groovy,JavaFX Scriptなどが標準で提供されるようです。

ここで,Coward氏はJRubyの開発者であるCharles O. Nutter氏とNetBeansのJRubyモジュールを開発しているCTor Norbye氏を紹介しました。彼らはJRubyの現状と,NetBeansを使用したデモを行ないました。

左からTor Norbye氏,Charles O. Nutter氏,Danny Coward氏

Tor Norbye氏,Charles O. Nutter氏,Danny Coward氏

著者プロフィール

櫻庭祐一(さくらばゆういち)

横河電機に勤務するかたわらJava in the Boxにて新しい技術を追い続けています。JavaOneは今年で11年目。名実共にJavaOneフリークと化しています。

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