アンケートご協力のお願いgihyo.jpでは,2010年度に向けて豪華プレゼントが当たる読者属性アンケートを実施しております。ご協力ください。

gihyo.jp » DEVELOPER STAGE » 特集 » いますぐ使えるOpenID » 第5回 Railsで作るOpenID対応アプリケーション実践(後編)

いますぐ使えるOpenID

第5回 Railsで作るOpenID対応アプリケーション実践(後編)

第4回では, RailsのOpenID Authenticationプラグインを使って,OpenIDでログインとユーザ登録ができるアプリケーションを作成しました。しかし,現状ではOpenIDの認知率が10%強ということもあり,すべての人が OpenID を使える訳ではありません(参考: 【OpenIDに関する調査】OpenIDの利用率はわずか1.2%/認知率は12%)。

そのため, OpenID認証だけでなくパスワードによる認証も併用したい場合もあります。そこで前回作成したアプリケーションを改造し,OpenID Authenticationプラグインとパスワード認証を行うRESTful Authenticationプラグインを併用して,利用者がOpenID認証とパスワード認証の両方から選べるようにします。

また,最後にはOpenIDでログインできるOPを制限する,ホワイトリスト方式を実装します。

パスワードによる認証機能を提供するRESTful Authentication

第4回でも軽くご紹介しましたが, RESTful Authentication はパスワードによる認証機能を提供する Rails プラグインです。これまでによく使われていたacts_as_authenticatedプラグインの後継で,Rails 2.0の認証プラグインの標準となっています。今回は説明しませんが,RESTful Authenticationプラグインはパスワードによる認証に加えて,以下のような機能を持っています。

  • salt付きハッシュによるパスワードの暗号化(パスワードを復号できないので,正確には暗号化ではなくハッシュ化です)
  • メールアドレスを用いたユーザのアクティベーション
  • Cookieを用いた「次回から自動的にログイン」機能

RESTful Authenticationプラグインは,以下のコマンドでインストールできます。

$ ./script/plugin install restful_authentication

プラグインをインストールすると,以下のgenerateコマンドでUserモデルとSessionsコントローラのひな形を生成できます。ただし,UserモデルもSessionsモデルも第4回で作成しているので,generateコマンドでそのまま上書きするのではなく,バックアップをとった上で両者のコードをマージしました。

$ ./script/generate authenticated user sessions

generateコマンドを実行すると,認証に必要なライブラリを集めたlib/authentication_system.rbというファイルも生成されます。

パスワード認証機能の組み込み

第4回で作成した画面遷移図を,パスワード認証と併用できるように修正したものが図1になります。

図1 パスワード認証に対応した画面遷移図

図1 パスワード認証に対応した画面遷移図

色がついている画面や矢印が,パスワード認証と併用するために修正を加える箇所になります。修正しない箇所はグレーや点線の矢印で表しています。パスワード認証によるログインの流れは,以下のようになります。

  • (1)利用者がIDとパスワードを入力し,ログインボタンをクリックします
  • (2)利用者から送信されたパラメータを解析し,OpenID認証とパスワード認証のどちらであるかを判定します
  • (2-A)パスワード認証であればデータベースに登録したパスワードと照合し,一致すればログイン成功とみなしサービス画面を表示します
  • (2-B)パスワードが一致しなければログイン画面にエラーメッセージを表示します
  • (2-C)OpenID認証であれば外部のOpenID Providerへ利用者を誘導します(従来の機能)

また,パスワード認証を利用するユーザのためのログイン画面も追加しています。修正箇所の一覧を表1に示します。

表1 修正箇所と修正内容の一覧

コントローラアクション修正内容
SessionsnewIDとパスワードの入力フォームを追加
Sessionscreateパスワード認証を利用するユーザの認証処理を追加
Usersnewパスワード認証を利用するユーザの登録フォーム画面を追加
Userscreateパスワード認証を利用するユーザの登録処理を追加

著者プロフィール

松岡浩平(まつおかこうへい)

NTTコムウェア株式会社にて,オープンソースを活用した認証システムの開発を担当しています。ここ2年は,情報セキュリティ大学院大学に通学しながら,OpenIDを使った認証システムについて研究していました。

コメント

コメントの記入

パスサポ

多数の情報処理技術者試験対策書籍の発行実績を誇る技術評論社がお届けする,資格試験合格サイト「めざせ! 情報処理試験 パスサポ」が開設されました。

ピックアップ

サクセスストーリーに続く,快適サーバー運用管理のヒント!

データの増大,煩雑な管理,システムダウン,セキュリティなど,迫りくる課題からシステム管理者の負担を軽くするポイントを解説します。

gihyo.jp インフラエンジニア情報局

ネットワークやITにかかわるあらゆる業種で必要とされるインフラエンジニアに向けた技術情報や心構え,その魅力について多角的に紹介。

テストエンジニア ステーション

いま,ITに関わるあらゆる開発業務で注目されつつあるテスト系エンジニアをターゲットにしたコンテンツサイトを展開します。

一行クイックアンケート

gihyo.jpで取り上げてほしいネタは?

※検索はページ右上の検索ボックスをご利用ください。

その他の連載

読むウェブ ~本とインタラクション

ディスプレイで読む活字とそのインタラクション(interaction:相互作用)について,最新Webを紹介しながら読み解いていく。

いま,見ておきたいウェブサイト

この連載では,国内外の最新のウェブサイトを隔週更新で取り上げ,これら最新サイトの特徴や素晴らしい部分を,さまざまな角度から解説していきます。

Windows phoneアプリケーション開発入門

Windows Marcketplace for Mobileがサービス開始され,作成したアプリケーションを個人でも世界をターゲットに公開できる環境が整ってきました。これを機にWindows phoneアプリケーションの開発をしてみませんか?

ここは知っておくべき!Windows Server 2008技術TIPS

5年ぶりのサーバOSとなったWindows Server 2008が出荷されて早2年。2009年にはR2が出荷され,再び注目を集めています。発売前から実施したトレーニングによって感じた,インフラエンジニアの方々に知っておいていただきたい機能を中心にご紹介します。

キーパーソンが見るWeb業界

本連載はWeb Site Expert/gihyo.jpとの連動企画です。阿部淳也, 長谷川敦士, 森田雄のお三方による,Web業界をテーマにした座談会です。

きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

ソフトウェア開発の現場で体験したトホホな失敗,思わずうなる珍プレーをきたみりゅうじ氏が四コママンガで紹介。みなさんからの投稿もお待ちしてます!

ActionScript 3.0で始めるオブジェクト指向スクリプティング

野中文雄氏が,簡単なスクリプトは書いたことがあるという初級者を対象に,ActionScript 3.0の基本からクラス定義までを解説します。

まだ間に合う「ITパスポート」受験対策 原山先生の短期合格塾

この連載では,4月18日のITパスポート試験の受験に向けて,短い期間で効率良く受験対策を行う方法や,確実に得点するための裏ワザなどを伝授していきます。

連載一覧

gihyo.jp

  • DEVELOPER STAGE
  • ADMINISTRATOR STAGE
  • WEB+DESIGN STAGE
  • LIFESTYLE STAGE
  • SCIENCE STAGE
  • NEWS & REPORT

書籍案内

  • 新刊書籍
  • 書籍ジャンル一覧
  • 書籍シリーズ一覧
  • 新刊ピックアップ
  • ロングセラー
  • 電脳会議

定期刊行物一覧

  • Software Design
  • WEB+DB PRESS
  • Web Site Expert
  • 組込みプレス