アンケートご協力のお願いgihyo.jpでは,2010年度に向けて豪華プレゼントが当たる読者属性アンケートを実施しております。ご協力ください。

gihyo.jp » DEVELOPER STAGE » 連載 » Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション » 第4回 アプリケーション記述ファイル

Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション

第4回 アプリケーション記述ファイル

Apolloアプリケーションの必須ファイル

Apolloアプリケーションには最低限必要なファイルが2つあります。1つはアプリケーション本体となるSWFまたはHTMLファイル,もう1つはアプリケーション記述ファイル(application descriptor file, application.xml)と呼ばれるXMLファイルです。ただし,現時点で日本語での正式名称が決まっているわけではなく,アプリケーション定義ファイルと言ったり,単にアプリケーションXMLと呼ぶ場合もあるようです。

アプリケーション記述ファイルには,アプリケーションの名前やバージョン,コピーライトといった情報や,アプリケーションの外観に関する設定等を記述します。Flex BuilderではApollo Projectを作成すると自動的にアプリケーション記述ファイルも用意されます。前回の記事では,新規プロジェクトウィザードの最後に[Application XML Properties]という入力画面がありました。実はここでアプリケーション記述ファイルの一部を入力していたのです。Apollo SDKで開発している場合は,自前でアプリケーション記述ファイルを用意する必要があります。ファイル名は何でも構いませんが,アプリケーション名 + "-app.xml"というルールにしておくと分かりやすいでしょう。

アプリケーション記述ファイルの内容

アプリケーション記述ファイルの具体的な構造を見ていきましょう。Flex Builderの場合は,プロジェクトの下にあるプロジェクト名 + "-app.xml"というファイルをダブルクリックして編集することができます。

Flex Builderではアプリケーション記述ファイルが自動的に用意される

Flex Builderではアプリケーション記述ファイルが自動的に用意される

一見たくさんの情報が詰まっているように見えますが,実はほとんどが説明用のコメントなので安心してください。コメントをすべて除いてしまえば次のようなシンプルな形式です。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<application xmlns="http://ns.adobe.com/apollo/application/1.0.M3" appId="jp.anthill.TestApp" version=".4">
      <properties>
            <name>TestApp</name>
            <description>A sample application</description>
            <publisher>ants Inc.</publisher>
            <copyright>(c)2007 ants Inc.</copyright>
      </properties>
	  <rootContent systemChrome="standard" transparent="false" visible="true">[SWF reference is generated]</rootContent>
	  <icon/>
</application>

要素と属性

ルートであるapplication要素では,属性としてXML名前空間およびappId,versionを指定します。Apollo Alpha 1リリースでの名前空間は上記の通りです。名前空間はApolloランタイムのバージョンが変わるごとに変更される予定です。appIdはアプリケーションの識別に使われるIDです。すべてのアプリケーションにユニークな値を設定する必要があるため,JavaやActionScriptのパッケージ名のような形式が推奨されています。versionはアプリケーションのバージョン情報です。"1.0"や"1.2.3b"といった表記ができます。

properties要素以下にはアプリケーションのプロパティ情報を定義するための各要素が並んでいます。name要素にはアプリケーション名,description要素にはアプリケーションの説明,publisher要素にはアプリケーションの発行元,copyright要素にはアプリケーションのコピーライト情報を記述します。これらは主にアプリケーションのインストール時に使用される情報です。

rootContent要素にはアプリケーション本体となるファイルを指定します。Flex Builerの場合は書き出されたSWFファイルが自動的に使用されるようになっているため,特に手を加える必要はありません。SDKを使っている場合は,[SWF reference is generated]の代わりに具体的なSWFやHTMLのファイル名を指定します。systemChrome属性が"standard"の場合,OS標準のウィンドウ枠を使用してアプリケーションを表示します。これをオフにするには"none"を指定します。transparent属性には,アプリケーションの透過表示を有効にするかどうかを"true"または"false"で指定します。visible属性はアプリケーション起動時の可視・不可視の指定です。例えば,アプリケーションのイニシャライズが終わるまでは不可視にしておきたいといった場合に"false"にしておきます。

icon要素はアプリケーションにオリジナルのアイコンを付けたい場合に使用します。次の例のようにサイズ別の指定が可能で,一部のサイズだけ指定している場合は,必要に応じてスケーリングされます。

<icon>
	<image16x16>icon16.gif</image16x16>
	<image32x32>icon32.jpg</image32x32>
	<image48x48>icon48.jpg</image48x48>
	<image128x128>icon128.png</image128x128>
</icon>

なお,Alpha 1 リリースでサポートしている画像形式はPNG,JPG,GIFです。アイコンを指定する場合は,実際に使用する画像ファイルを.airファイルに含める必要があります。ウィザードでチェックを付けてから書き出しましょう。

.airに追加するファイルは書き出しウィザードでチェック

.airに追加するファイルは書き出しウィザードでチェック

著者プロフィール

タナカヤスヒロ

早稲田大学卒業後,DTP業務を経てマルチメディア系制作会社へ。Macromedia Directorにのめり込む。フリーランスとなりFlashにシフトしてからもデスクトップ絡みの仕事が絶えず,Apolloにも勝手に縁を感じている。現在株式会社antsに所属。ants Lab.にも記事を上げている。

URLhttp://labs.anthill.jp/

著書

  • ActionScript逆引きクイックリファレンス

    ActionScript逆引きクイックリファレンス(毎日コミュニケーションズ)

  • GIZMO Programmer's Bible FLASHによるガジェット開発

    GIZMO Programmer's Bible FLASHによるガジェット開発(毎日コミュニケーションズ)

コメント

コメントの記入

パスサポ

多数の情報処理技術者試験対策書籍の発行実績を誇る技術評論社がお届けする,資格試験合格サイト「めざせ! 情報処理試験 パスサポ」が開設されました。

ピックアップ

サクセスストーリーに続く,快適サーバー運用管理のヒント!

データの増大,煩雑な管理,システムダウン,セキュリティなど,迫りくる課題からシステム管理者の負担を軽くするポイントを解説します。

gihyo.jp インフラエンジニア情報局

ネットワークやITにかかわるあらゆる業種で必要とされるインフラエンジニアに向けた技術情報や心構え,その魅力について多角的に紹介。

テストエンジニア ステーション

いま,ITに関わるあらゆる開発業務で注目されつつあるテスト系エンジニアをターゲットにしたコンテンツサイトを展開します。

一行クイックアンケート

gihyo.jpで取り上げてほしいネタは?

※検索はページ右上の検索ボックスをご利用ください。

その他の連載

読むウェブ ~本とインタラクション

ディスプレイで読む活字とそのインタラクション(interaction:相互作用)について,最新Webを紹介しながら読み解いていく。

いま,見ておきたいウェブサイト

この連載では,国内外の最新のウェブサイトを隔週更新で取り上げ,これら最新サイトの特徴や素晴らしい部分を,さまざまな角度から解説していきます。

Windows phoneアプリケーション開発入門

Windows Marcketplace for Mobileがサービス開始され,作成したアプリケーションを個人でも世界をターゲットに公開できる環境が整ってきました。これを機にWindows phoneアプリケーションの開発をしてみませんか?

ここは知っておくべき!Windows Server 2008技術TIPS

5年ぶりのサーバOSとなったWindows Server 2008が出荷されて早2年。2009年にはR2が出荷され,再び注目を集めています。発売前から実施したトレーニングによって感じた,インフラエンジニアの方々に知っておいていただきたい機能を中心にご紹介します。

キーパーソンが見るWeb業界

本連載はWeb Site Expert/gihyo.jpとの連動企画です。阿部淳也, 長谷川敦士, 森田雄のお三方による,Web業界をテーマにした座談会です。

きたみりゅうじの聞かせて珍プレー

ソフトウェア開発の現場で体験したトホホな失敗,思わずうなる珍プレーをきたみりゅうじ氏が四コママンガで紹介。みなさんからの投稿もお待ちしてます!

ActionScript 3.0で始めるオブジェクト指向スクリプティング

野中文雄氏が,簡単なスクリプトは書いたことがあるという初級者を対象に,ActionScript 3.0の基本からクラス定義までを解説します。

まだ間に合う「ITパスポート」受験対策 原山先生の短期合格塾

この連載では,4月18日のITパスポート試験の受験に向けて,短い期間で効率良く受験対策を行う方法や,確実に得点するための裏ワザなどを伝授していきます。

連載一覧

gihyo.jp

  • DEVELOPER STAGE
  • ADMINISTRATOR STAGE
  • WEB+DESIGN STAGE
  • LIFESTYLE STAGE
  • SCIENCE STAGE
  • NEWS & REPORT

書籍案内

  • 新刊書籍
  • 書籍ジャンル一覧
  • 書籍シリーズ一覧
  • 新刊ピックアップ
  • ロングセラー
  • 電脳会議

定期刊行物一覧

  • Software Design
  • WEB+DB PRESS
  • Web Site Expert
  • 組込みプレス