アンケートご協力のお願いgihyo.jpでは,2010年度に向けて豪華プレゼントが当たる読者属性アンケートを実施しております。ご協力ください。

gihyo.jp » DEVELOPER STAGE » 連載 » Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション » 第5回 Adobe AIR ベータ登場

Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション

第5回 Adobe AIR ベータ登場

ApolloはAIRに

去る6月11日,ついにAdobe LabsにてApolloのBeta 1 リリースが公開されました。同時に正式名称が「Adobe Integrated Runtime(AIR)」に決まり,これまで親しんだコードネームApolloに取って代わりました。これに伴い,本連載タイトルも「Adobe AIRで作るデスクトップアプリケーション」に衣替えです。今回はベータ版で新しくなった点と変更に伴う注意点について解説します。

ベータ版の新機能

まずは,Beta 1 リリースで機能アップされた点を見てみましょう。

・データベース機能の追加

SQLiteが組み込まれたことでローカルにデータベースを持てるようになりました。例えば,アドレス帳のようなアプリケーションを作成する場合のデータ保存や,オンラインデータの一時キャッシュなど様々な用途に利用できます。

・PDFのサポート

PDFを読み込んで表示できるようになりました。PDFを利用するにはAIRランタイムの他にAdobe Reader 8.1がインストールされている必要があります。PDFはAdobe Readerのインターフェースを使って表示されます。

PDFのURLを指定してHTMLコンポーネントに表示できる

画像

・ドラッグ&ドロップ/クリップボードのサポート

ドラッグ&ドロップやクリップボードを使って,OSや他のアプリケーションとのデータのやりとりが可能になりました。ビットマップやファイルリスト,テキスト,URLといった形式を扱うことができます。

・OSネイティブなファイルブラウザのサポート

OSネイティブなファイル選択/保存ダイアログをAIRアプリケーションから利用することができるようになりました。

OSのファイルブラウザをそのまま利用できる

画像

・OSネイティブなメニューのサポート

OSネイティブなメニューをAIRアプリケーションからカスタマイズして利用できるようになりました。ただし,Beta 1リリースではMacのみのサポートとなります。

アプリケーションに必要なメニューを用意できる

画像

・ファイルタイプの関連付け

特定の拡張子とAIRアプリケーションを関連付けることができます。登録した拡張子のファイルをダブルクリックするとAIRアプリケーションが起動するといったことが可能になります。

上記の他にも,ウィンドウ関連やHTML関連の機能強化,セキュリティモデルの改善等,大小様々な変更がなされています。

ベータ版のインストール

Beta 1のインストールはAlpha 1の時と同じく,Adobe Labsからインストーラをダウンロードして起動するだけです。ただし,Beta 1のランタイムをインストールする前に,Alpha 1のランタイムをアンインストールしておく必要があります。アンインストール方法は次の通りです。

・Windows
  1. コントロールパネルから[プログラムの追加と削除]を開く
  2. リストからAdobe Apollo 1.0 Alpha 1を選択して[削除]をクリック
・Macintosh
  1. /Library/Frameworks/Adobe Apollo.frameworkディレクトリをゴミ箱に移動
  2. /Library/Receipts/Adobe Apollo.pkgファイルをゴミ箱に移動
  3. ゴミ箱を空に
Beta 1からはMacintosh版のアンインストールプログラムが用意されています([ユーザ名]/Applications/Adobe AIR Uninstaller)。
 

また,Beta 1ではAlpha 1用のアプリケーションを使うことができません。それらも一緒にアンインストールしておきましょう。各アプリケーションのAIRファイルを起動して[More Options]から[Uninstall]を選択することでアンインストールできます。Windowsであればランタイムと同様に[プログラムの追加と削除]でも可能です。サンプルアプリケーションもBeta 1に合わせて更新/追加されているので必要に応じて最新版をインストールしましょう。

著者プロフィール

タナカヤスヒロ

早稲田大学卒業後,DTP業務を経てマルチメディア系制作会社へ。Macromedia Directorにのめり込む。フリーランスとなりFlashにシフトしてからもデスクトップ絡みの仕事が絶えず,Apolloにも勝手に縁を感じている。現在株式会社antsに所属。ants Lab.にも記事を上げている。

URLhttp://labs.anthill.jp/

著書

  • ActionScript逆引きクイックリファレンス

    ActionScript逆引きクイックリファレンス(毎日コミュニケーションズ)

  • GIZMO Programmer's Bible FLASHによるガジェット開発

    GIZMO Programmer's Bible FLASHによるガジェット開発(毎日コミュニケーションズ)

コメント

  • Re:AdobeAIR  悪意のあるアプリ

    こんにちは。
    AIRアプリのインストール画面で最初に表示される警告画面がありますよね。現時点では機能していませんが、正式版リリース時には、アプリ発行元の署名が入るようになる予定です。詳細はまだ分かりませんが...
    どちらにしても発行元を信用したり、署名のないアプリを入れたりという判断はユーザに委ねられていて、安全かどうかの絶対的な基準はないと思います。Adobe的にはAIRアプリは一般的なネイティブアプリに近いものであり、それと同じセキュリティコンテキストで扱うべきと言っています。

    Commented : #2  タナカヤスヒロ (2007/07/26, 19:12)

  • AdobeAIR  悪意のあるアプリ

    しろうとの質問ですいません。気になります。
    AIR(APOLLO)、各種AIRアプリを今後普及させていくためには「悪意のあるAIRアプリでは無い」と知る(信じる)ための枠組みが必要と思いました。私だったら初めてのサイトにある他人が作った裏で何かされるかもしれないAIRアプリを自分のPCにインストールすることに多少の勇気が必要、常に躊躇いが起こります。この怖さはAIRに限ったことでは無いですが、AIRアプリの信頼度をあげ(認知させ)、使ってみようと思わせるための枠組みはあるのでしょうか?AIR自身の持つ仕組みでガードできるとか、信頼のおける組織がAIR配布元となり「ある程度の安心感」を与えるとか、悪意のあるアプリを判定するツールが作られるとか。

    Commented : #1  はらながひでひろ (2007/07/25, 15:25)

コメントの記入

パスサポ

多数の情報処理技術者試験対策書籍の発行実績を誇る技術評論社がお届けする,資格試験合格サイト「めざせ! 情報処理試験 パスサポ」が開設されました。

ピックアップ

サクセスストーリーに続く,快適サーバー運用管理のヒント!

データの増大,煩雑な管理,システムダウン,セキュリティなど,迫りくる課題からシステム管理者の負担を軽くするポイントを解説します。

gihyo.jp インフラエンジニア情報局

ネットワークやITにかかわるあらゆる業種で必要とされるインフラエンジニアに向けた技術情報や心構え,その魅力について多角的に紹介。

テストエンジニア ステーション

いま,ITに関わるあらゆる開発業務で注目されつつあるテスト系エンジニアをターゲットにしたコンテンツサイトを展開します。

一行クイックアンケート

gihyo.jpで取り上げてほしいネタは?

※検索はページ右上の検索ボックスをご利用ください。

その他の連載

Ubuntu Weekly Recipe

Ubuntuの強力なデスクトップ機能を活用するための,いろいろなレシピをお届けします。

C/C++プログラマのためのDTrace入門

よくカーネルのチューニングや解析で活用されるDTraceですが,実はユーザプログラムの開発においても非常に有用です。連載ではC/C++プログラマやテストに関わる方向けにDTraceの使い方を解説します。

Blogopolisから学ぶ計算幾何

計算幾何学は,図形に関するアルゴリズムを研究するコンピュータサイエンスの一分野です。本連載では,ビジュアルブログ検索エンジン「Blogopolis」で採用されている計算幾何のアプローチを例に取り上げながら,計算幾何の初歩を実践的に学習します。

検索エンジンはいかにして動くのか?

本連載では, 今や誰もが利用している検索エンジンの中身を,全体の仕組みやデータ構造,アルゴリズムから分散インデックスまで,最近の研究事例も交えて紹介します。

サイエンスに片思い

本連載では,サイエンスという学問を軸に,そこから広がる可能性やつながり,そしてWebの世界との関係について,前田邦宏氏がさまざまな取材を元に考察し,これからの可能性について展望します。

使ってみよう! Windows Live SDK/API

Windows Liveサービスの一部にはAPIやSDKとして提供されているものがあります。本連載では各API・SDKの紹介とそれらを利用したアプリケーションを開発していきます。

Lifelog~毎日保存したログから見えてくる個性

コンピュータを使って,日常のさまざまなことの記録(ログ)をとり,それを分析して活用することで,もう一段階上の「楽な生活」をめざす日々の研究報告です。

もっと便利に!jQueryでラクラクサイト制作(実践サンプル付き)

本連載では,実践サンプルとともに,jQueryを上手に活用してサイト制作の品質向上・効率化を実現するための実践テクニックを解説します。

連載一覧

gihyo.jp

  • DEVELOPER STAGE
  • ADMINISTRATOR STAGE
  • WEB+DESIGN STAGE
  • LIFESTYLE STAGE
  • SCIENCE STAGE
  • NEWS & REPORT

書籍案内

  • 新刊書籍
  • 書籍ジャンル一覧
  • 書籍シリーズ一覧
  • 新刊ピックアップ
  • ロングセラー
  • 電脳会議

定期刊行物一覧

  • Software Design
  • WEB+DB PRESS
  • Web Site Expert
  • 組込みプレス